ドストエフスキーの言葉 ()
(
更新:24/01/31)
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<「」について>  


「美()なるものが世界を救う。」
(
『白痴』で、ムイシュキン公爵の言った言葉としてイポリートが述べる言葉。新潮文庫の下巻のp113)



美しさを批評するのはむずかしいことです。私にはまだその用意ができていないのです。美しさというのは、謎ですからね。」
(『白痴』で、令嬢アグラーヤの美しさに対するムイシュキン公爵の言葉。新潮文庫の上巻のp142)



「こういう美しさは力ですわ。こんな美しさがあったら、世界をひっくり返すことだってできるわ!」
(『白痴』で、ヒロインのナスターシャ-フィリッポヴナの写真を見ての、エパンチン家の令嬢アデライーダの言葉。新潮文庫の上巻のp150)



ってやつは、こわい、恐ろしいものだ!はっきり定義づけられないから、恐ろしいのだし、定義できないというのも、神さまが謎ばかり出したからだよ。」
(『カラマーゾフの兄弟』のドミートリイの言葉。新潮文庫上巻のp203
※、
ルージンさんの投稿により掲載。


―途中略― よく覚えておくがいい、イギリス人がいなくても人類はなお生存することができる、ドイツ人がなくても同様である、ロシヤ人なんかいなくてもそれこそなんの差しさわりもありやしない、科学がなくても平気だし、パンがなくても大丈夫だ。ただひとつがなければそれはそれは絶対に不可能である。なぜならば、この世にまったくなにもすることがなくなってしまうからである!すべての秘密はここにある、すべての歴史はここにあるのだ!科学ですらも、がなかったら一刻も存続することはできないのだ。 ―以下略―
(『悪霊』のステパン氏の言葉。第3部の第1章の4内。)



「十歳ぐらいのころ、冬になるというと、わざと目をつぶって、よく木の葉を想像したしたものです。葉脈がくっきりと浮きだした、あざやかな若葉で、太陽の光がさんさんと降りそそいでいる。それからまた目を開けるんですが、するとなんだか信じられない気がしたもんです。だって、ほんとうに美しかったから。で、また目を閉じるんです。」
(
『悪霊』のキリーロフの言葉より。)


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