ドストエフスキーの
主な伝記・評伝
(更新:26/02/01)
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は、研究のための基本文献。
は、おすすめの本。


評伝

アンリ・トロワイヤ著
『ドストエフスキー伝』
(
村上香住子訳。中央
公論社1982年刊(絶版)
中央公論文庫1988年刊。)
文庫本で全700ページあまりの大著。ドストエフスキーの生涯をたくみに活写していて、読みごたえがある。


ヴィリジル・タナズ著
『ドストエフスキー』
(神田順子・ベリャコワ
-
エレーナ訳。祥伝社
新書20147月刊。)
ルーマニア出身の小説家・劇作家・演出家によるドストエフスキーの評伝。


K・モチューリスキー著
『評伝ドストエフスキー』
(
1947年刊、1980年再
版。松下裕・松下恭
子訳。筑摩書房2000
5月刊。)
本国のドストエフスキー研究家によって書かれた定評ある評伝。


L・グロスマン著
『ドストエフスキー』
(1963年刊、1965年改
訂版刊。北垣信行訳・
筑摩書房1978年刊。)
本国のドストエフスキー研究の大家によって書かれた評伝。


ヤーモリンスキー著
『ドストエフスキー―
その生涯と芸術』

(1934
年。1937年刊。
改訂増補版は、1957
にロンドンで刊。
邦訳なし。)


ジョゼフ・フランク著
Dostoevsky
合本版『Dostoevsky:
A Writer in His Time
)
(アメリカのドストエフスキー研究家による5巻の大部のドストエフスキーの評伝。ロシア語の一次資料と膨大な文献をもとに、ロシア思想史とヨーロッパ思想史の中にドストエフスキーを位置づけている。未邦訳。)


米川正夫・筆
「第一部 生涯」
(河出書房新社版「ドス
トエーフスキイ全集」
の別巻のp8p197)


小沼文彦著
『ドストエフスキー』
(日本基督教出版
1977
年初版。)
ドストエフスキー全集の個人訳を成し遂げた人だけに、他の評伝では得られない独自のドストエフスキーの生涯の事跡についての情報や筆者の見解を数多く提供している。


E
H・カー著
『ドストエフスキー』
(1932年刊。中橋一夫・
松村達雄訳・社会思想
研究会出版部1952
刊。松村達雄改訳・筑
摩叢書・筑摩書房
1968
年刊。)
ドストエフスキーの生涯の全貌を客観的に記述することに努めている。


小林秀雄著
『ドストエフスキーの生活』
(
新潮社版「新訂小林秀
雄全集第5巻」に所収。
新潮文庫1964年初
(1971年改訂版))
上のEH・カーの評伝を参考にしている。


志水速雄著
『ペテルブルグの夢想家』
(中央公論社1972年初版。)
シベリア流刑直前までの詳しい評伝。


BL.コマローヴィチ著
『ドストエフスキーの青春』 
(中村健之介訳。みす
ず書房1978年初版。)
「ドストエフスキーの青春」「ドストエフスキーの「世界全体の調和」」「ドストエフスキー のペテルブルグ・フェリエトン」
の三つの論文を収め、青年期に接したユートピア社会主義の思想からの影響や、当時のフェリエトン(=時事風エッセー)から手法を取り入れたフェリエトン作家としての面などを論じている。


レオニード・グロスマン著
『ドストエフスキーの一日 
― ルーレテンブルク』 

(
原卓也訳。講談社
1981
年初版。)
『罪と罰』を構想し完成させていくまでのドストエフスキーの生活を小説ふうに活写している。


レオニード・ツィプキン著
バーデンバーデンの夏
(
沼野恭子訳。新潮
2008年初版。)

ドストエフスキー夫妻の欧州滞在を記した小説。


スローニム著
『ドストエーフスキイの三つの恋』
(
池田健太郎訳。角川
書店1959年初版。)
最初の妻マリヤ・愛人スースロワ・二番目の妻アンナを中心にドストエフスキーの女性関係について詳述している。


ミハイル・ニキーチン著
『ドストエフスキーの初恋』
(
佐藤清郎訳。一橋
書房1957年初版。)
人妻だったマリヤ(のちにドストエフスキーの最初の妻となる)との1855(ドストエフスキー33)における恋を詳述している。


詳細な年譜

L・グロスマン編
『年譜(伝記、日付と資料)
(
松浦健三訳。新潮社版1980年初版「ドストエフスキー全集」の別巻。)
最も詳細な年譜。


近田友一編
「ドストエーフスキイ年譜」
(
河出書房新社1976年刊『文芸読本ドストエーフスキイ()』に所収。)


米川正夫編
「ドストエーフスキイ年譜」
(
河出書房新社版「ドストエーフスキイ全集」1970年初版の別巻に所収。)

松井茂雄編
「ドストエフスキー年譜」
(
筑摩書房刊・ドストエフスキー全集の別巻(1964年初版)に所収。)


ドリーニン編
「ドストエフスキー年譜」
(
水野忠夫訳。河出書房1966年刊『ドストエフスキー同時代人の回想』に所収。)


井桁貞義編
「ドストエーフスキイ年譜」
(
竹内書店1973年刊「パイデイア」16号の特集「ドストエフスキー」に所収。
『ドストエフスキイ文献集成』(大空社1996年刊)の巻22にも所収。)


ドストエフスキーの生涯を
要領よく短くまとめているもの


池田健太郎・筆
「ドストエフスキイ小伝」
(
河出書房新社1976年刊『文芸読本ドストエーフスキイ()』のp10p21)


荒正人・筆
「ドストエーフスキイの生涯」
〔『ドストエーフスキイの世界』(荒正人編著。河出ペーパーブックス。河出書房新社1963年刊。)に所収。〕


埴谷雄高著
『ドストエフスキイ―
その生涯と作品―』

(NHKブックス31。日本放
送出版会1965年初版。)


中村健之介著
「ドストエフスキーの生涯」
(
岩波ジュニア新書『ドス
トエフスキーのおもしろさ』
p178p195)


原卓也著
「ドストエフスキー人と作品」
(
新潮文庫『カラマーゾ
フの兄弟』下巻の解説。
p498
p505)


ドストエフスキーの生涯
や「人となり」に関して
多面的に紹介している本


中村健之介著
『ドストエフスキーのおもしろさ』
(
岩波ジュニア新書
1988
年初版。)


中村健之介著
『知られざるドストエフスキー』
(
岩波書店。1993年初版。)


加賀乙彦著
『ドストエフスキー』
(
中央公論新書。
1973
年初版。)


原卓也著
『ドストエフスキー』
(
講談社新書。1981
年講談社初版。)


井桁貞義著
『ドストエフスキー』
(
清水書院1989年初版。)


森和朗著
『ドストエフスキー闇からの啓示』
(
中央公論社1993年初版。)


身内や知人・同時代の
人がドストエフスキーのこ
とを記した本や回想記など


ドリーニン編
『ドストエフスキー同時代人の回想』
(
水野忠夫訳。河出
書房1966年刊。)
弟アンドレイの回想記、
ヴランゲリ(シベリヤ兵役中であるセミパラチンスク時代の知人)の回想記、
友人ストラーホフの回想記、
ソフィヤ・コワレフスカヤ(ドストエフスキーが求婚した女性の妹)の回想記、
妻アンナの日記と回想記(共に抄録)
ソロビィヨフの回想記、
を初め、生涯の各時期ごとに、親族・知人18人による回想記を収めている。


ネチャーエワ編
『ドストエフスキー・写真と記録』
(
中村健之介訳。論
創社1986年初版。)
ドストエフスキーの生涯を時期別に分けて、事項ごとに、ドストエフスキーの言葉以外にも知人の言葉も列挙して紹介している。


アンナ・ドストエフスカヤ著
『回想のドストエフスキー1・2』
(松下裕訳・みすず書房。
1999
9月・12
初版。改訂新版)
ドストエフスキーの死後30年経った後に妻アンナが記した、ドストエフスキーとの生活の回想記。
※、
旧訳として、
・『回想のドストエフスキー(上・下)
(
松下裕訳・筑摩叢書
1973
1974年初版。)
・『夫ドストエーフスキイ(上・下)
(
羽生操訳・三一書房1957年初版)
・『夫ドストエフスキーの回想(上・下)(羽生操訳・興風館1941年初版)
があり。


アンナ・ドストエフスカヤ著
『アンナの日記』
(
木下豊房訳。河出書
房新社1979年初版。)
速記による日記帳の内より、夫妻が欧州へ旅立った1867年の4(結婚した二ヶ月後にあたる。)からその年の12月までの分を「ふつうの文字」に直し、訳出したもの。欧州滞在中の夫婦の生活ぶりを詳しくうかがうことができる。


エーメ・ドストエフスキー著
『ドストエフスキイ伝』
(1926
年刊。高見祐之訳・
アカギ書房1946年初版。)

ドストエフスキーの娘エーメ(幼名リュボフィ)による回想記。家族から聞いたことも参考にしている。
※、
『ドストエフスキイ文献集成』(大空社1996年刊)の巻17にも所収。


ドリーニン編
『ドストエフスキーの恋
人スースロワの日記』

(
中村健之介訳。みす
ず書房1989年初版。)
ドストエフスキーの愛人だった女性アポリナーリヤ・スースロワの日記、ドストエフスキーと交わした書簡と、二人の関係をそのまま描いているとされる彼女の創作小説『他人と身内』を収めている。



 

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