ドストエフスキーの思想
的営為に影響を与えた思
想家・文学者
ドストエフスキーの思想的
営為に影響を与えた当時
の自国の思想家としては、
・青年期における、
文学の師シドロフスキー、
無神論的評論
家ベリンスキー、
初期スラヴ派の思想
家ホミャコーフ、
キレエフスキー、
土壌主義の形成に影響
を与えた詩人・評論
家A・グリゴーリエフ、
汎スラヴ主義の文明
論家ダニレフスキー、
・晩年期における、
若き神秘主義思
想家ソロヴィヨフ、
先祖の復活を唱えた博
学の思想家フョードロフ、
ゾシマ長老の人間像や説
教内容の題材となっ
たオプチナ僧院や
ザドンスキー僧院の
古今の高僧たち、
当時のロシア正教会の最
高管理機関である宗務
院の院長を務めてい
たポペドノスツェフ、
後半生の友人であ
るストラーホフ、
などが指摘されている。
ドストエフスキーがその著作
に親しんだ国外の思想家
としては、
・学生時代からの
パスカル、
・青年期における
フランスの空想的社会
主義思想家
のフーリエ、カベー、
サン・シモン、ルイ・ブラン、
ドイツの
シェリング、
フォイエルバッハ、
シラーの哲学論文、
ヘーゲル、カント、
シュティルナー、
ヤコブ・ベーメの
思想・哲学、
フランスの
ヴォルテール、ルソー、
ディドロ、コントの思想、
ギリシャの
プラトンの対話編、
スウェーデンの
スウェーデンボルグ、
キリスト教の一派であ
るグノーシス派の思想、
などが指摘されている。
ドストエフスキーの思想・
文学に影響を与えた国
内外の「文学者」としては、
・本国の
カラムジーン、
ジェルジャーヴィン、
プーシキン、ゴーゴリ、
レールモントフ、レスコフ、
トルストイ、
・欧米の、
シラー、ゲーテ、
ホフマン、
シェークスピア、
バイロン、
ディケンズ、
ウォルター・スコット、
ウージェヌ・シュー、
ド・クウィンシー、
スターン、
ジョルジュ・サンド、
ビクトル・ユゴー、
バルザック、モリエール、
ラシーヌ、コルネイユ、
ロンサール、
シャトーブリアン、
マレルプ、
エドガー・アラン・ポー、
J・F・クーパー、
セルバンテス、
ホメロス、ソポクレス、
などか挙げられる。
ドストエフスキーの思想には、交渉のあった思想家(上に挙げた人物のうち、特に、ストラーホフ、ソロヴィヨフ、など)や読んだ思想書から借用したものが多い、とするドストエフスキー研究家の指摘もあり。
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