各小説について
論じている本・論文
(更新:23/10/26)
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ドストエフスキーの小説に関して論じている古今東西の本・論文のうち、おすすめの分を以下に列挙しました。


<主要小説のほぼ全作品>

・『ドストエーフスキイ研究』
(
米川正夫著。米川正夫個人訳全集の別巻。1970年初版。)の中の「主要作品研究」。

・『ドストエフスキー人物事典』
(
中村健之介著。朝日選書399。朝日新聞社1990年初版。)

・『ドストエフスキーを読む』
(
寺田透著。筑摩書房1978年初版。)

・『ドストエフスキー論』
(
エルミーロフ著。ソビエト研究者協会文学部会訳。青木書店1956年刊。)

・『ドストエフスキーの創造』
(
ペレヴェルゼフ著。長瀬隆訳。みすず書房1989年初版。)

・『ドストエーフスキイの世界』
(
荒正人編著。河出ペーパーブックス。河出書房新社1963年刊。)

・『ドストエフスキイ論集』
(
埴谷雄高作品集10。河出書房新社1987年初版。)の中の「討議・ドストエフスキイ全作品」(埴谷雄高を含む六人の論者による共同討議。五大長編と『貧しき人々』『死の家の記録』『地下生活者の手記』の論。)



<五大長編
について論じているもの>


・『道化の風景―ドストエフスキーを読む』
(
清水孝純著。九州大学出版会1994年初版。)

・『ドストエフスキー―無神論の克服』
(
冷牟田幸子著。近代文芸社1988年初版。)

・「新訂小林秀雄秀雄全集第6巻―ドストエフスキイの作品」(小林秀雄著。新潮社1978年初版。)の中の「罪と罰について(1・2)」「白痴について(1・2)」「悪霊について」「未成年の独創性について」「カラマアゾフの兄弟」

・『ドストエフスキイ』
(
桶谷秀昭著。河出書房新社1978年初版。)

・『ドストエフスキーの世界』
(
作田啓一著。筑摩書房1988年初版。)

・『ドストエフスキイ―近代精神超克の記録』
(
吉村善夫著。新教出版社1965年初版。1987年に復刊。『貧しき人々』『虐げられし人々』の論も含む。)

・『私のドストエフスキー体験』
(
椎名麟三著。教文館1967年刊。)



<途中、五大長編
について各々論じている評伝>


・『ドストエフスキー』
(E
H‐カー著。筑摩叢書106。松村達雄訳。筑摩書房1968年初版。)

・『ドストエフスキイ伝』
(
トロワイヤ著。村上香住子訳。中央公論社1982年刊。1988年に文庫本化。)

・『ドストエフスキー』
(
ラヴリン著。ロロロ伝記叢書。平田次三郎訳。理想社1972年初版。1983年に新装版。)

・『ドストエフスキー』
(
グロスマン著。北垣信行訳。筑摩書房1978年刊。)

・『ドストエフスキー』
(
小沼文彦著。日本基督教出版1977年初版。)

・『ドストイエフスキイ―人・文学・思想』
(
新城和一著。愛宕書房1943年刊。)

・『評伝ドストエフスキー』
(1947
年刊、1980年再版。K・モチューリスキー著、松下裕・松下恭子訳。筑摩書房20005月刊。)



<『罪と罰』『白痴』『悪霊』『カラ兄弟』
について論じているもの>


・『ドストエフスキー』
(J
M‐マリ著。山室静訳・アポロン社1960年初版。山室静訳・泰流社1977年初版。1983年に泰流社より新装版。)

・『ロシア文学講義』
(
ナボコフ著。小笠原豊樹訳。TBSブリタニカ1992年初版。)の中の「フョードル・ドストエフスキー」。

・『ドストエフスキイ―その生涯と作品―』
(
埴谷雄高著。NHKブックス31。日本放送出版会1965年初版。)

・『ドストエーフスキー覚書』
(
森有正著。筑摩叢書。筑摩書房1967年刊。)

・『ドストエフスキー』
(
内村剛介著。人類の知的遺産51。講談社1978年初版。)

・『ドストエフスキーの天使たち』
(
高橋康雄著。大和書房1989年初版。)



<『罪と罰』『悪霊』『カラ兄弟』
について論じているもの>


・『アウトサイダー』
(
コリン‐ウィルソン著。中村保男訳。集英社文庫。1988年初版。)の中の「アイデンティティーの問題」「大いなる綜合」。

・『ドストエフスキー』
(
勝田吉太郎著。潮新書43。潮出版社1968年初版。教文社より1984年に改訂版初版。)



<『白痴』『悪霊』『カラ兄弟』
について論じているもの>


・『悪の哲学ノート』
(
中村雄二郎著。岩波書店1994年初版。)の中の「ドストエフスキーと悪」。



<『カラマーゾフの兄弟』
について論じているもの>


・『カラマーゾフの王国―「カラマーゾフの兄弟」論』
(
ウォルインスキー著。川崎浹訳、みすず書房1974年初版。『ドストエフスキイ』(みすず書房1987年刊)に所収。)

・『謎解き「カラマーゾフの兄弟」』
(
江川卓著。新潮選書。新潮社1991年初版。)

・『交響する群像―『カラマーゾフの兄弟』を読むT』
(
清水孝純著。九州大学出版会1998年初版。)

・『闇の王国・光の王国―『カラマーゾフの兄弟』を読むU』
(
清水孝純著。九州大学出版会1999年初版。)

・『新たなる出発―『カラマーゾフの兄弟』を読むV』
(
清水孝純著。九州大学出版会2001年初版。シリーズ「『カラマーゾフの兄弟』を読む」の完結編。)

・『「カラマーゾフの兄弟」について』
(
本間三郎著。審美社1971年初版。)

・『ドストエフスキーとカント―「カラマーゾフの兄弟」を読む』
(
ゴロソフケル著。木下豊房訳。みすず書房1988年刊。)

・『世界の十大小説』
(
モーム著。西川正身訳。岩波新書1960年初版、1997年岩波文庫。)の中の「ドストエフスキーと『カラマーゾフの兄弟』」



<『罪と罰』
について論じているもの>


・『ドストエフスキー・ノート―「罪と罰」の世界』
(
清水孝純著。九州大学出版会1981年初版。)

・『ドストエフスキー「罪と罰」の世界』
(
清水正著。創林社1986年刊。鳥影社1991年初版。)

・『ドストエフスキーの暗号―作品に隠された数々の神秘的符合から浮かび上がる<予言>とは?』
(
清水正著。日本文芸社1994年初版。)

・『謎解き「罪と罰」』
(
江川卓著。新潮選書。新潮社1986年初版。)

・『「罪と罰を読む―「正義」の犯罪と文明の危機」
(
高橋誠一郎著。刀水書房1996年初版。)

・『ドストエフスキー』
(
井桁貞義著。センチュリーブックス・人と思想。1989年清水書院初版。)の中の「『罪と罰』―再構築と破壊」。

・『ドストエーフスキイのリアリズムの独自性―ラスコーリニコフの思想と挫折』
(
キルポーチン著。黒田辰男訳。啓隆閣1971年初版。)

・『「罪と罰」注解』
(
ベローフ著。糸川紘一訳・江川卓監修。群像社1990年初版。)

・『ドストエフスキー・生と死の感覚』
(
中村健之介著。岩波書店1984年初版。)の中の「『罪と罰』の自然観―生と死の感覚」。

・『ドストエフスキー「罪と罰」―青木雄二の世界文学講座』
(
青木雄二著。講談社20004月初版。)



<『悪霊』
について論じているもの>


・『「悪霊」論―ドストエフスキーの作品世界』
(
清水正著。鳥影社1990年刊。)

・『ドストエフスキー「悪霊」の世界』
(
清水正著。鳥影社1991年初版。)

・『「悪霊」の謎―ドストエフスキー文学の深層』
(
清水正著。鳥影社1993年初版。)

・『悪霊論―自我の崩壊過程』
(
藤倉孝純著。作品社20027月初版。)

・『『悪霊』神になりたかった男』
(
亀山郁夫著。みすず書房20056月刊。)

・『偉大なる憤怒の書―「悪霊」研究』
(
ウォルインスキー著。埴谷雄高訳、みすず書房1959年初版。興風館1942年刊。『ドストエフスキイ』(みすず書房1987年刊)に所収。)



<『白痴』
について論じているもの>


・『美の悲劇―「白痴」論』
(
ウォルインスキー著。大島かおり訳、みすず書房1974年初版。『ドストエフスキイ』(みすず書房1987年刊)に所収。)

・『ドストエフスキー「白痴」の世界』
(
清水正著。鳥影社1991年初版。)

・『謎解き「白痴」』
(
江川卓著。新潮選書。新潮社1994年初版。)

・『「白痴」を読む』
(
新谷敬三郎著。白水社1979年初版。)

・『白痴』を読む―ドストエフスキーとニヒリズム』
(
清水孝純著。
九州大学出版会20139月初版)



<『未成年』
について論じているもの>


・阿部六郎「「未成年」について」
(1948
年新潮社刊『虚無と実存』に所収。『文芸読本ドストエーフスキイ2』(河出書房新社19788月初版)に所収。)

・鈴木淳一「教養小説『未成年』への招待」
(
『ドストエフスキーの現在』(江川卓・亀山郁夫共編。JCA出版1985年初版。)に所収。)

・池田和彦「『未成年』の混沌について」
(
『ドストエーフスキイ広場』第4(1994年刊)に所収。)
・東専一郎「『未成年』における父と子の問題―「わたしの理想」をめぐって」(『ドストエフスキー』(「理想」春季特大号・No.552。理想社19795月刊。)に所収。)



<五大長編より前の各作品
について論じているもの>


・『ドストエフスキー・作家の誕生』
(
中村健之介著。みすず書房1979年初版。)
『貧しき人びと』『分身』『プロハルチン氏』『女あるじ』『ポルズンコフ』『かよわい心』『死の家の記録』『虐げられた人たち』『地下室の手記』の論。

・『道化の誕生―ドストエフスキーを読む』
(
清水孝純著。美神館1984年初版。)
『貧しき人びと』『二重人格』『ポルズンコフ』『叔父様の夢』『スチェパンチコヴォ村とその住人』『虐げられた人々』『地下生活者の手記』の論。

・『ドストエフスキー初期作品の世界』
(
清水正著。沖積舎1988年刊。)
『貧しき人びと』『分身』『プロハルチン氏』『おかみさん』『ポルズンコフ』『弱い心』『正直な泥棒』『白夜』『他人の女房とベッドの下の夫』『ネートチカ・ネズワーノワ』『死の家の記録』『おじさんの夢』『スチェパンチコヴォ村とその住人』の論。

・『ドストエフスキー・中期二作品』
(
清水正著。呼夢書房刊。)
『おじさんの夢』『スチェパンチコヴォ村とその住人』の論。

・『神なき救済ドストエフスキー論』
(
藤倉孝純著。社会評論社1996年初版。)
『貧しき人びと』『弱い心』『死の家の記録』『虐げられし人々』『地下室の手記』の論。


 

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