トルストイ
( レフ・ニコラエーヴィッチ・トルストイ )
ロシアの小説家・思想家。
1828〜1910。
《著作》
小説
『戦争と平和』
(1865〜1869年発表)
長編
新潮文庫・工藤精一郎訳
『アンナ・カレーニナ』
(1875〜1877年発表)
長編
新潮文庫・木村浩訳
『復活』
(1899年発表)
長編
新潮文庫・木村浩訳
『幼年時代』
(1852年発表。処女作。)
中編・
新潮文庫(1977年初版・原卓也訳
岩波文庫(1988年改訳・藤沼貴訳)
『少年時代』
(1854年発表)
中編
新潮文庫・原卓也訳
岩波文庫(1971年改訳・藤沼貴訳)
『青年時代』
(1857年発表)
中編
新潮文庫(1991年初版・原卓也訳)
岩波文庫(1963年改訳・米川正夫訳)
以上、自伝三部作
『イワン・イリッチの死』
(1886年完成)
中編
岩波文庫
『光あるうちに光の中を歩め』
(1887年完成)
中編
新潮文庫
『クロイツェル・ソナタ』
(1891年発表)
中編
新潮文庫『クロイツェル・ソナタ 悪魔』に所収。
『悪魔』
(1889〜1990年執筆、1911年発表)
中編
新潮文庫『クロイツェル・ソナタ 悪魔』に所収。
『神父セルギー』
(1890〜1898年執筆、1912年発表)
中編
『地主の朝』
(1856年執筆)
短編
『セヴァストーポリ物語』
(1856〜1857年執筆)
短編集
岩波文庫『セワ゛ストーポリ』(1954年初版。)
「十二月のセヴァストーポリ」「五月のセヴァストーポリ」「八月のセヴァストーポリ」を収めている。
『リュチェルン』
(1857年執筆)
『アリベルト』
(1857年執筆)
『家庭の幸福』
(1859年執筆)
中編
岩波文庫『結婚の幸福』
『コサック』
(1853〜1863年執筆、1873年に発表)
中編
岩波文庫『コサック』
『ポリクーシカ』
(1863年完成)
中編
『ホルスタメール』
(1885年完成)
中編
『主人と下男』(1885年作)
短編
『ハジ・ムラート』
(1896〜1904年執筆、没後の1912年に発表)
長編
『壺のアリョーシャ』
(1905年執筆、没後発表)
短編
『神父ワシーリー』
(1905年執筆、没後発表)
短編
戯曲
『闇の力』
(1887年刊)
岩波文庫『闇の力』(1938年初版・米川正夫訳)
『生ける屍』
(1900年執筆)
岩波文庫『生ける屍』(1938年初版・米川正夫訳)
民話・童話
「人は何によって生きるか」
(1881年作)
岩波文庫『民話集 人はなんで生きるか 他四篇』に所収。
「愛あるところに神あり」
(1886年作)
岩波文庫『民話集 人はなんで生きるか 他四篇』に所収。
「イワンのばか」
(1886年作)
岩波文庫『民話集 イワンのばか 他八篇』に所収。
民話として、ほかに、
「火を粗末にすると――消せなくなる」
「ろうそく, あるいは善良な百姓がどうして悪い管理人に打ち勝ったかという話」
「二老人」
(以上、岩波文庫『民話集 人はなんで生きるか 他四篇』に所収。)
「鶏の卵ほどの穀物」
「悔い改める罪人」
「小さい悪魔がパンきれのつぐないをした話」
「人にはどれほどの土地がいるか」
「洗礼の子」
「三人の隠者」
「作男エメリヤンとから太鼓」
「三人の息子」
(以上、岩波文庫『民話集 イワンのばか 他八篇』に所収。)
「大きなかぶ」
「ろうそく」
「三匹の熊」
など。
『トルストイの民話』
福音館古典童話シリーズ(27)。藤沼貴訳、17編。福音館書店1989年初版。)
※、その他として、文学作品ではないが、人生論・宗教論・文学論などの本・論文、日記・書簡として、次などがある。
人生論・宗教論・政治論
「教義神学の研究」
(1879〜1880年執筆)
「要約福音書」
(1883年刊)
「教会と国家」
(1879年執筆、1891年発表)
「悪に報いるに悪を以(もっ)てするなかれ」
(1882年発表)
「わが信仰は何に存するか」
(1883〜1884年執筆、1891年発表)
「懺悔」
(1884年刊)
岩波文庫『懺悔』(1961年改訳初版・原久一郎訳)
「宗教とは何ぞや」
春秋社『宗教とは何ぞや』(1922年初版。)
「神の国は汝らのうちにあり」
(1893年完成、1906年刊)
「さらばわれらは何をなすべきか」
(1882〜1886年執筆、1902年刊)
「人生論」
(1889年刊)
岩波文庫『人生論』(1980年改訳初版・中村融訳)
角川文庫『人生論』(1958年初版・米川和夫訳)
新潮文庫『人生論』(1998年初版・原卓也訳)
「人生の道」
(1910年完成)
岩波文庫『人生の道』(二冊、1961年原久一郎改訳)
「反省せよ」
(1904年筆)
「黙すあたわず」
(1908年筆)
「暴力の掟」
(1909年筆)
「国民教育論」
(1862年執筆)
「性欲論」
新潮文庫『性欲論』(相馬御風訳。1943年初版。)
「生命について」
集英社文庫(八島雅彦訳。1993年初版。)
「読み書き読本」
(1872年作)
「一日一善(日誦読本)」
(1906年完成)
芸術・文学の論
「芸術とは何か」
(1897〜1898年執筆)
岩波文庫(1958年改訳・河野与一訳)
角川文庫(1953年初版・中村融訳)
『文学論集』
(岩波文庫。以下の分を含む九編を所収、1936年初版・河野与一訳)
「シェイクスピア及び戯曲について」
「ゴーゴリについて」
「モーパッサン著作集の序」
「アミエルの日記の序」
「チェーホフの短編『かわいい人』の序」
日記・書簡
日記
1847年以降晩年までの分。
河出書房新社版トルストイ全集の巻18「日記・書簡」
岩波文庫『トルストイ日記抄』(1935年初版・除村吉太郎訳)
書簡
河出書房新社版トルストイ全集の巻18「日記・書簡」
河出書房新社版トルストイ全集の巻19「妻への手紙」
邦訳全集
『トルストイ全集』
ソビエト時代に本国で90巻全集を刊行。
邦訳(選集)
河出書房新社1960〜1967年刊
(全18巻。中村白葉・中村融訳。)
のちに、
巻19「妻への手紙」と別巻「トルストイ研究」を加えて、
河出書房新社1972〜1978年刊
(愛蔵決定版、全19巻と別巻。中村白葉・中村融訳。)
『トルストイ初期短篇集』
(中村白葉訳。福武文庫1991年刊)
「陣中の邂逅」「アリベルト」「リュツェルン」「三つの死」「ポリクーシカ」を所収。
『トルストイ後期短篇集』
(中村白葉訳。福武文庫1991年刊)
「悪魔」「主人と下男」「神父セルギイ」「壺のアリョーシャ」「何のために」を所収。
ネット上のサイト
・日本トルストイ協会
トルストイ及び作品に関する本
(評伝・研究書・ガイドブック)
『トルストイ ― 人と思想』
(八島雅彦著。清水書院Century Books。1998年初版。)
『トルストイ伝』
(シクロフスキー著、川崎浹訳。上下二冊。河出書房新社1978年刊。)
『トルストイの生涯』
(ロマン・ロラン著、蛯原徳夫訳・岩波文庫1960年初版。旺文社文庫1975年初版。)
『トルストイの生涯』
(藤沼貴著。レグルス文庫206。第三文明社1993年初版。)
『トルストイ研究』
(法橋和彦編。河出書房新社「トルストイ全集」別巻。1978年刊。)
トルストイ年譜・トルストイ文献付き
『トルストイ 心の旅路』
(佐藤清郎著。春秋社2001年7月刊。)
『「戦争と平和」論』
(本多秋五著。鎌倉文庫1947年初版。冬樹社1970年増補版。)
『トルストイと日本』
(柳富子著。早稲田大学出版部1998年刊。)
『トルストイの言葉 ― 人生の知恵』
(小沼文彦編。弥生書房1993年新装版刊。)
テーマ別にトルストイの言葉を広く選んで収めている。
『愛と生と死 ― トルストイの言葉』
(教養文庫)
テーマ別にトルストイの言葉を広く選んで収めている。
|