メモ・現代日本の
作家の作品等

(更新:24/05/01)
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各作家の主な作品を、発表順に並べています。
を付した分は世評の高い作品。
『〜〜』は代表作。
を付けた作品は、おすすめの作品。
Tを付した分は長編小説。




村上春樹

(
むらかみはるき。1949京都市生まれ(生まれてまもなく兵庫県西宮市に転居)。名実とも現代日本の作家のトップランナーと言ってよい人。)


《主な作品》

主な小説
(
2023)

風の歌を聴け
(1979
6月に講談社の月刊文芸雑誌『群像』に発表のデビュー作。群像新人文学賞受賞。)

1973年のピンボール
(1980
3月に『群像』に発表。)

羊をめぐる冒険
(1982
8月に『群像』に掲載。同年10月講談社刊。専業作家となってからの第一作。)

※、以上、「僕と鼠もの」シリーズの青春三部作。

中国行きのスロウ・ボート
(1983
5月刊。短編集。)

『カンガルー日和』
(1983
9月刊。短編集。)

『蛍・納屋を焼く・その他の短編
(1984
7月刊。短編集。)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
(1985
6月新潮社刊。初の書き下ろし長編小説。)

『パン屋再襲撃』
(19864月文藝春秋社刊。短編集。)

ノルウェイの森
(1987
9月講談社刊。400万部を越える大ベストセラーとなる。19914月講談社文庫刊(全二冊)20049月講談社文庫改訂版刊(全二冊))

ダンス・ダンス・ダンス
(1988
10月講談社刊。)

『TVピープル』
(1990
1月刊。短編集。)

国境の南、太陽の西
(1992
10月講談社刊。)

『回転木馬のデッドヒート』
(1990
1月刊。短編集。)

ねじまき鳥クロニクル
(
月刊文芸雑誌『新潮』の9210月号〜938月号に連載。19944月新潮社刊(1部・第2)。第3部は19958月新潮社刊。19979月新潮文庫刊(全三冊))

レキシントンの幽霊
(1996
11月刊。短編集。)

スプートニクの恋人
(1999
4月講談社刊。)

神の子どもたちはみな踊る
(1999812月に月刊『新潮』に連載。連作小説(全6作)。書き下ろしの「蜂蜜パイ」を末部に加えて、新潮社20002月刊。)

海辺のカフカ
(2002
9月新潮社刊(全2冊)20053月新潮文庫刊(全2冊))

アフターダーク
(2004
9月新潮社刊。)


『東京奇譚集』
(2005
9月新潮社刊。連作短編集。)

1Q84T
(
いちきゅうはちよん)
(2009
5月第1部第2部新潮社刊、20104月第3部新潮社刊。)

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
(2013
4月文藝春秋社刊。)

騎士団長殺し
(2017
2月新潮社刊。)

街とその不確かな壁
(2023
4月新潮社刊。)


(
ノンフィクション)

アンダーグラウンド
(1997
3月講談社刊。1995年に起きた地下鉄サリン事件に遭った人たち62人に村上春樹がインタビューしたノンフィクション。)
約束された場所で
(1998
11月文藝春秋社刊。『アンダーグラウンド』の続編。オウム教の信者たちへのインタビュー及び河合隼雄氏との対話を掲載。)


(翻訳)

『熊を放つ』
(
ジョン・アーヴィング作。19865月刊。)
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
(J
D・サリンジャー作。20034月刊。)
『グレート・ギャツビー』
(
スコット・フィッツジェラルド作。200611月刊。)
『ティファニーで朝食を』
(
トルーマン・カポーティ作。20082月刊。)
をはじめ、現代アメリカの文学作品を多数翻訳している。


《その他》

☆ネット上のサイト

村上春樹研究所


☆村上春樹及び作品に関するガイドブック・論書
(2001)
(所持のぶんを中心に。)

『群像日本の作家村上春樹』
(
加藤典洋他著。1997年小学館刊。)

「代表作ガイド」・19973月までの「年譜」付き。

『村上春樹イエローページ・作品別(19791996)
(
加藤典洋著。1996年荒地出版社刊。)

『総特集村上春樹の世界』
(
「ユリイカ詩と批評」19896月臨時増刊号。青土社刊。)

『村上春樹―予知する文学』
(
「國文学解釈と教材の研究」19953月号。學燈社刊。)

『ハイパーテクスト・村上春樹』
(
「國文学解釈と教材の研究」19982月臨時増刊号。學燈社刊。)

『総特集村上春樹を読む』
(
「ユリイカ」20003月臨時増刊号。青土社刊。)

『村上春樹がわかる』
(AERAMook(75)
。朝日新聞社200111月刊。)




大江健三郎
(
更新:24/05/01)

(
おおえけんざぶろう。1935年、愛媛県喜多郡大瀬村(現・喜多郡内子町大瀬)生まれ。東京大学二類フランス文学科卒。199410月ノーベル文学賞受賞。20233月逝去。)


《主な作品》

主な小説
(
2013)

「奇妙な仕事」
(1957
5月に東京大学新聞に発表。処女作、文壇へのデビュー作。)

「死者の奢り」
(1957
8月「文学界」に発表。)

「飼育」
(1958
1月「文学界」に発表。第39回芥川賞受賞作。1961年に大島渚監督によって映画化された。)

※、以上の三編に他の小説も含めて、
『死者の奢り』
(1958
3月文芸春秋新社刊。初の小説集。
「奇妙な仕事」「死者の奢り」「飼育」「他人の足」「偽証の時」「人間の羊」「鳩」を所収。)
を刊行。


芽むしり仔撃ち
(1958
6月に月刊文芸雑誌『群像』に発表。19586月講談社刊。19841月新潮文庫改版。最初の長編小説、初期の長編の代表作、大江文学の代表作の一つ。)

『見るまえに跳べ』
(1958
10月新潮社刊。第二小説集。
「見るまえに跳べ」「暗い川おもい櫂」「不意の唖」「喝采」「戦いの今日」を所収。)


われらの時代
(1959
7月中央公論社刊。19636月新潮文庫刊。)

死者の奢り・飼育
(1959
9月新潮文庫。小説集。上掲の小説集『見るまえに跳べ』・小説集『死者の奢り』から選んで編んだ文庫本での小説集。
「死者の奢り」「他人の足」「飼育」「人間の羊」「不意の唖」「戦いの今日」を所収。)


『青年の汚名』
(1959
8月〜19603月に『文学界』に発表。19606月文芸春秋新社刊。19741月文春文庫刊。)

『孤独な青年の休暇』
(1960
5月新潮社刊。第三小説集。)

「セヴンティーン」

(19611月に『文学界」』に発表。)

「政治少年死す」
(1961
2月に「文学界」に発表。「セヴンティーン」の第二部。196010月に起きた浅沼稲次郎(社会党委員長)刺殺事件の犯人山口二矢をモデルとした小説。発表後、右翼団体などから抗議を受け、その後の刊行本には収録されていない。)

『遅れてきた青年』
(1960
9月〜19622月に『新潮』に発表。19621月講談社刊。)

『叫び声』
(1962
11月に「群像」に発表。19631月講談社刊。19903
講談社文芸文庫刊。)

「性的人間」
(1963
5月に「新潮」に発表。)
※、この一編に「セヴンティーン」など他の小説も含めて
『性的人間』
(1963
6月新潮文庫刊。第四小説集。)
を刊行。

空の怪物アグイー
(1964
1月に『新潮』に発表。)
※、以上の一編に他の小説も含めて、
空の怪物アグイー
(1972
3月新潮文庫刊。第五小説集。)
を刊行。


『日常生活の冒険』
(1963
2月〜19642月に『文学界』に発表。19644月文芸春秋新社刊。19718月新潮文庫刊。)

個人的な体験
(1964
8月新潮社刊。19812月新潮文庫刊。前年の長男光の誕生をきっかけとして生まれた最初の親子小説。大江文学の代表作の一つ。)

万延元年のフットボール
(1967
1月〜7月に『群像』に発表。19679月新潮社刊。19884講談社文芸文庫刊。中期の長編の代表作、大江文学の最高傑作。)

「われらの狂気を生き延びる道を教えよ」
(1969
2月に『新潮』に発表。)
※、この一編に他の小説も含めて、
『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』
(1969
4月新潮社刊。第六小説集。)
を刊行。

「みずから我が涙をぬぐいたまう日」
(1971
10月に『群像』に発表。)
※、この一編に
「月の男(ムーン・マン)
を含めて、
『みずから我が涙をぬぐいたまう日』
(1972
10月講談社刊・講談社文芸文庫刊。第七小説集。)
を刊行。

洪水はわが魂に及び
(1973
9月新潮社刊。19831月新潮文庫刊。)

ピンチランナー調書
(1976
8月〜10月に「新潮」に発表。197610月新潮社刊。19823月新潮文庫刊。)

『同時代ゲーム』
(1979
11月新潮社刊。)

現代伝奇集
(1980
年岩波現代選書刊。第八小説集(中短編集))

「「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち」
(1981
11月に『文学界』に発表。)
※、以上の一編に他の小説も含めて、
『「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち』
(1982
7月新潮社刊。19862月新潮文庫刊。第九小説集。)
を刊行。


「新しい人よ眼ざめよ
(1983
6月『新潮』に発表。)
※、以上の一編に他の小説も含めて、
新しい人よ眼ざめよ
(1983
6月講談社刊。第十小説集。)
を刊行。

『いかに木を殺すか』
(1984
12月文芸春秋社刊。第十一小説集。)

『河馬(かば)に噛まれる』
(1985
12月文芸春秋社刊。連作短編集。)

M/Tと森のフシギの物語』
(1986
10月岩波書店刊。)

懐かしい年への手紙
(1987
10月講談社刊。199210講談社文芸文庫刊。最も自伝的要素の強い長編。)

『キルプの軍団』
(
同時代ライブラリー4019889月岩波書店刊。)

人生の親戚
(1989
1月に「新潮」に発表、3月に『文学界』に発表。19894月新潮社刊。19947月新潮文庫。)

『治療塔』
(1990
5月岩波書店刊。19897月〜19903月に「へるめす」に「再会、あるいはラストピース」として連載。氏の初の近未来SF小説。)

「静かな生活」
(1990
4月に『文藝春秋』に発表。)
※、以上の一編に他の小説も含めて、
静かな生活
(1990
10月講談社刊。19959講談社文芸文庫刊。第十二小説集1995年に伊丹十三監督によって映画化された。)
を刊行。

『治療塔惑星』
(1991
11月岩波書店刊。19911月〜9月に『へるめす』に連載。『治療塔』の続編。)

『僕が本当に若かった頃』
(1992
5月講談社刊。19968月講談社文芸文庫刊。第十三小説集。)

燃えあがる緑の木
(
三部作。
第一部
『救い主が殴られるまで』
(1993
9月に「新潮」に発表・199311月新潮社刊。)
第二部
『揺れ動く(ヴァシレーション)
(1994
6月に「新潮」に発表。19948月新潮社刊。)
第三部
『大いなる日に』
(1995
3月に「新潮」に発表・19953月新潮社刊。)
以上の三部を199712月〜19982月に新潮文庫刊。)

宙返り
(1999
6月講談社刊。20026月講談社文庫刊。もう小説は書かないと宣言した氏の小説復帰第一作目。)

取り替え子(チェンジリング)』T
(2000
12月講談社刊。)

『憂い顔の童子』
(2002
9月講談社刊。『取り替え子』の続編。)

『二百年の子供』
(2003
11月中央公論社刊。)

さようなら、私の本よ!
(2005
9月講談社刊。)

『臈(らふ)たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ』
(2007
11月新潮社刊。)

『水死』
(2009
12月講談社刊。)

『晩年様式集』
(2013
10月講談社刊。)


☆全集

大江健三郎全作品
・第1期
(
6冊。新潮社19666月〜19674月刊。)
・第2期
(
6冊。新潮社197711月〜197812月刊。)
※、第1期・第2期を合わせて、
・全12
(1994
11月新潮社刊。)

を刊行。

☆選集

大江健三郎小説
(
10冊。新潮社19965月〜19973月刊。)

・巻1
芽むしり仔撃ち、初期短篇1(死者の奢り、飼育、奇妙な仕事、セヴンティーン、他

・巻2
個人的な体験、叫び声、初期短篇2(性的人間、
空の怪物アグイー、他

・巻3
万延元年のフットボール、われらの狂気を生き延びる道を教えよ、みずから我が涙をぬぐいたまう日、他

・巻4
洪水はわが魂に及び、ピンチランナー調書

・巻5

同時代ゲーム、M/Tと森のフシギの物語

・巻6

キルプの軍団、治療塔、治療塔惑星

・巻7
「雨の木」を聴く女たち、新しい人よ眼ざめよ、静かな生活

・巻8
河馬に噛まれる、後期短篇

・巻9
懐かしい年への手紙、人生の親戚

・巻10
燃えあがる緑の木

※、巻末に「大江健三郎小説年譜」


(エッセイ集)

『厳粛な綱渡り』
(1965
3月文藝春秋社刊。199110月講談社文芸文庫刊。全エッセイ集・第一。)
『持続する志』
(1968
10月文藝春秋社刊。199112月講談社文芸文庫刊。全エッセイ集・第二。)
『鯨の死滅する日』
(1972
2月文藝春秋社刊。19922月講談社文芸文庫刊。全エッセイ集・第三。)


(社会評論、創作論、講演・講義、等)

『ヒロシマ・ノート』
(1965
6月岩波新書。)

『壊れものとしての人間』
(1970
2月講談社刊。)

『沖縄ノート』
(1970
9月岩波新書。)

『状況へ』
(1974
9月岩波書店刊。)

『言葉によって』
(1976
5月新潮社刊。)

『小説の方法』
(1978
5月岩波書店刊。)

『生き方の定義―再び状況へ』
(1985
年岩波書店刊。)

『小説のたくらみ、知の楽しみ』
(1985
4月新潮社刊。)

『新しい文学のために』
(1988
1月岩波新書。)

『小説の経験』
(1994
11月朝日新聞社刊。)

『あいまいな日本の私』
(1995
1月岩波新書。)
※、ノーベル賞受賞の際のストックホルムでの199412月の記念講演「あいまいな日本の私」を含む。

『私という小説家の作り方』
(1998
4月新潮社刊。)

『言い難き嘆きもて』
(2001
11月講談社刊。)

『鎖国してはならない』
(2001
11月講談社刊。)

『核時代の想像力』
(2007
5月新潮選書。)

『大江健三郎作家自身を語る』
(2007
年刊。2013年に増補して文庫化。)

『読む人間』
(2007
7月集英社刊。)



《その他》

☆ネット上のサイト

大江健三郎ファン倶楽部


☆大江健三郎及び作品に関するガイドブック・特集・論書(2002)
(所持のぶんを中心に。)

『大江健三郎―その神話的世界』
(
「ユリイカ」19743月刊。)

『大江健三郎神話的宇宙を読む』
(
國文學解釈と教材の研究6月号・19836月学燈社刊。)

『よくわかる大江健三郎』
(
文藝研究プロジェ編著。199412月ジャパンミックス刊。)

『いま大江健三郎の小説を読む』
(
國文學解釈と教材の研究2月号臨時増刊・19972月学燈社刊。)
※付録・特別企画「大江健三郎全小説事典」

大江健三郎文学事典―全著作・年譜・文献完全ガイド
(
篠原茂著。1984年刊・19989月改訂版。)

『歴史認識と小説大江健三郎論』
(
小森陽一著。2002628日講談社刊。)




村上龍

(
むらかみりゅう。1952年長崎県生まれ。初期から現代日本作家のトップランナーの一人として活躍。)

《主な作品》

主な小説
(
2005)

限りなく透明に近いブルー
(1976年発表のデビュー作。群像新人賞・芥川賞受賞。)

海の向こうで戦争が始まる
(1977
)

コインロッカー・ベイビーズ

(1980
)

テニスボーイの憂鬱
(1985
年刊)

愛と幻想のファシズム
(1984
1月〜19863月に「週刊現代」に連載。1987年刊。日本のバブル崩壊を予見した政治経済小説。)

69
(1989
)

トパーズ

(1988
年。短編集。)

村上龍料理小説集
1988年)

五分後の世界
(1994
)

KYOKO
(1995
)

ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界II
1996年)

ラブ&ポップ―トパーズII
1996年)

ライン
1998年刊)

共生虫
(2000
3月刊)

希望の国のエクソダス
(2000
7月刊)

タナトス
(2001
3月刊)

最後の家族
(2001
9月刊)

『悪魔のパス天使のゴール』
(2002
5月刊。サッカー小説。)

『どこにでもある場所とどこにもいないわたし』
(2003
4月刊。短編集。)

2days4girls
(2003
8月刊)

半島を出よ
(2005
3月刊)


《その他》

☆ネット上のサイト

村上龍・坂本龍一総合情報局

編集長村上龍



☆村上龍及び作品に関するガイドブック・論書


RyuBook―村上龍』
(
現代詩手帖特集版。加藤典洋他著。1990年思潮社刊。)

『村上龍―欲望する想像力』
(「國文學解釈と教材の研究」19933月号。學燈社刊。)

『総特集・村上龍―BADBOYの新たなる出発』
(
「ユリイカ詩と批評」19976月臨時増刊号。青土社刊。)

『群像日本の作家29村上龍』(19984月小学館刊)

『村上龍特集―“現代”のエッジを行く』
(「國文學解釈と教材の研究」20007月臨時増刊号。學燈社刊。)




宮本輝

(
みやもとてる。1947年神戸市生まれ。追手門学院大学文学部卒。現代日本のすぐれた人気ストーリー・テーラーの一人。1981年からは、毎年一作のペースで長編を新聞や雑誌に連載発表し刊行している多作家。欧州ものなど、題材は多彩だが、人間の宿命・運命を見つめ人間の生死や幸福について深く考えさせられるドラマ作品が多い。)

《主な作品》

主な小説
(
2018)

『泥の河』
(1977
7月発表)
デビュー作。第13回太宰治賞受賞。

『螢川』
(1977
10月発表)
第78回芥川賞受賞。

『幻の光』
(1979
7月刊)

中・短編集

『星々の悲しみ』
(1981
4月刊)
短編集

道頓堀川
(1981
5月刊)

「泥の河」「螢川」に続く「川三部作」。初の長編小説。

錦繍
(1982
3月刊)
書簡体小説

青が散る
(1982
10月刊)


流転の海
(1984
7月刊)
「流転の海」シリーズ(9)の第1部

『春の夢』
(1984
12月刊)
『青が散る』と並ぶ青春小説。

『避暑地の猫』
(1985
3月刊)

ドナウの旅人
(1985
6月刊)

宮本輝の初の新聞連載小説(朝日新聞に連載)

『夢見通りの人々』
(1986
3月刊)
連作小説

『葡萄と郷愁』
(1986
6月刊)

優駿
(1986
10月刊)
吉川英治文学賞受賞。日本初の本格的な競馬小説。

『五千回の生死』
(1987
6月刊)

短編集

『花の降る午後』
(1988
3月刊)


愉楽の園
(1989
3月刊)

『海岸列車』
(1989
9月刊)

『真夏の犬』
(1990
3月刊)
短編集

『海辺の扉』
(1991
1月刊)

『ここに地終わり海始まる』
(1991
10月刊)

『彗星物語』
(1992
5月刊)

地の星―流転の海〈第2部〉
(1992
11月刊)

オレンジの壺
(1993
)

朝の歓び
(1994
年刊)


『人間の幸福』
(1995
4月刊)

『私たちが好きだったこと』
(1995
6月刊)

血脈の火―流転の海〈第3部〉
(1996
年刊)

焚火の終わり
(1997
年刊)

月光の東
(1998
2月刊)

草原の椅子
(1999
5月刊)

睡蓮の長いまどろみ
(2000
10月刊)


森のなかの海
(2001
6月刊)


天の夜曲―流転の海(第4部)
(2002
年新潮社刊)

『星宿海への道』
(2002
12月刊)

約束の冬
(2003
5月刊)

にぎやかな天地
(2005
9月刊)


『花の回廊―流転の海(5)
(2007
年新潮社刊)

『慈雨の音―流転の海(6)
(2011
年日新潮社刊)

『満月の道―流転の海(7)
(2014
年新潮社刊)

『長流の畔―流転の海(8)
(2016
年新潮社刊)

『野の春―流転の海(9)
(2018
年新潮社刊)


☆全集

『宮本輝全集』
(
14巻。
1992年〜1993年新潮社



☆ネット上のサイト

宮本輝(公式ページ)

宮本輝ファンクラブ@テルニスト


☆宮本輝及び作品に関するガイドブック・論書

『宮本輝書誌近代文学書誌大系〈2〉』
(
二瓶浩明著。19927月和泉書院刊。)

『宮本輝宿命のカタルシス』
(
二瓶浩明著。19987月エディトリアルデザイン研究所刊。)

『新潮四月号臨時増刊宮本輝』
(1999
4月新潮社刊)




島田雅彦
(
更新:24/03/05)

(
しまだまさひこ。1961年東京生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業。
80
年代前半に鬼才の新世代作家として注目された。)


《主な作品》

主な小説
(
2023)

優しいサヨクのための嬉遊曲(19836月発表)
89回芥川賞の候補となる。

『亡命旅行者は叫び呟く』
(1984
1月発表)
90回芥川賞の候補となる。

『夢遊王国のための音楽』
(1984
6月発表)
91回芥川賞の候補となる。

『スピカ、千の仮面』
(1984
9月発表)

『僕は模造人間』
(1985
2月発表)
93回芥川賞の候補となる。

『天国が降ってくる』
(1985
10月刊)

『ドンナ・アンナ』
(1986
4月発表)
95回芥川賞の候補となる。

『ドンナ・アンナ』
(1986
9月刊)
「ドンナ・アンナ」を含む4
つの短編集

未確認尾行物体
(1986
11月発表開始、
翌年10月刊)
6
度目の芥川賞候補となる。

夢使い―レンタルチャ
イルドの新二都物語

(1989
11月刊)


彼岸先生
(1990
年発表)

『アルマジロ王』
(1991
年刊)

「アルマジロ王」を含む短編集

忘れられた帝国
(1995
年刊)

内乱の予感
(1998
1月刊)

『君が壊れてしまう前に』
(1998
3月刊)

『子どもを救え!』
(1998
5月刊)

自由死刑
(1999
5月刊)

彗星の住人
(2000
11月刊)

『美しい魂』
(2003
9月刊)
エトロフの恋
(2003
9月刊)

以上の三作は
「無限カノン三部作」

『溺れる市民』
(2004
10月刊)

退廃姉妹
(2005
8月刊)

悪貨
(2010
年刊)

『カタストロフ・マニア』
(2017
年刊)

『スーパーエンジェル』
(2021
年刊)

『時々、慈父になる。』
(2023
5月刊)


評論

『深読み日本文学』
(2017
年刊)




《その他》

☆島田雅彦及び作品
に関するガイドブック・論書


『島田雅彦―文学の
ジオポリティクス』
(
「ユリイカ詩と批評」1994
臨時増刊号、青土社刊)

『新世紀作家島田雅
彦のポリティック』
(
「國文学解釈と教材の
研究」19997月号、
學燈社刊)




阿部和重

(
あべかずしげ。1968年山形県東根市生まれ。作家としての才能において初期から大いに嘱望された。ドストエフスキーの作品もかなり読み込んでいるらしく、しばしば、対談などでドストエフスキーのことに言及している。)

《主な作品》

主な小説
(
2006)

アメリカの夜
1994
年の文壇デビュー作(群像新人文学賞受賞)

ABC戦争』
(1995
)
第一短編集

『インディヴィジュアル・プロジェクション』
(1997
)

『公爵夫人邸の午後のパーティ』
(1999
)
第二短編集

『無情の世界』
(1999
)
第三短編集

『ニッポニアニッポン』
(2001
)

シンセミア
(2003
)

『グランド・フィナーレ』
(2005
)
第四短編集。
この作で翌年1月芥川賞受賞。

『プラスティック・ソウル』
(2006
3)

ミステリアス・セッティング

(200612)


《その他》

☆ネット上のサイト

オフィシャルサイト現在作
家・阿部和重





川上未映子

(
かわかみみえこ。作家・詩人・元歌手。作品は外国で翻訳されていて海外でも注目されている。女性の身体性、生命の大切さなどの哲学的テーマを深掘りしていく作品が多い。文章面では、大阪弁を駆使したリズムカルな詩的な文体に特徴がある。ご主人は、同じく作家の阿部和重。)


《主な作品》

主な小説
(
2023)

『わたくし率 イン 歯ー、または世界』
(2007
年に発表)
処女作。第137回芥川賞候補に選ばれる。

『乳と卵』
(2008
年に発表)
138回芥川賞受賞作。

『ヘヴン』
(2009
年に発表)

『すべて真夜中の恋人たち』
(2011
年に発表)

『愛の夢とか』
(2013
年に発表)
第一短編集

『あこがれ』
(2015
年に発表)

『ウィステリアと三人の女たち』
(2018
年刊)
第二短編集

『夏物語』
(2019
年に発表)

『春のこわいもの』
(2022
年に発表)
第三短編集

『黄色い家』
(2023
2月刊)


☆川上未映子及び作品に関するガイドブック・論書

『川上未映子: ことばのたましいを追い求めて』
(
文藝別冊、AWADEムック201911月刊)




伊坂幸太郎
(
更新:24/03/02)

(
いさかこうたろう。2000年に29歳でデビューの現代日本を代表する作家の一人。サスペンスあり、ミステリーあり、家族ものありと、現代ものとしてジャンルは様々だが、エンターテインメント性とテーマ性、話の流れのテンポ、伏線張りにすぐれている。移住した仙台市を舞台にした作品が多い。)


《主な作品》

主な小説
(
2023)

『オーデュボンの祈り』

(200012月に新潮ミステリー俱楽部に収録。200312月刊の新潮のぶんは本文が削除変更されている。)
新潮ミステリー俱楽部賞を受賞したデビュー作。

『ラッシュライフ』

(2002年に新潮ミステリー俱楽部に収録。)
評論家に注目された作品。

『陽気なギャングが地球を回す』
(2003
1月刊。)
陽気なギャングシリーズの第一作。

『重力ピエロ』

(20034月刊。)
宿命に触れた青春ミステリー小説。この刊行以降、世間に広く認められるようになった。


『アヒルと鴨のコインロッカー』

(200311月刊。)

『グラスホッパー』

(2004年刊。)
殺し屋シーリーズの第一作。

『死神の精度』

(20056月刊。)
短編集


『魔王』

(200510月刊。)

『砂漠』T

(200512月刊。)

『終末のフール』

(2006年刊。)
連作短編集
9年後に惑星の衝突で地球が終末を迎える状況の中での人たちの生き様を描いている。


『ゴールデンスランバー』

(2007年に発表。)
首相暗殺事件の濡れ衣を着せられた主人公の逃亡もの。

『モダンタイムス』T

(2008年刊。)

『マリアビートル』

(2010年に発表。)
殺し屋シーリーズの第二作。

AX(アックス)

(2017年に発表。)
連作集
殺し屋シーリーズの第三作。


『逆ソクラテス』

(2020年に発表。)
短編集


『ペッパーズ・ゴースト』

(2021年に発表。)



 

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