ドストエフスキーの言葉 (10)
(
更新:24/06/15)
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<「社会」「環境」について> 


「土地が変われば、私たちはみんな元気になるだろう。土地が変わるということは、何もかもが変わるということだからね。」
(『虐げられた人びと』より。)



「われわれ自身の精神とその内容が豊富になればなるほど、われわれの住んでいるむさくるしい片隅や生活も、またそれだけ美しくなっていくものです。」
(書簡より。)



はあっても理想のない社会は崩壊します。」
(
『未成年』より。)



「よき時代は天から降ってくるものではなくて、わたしたちが自分でつくり出すものです。それはわたしたちの心の中にあるものなのですよ。」
(
『スチェパンチコヴォ村とその住人』より。)



「自分にまったく縁のない環境で暮らすほど恐ろしいことは、この世の中にまたとあるまい。」
(
『死の家の記録』より。)




<「お金」について>


は鋳造された自由である。だから自由をすっかり剥奪(はくだつ)された人間にとっては十倍も尊い。がポケットの中でちゃらちゃら鳴っていさえすれば、彼はもう、それを使うことができなくても、なかば慰安を与えられているのだ。」
(『死の家の記録』より。新潮文庫のp27p28)



は、どんなくだらぬ人間をも一等席にひっぱってゆく唯一のものである。」
(『未成年』より。)



が何よりも醜悪でいやらしいゆえんは、人間に才能をさえ与えるからだ。」
(
『白痴』のガーニャの言葉。新潮文庫の上巻のp234)



「もちろんカネは絶対的な力である。と同時に、平等の極地でもある。カネの持つ偉大な力は、まさにそこにあるのだ。カネはすべての不平等を平等にする。」
(『未成年』のアルカージイの言葉より。第1部第5章の3内。新潮世界文学のp106)



ってやつは鳩(はと)と同じでな、飛んでくるかと思うと、すぐ飛んで行()っちまうよ。」
(
『スチェパンチコヴォ村とその住人』より。河出書房新社刊・愛蔵決定版ドストエフスキー全集の第2巻のp25)

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