偉人の「辞世の言葉」
(更新:24/03/22)
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偉人の辞世の言葉(最後の言葉)から、よく知られている有名なもの以外で、しゃれた、印象的な辞世の言葉を、以下に挙げてみます。

偉人の最期の言葉には、昔から興味関心があり、下方
の《参考》の三書は昔、古書店巡りで集めたものです。

その偉人の生涯のことを頭に置きつつ、その辞世の言葉を見ていくことは、ほんとに面白い! 意識がもうろうとした中での辞世の言葉には、その人の生涯の面目(めんぼく)や本音(ほんね)が自ずと表れるのでしょう。

現在、1〜22を掲載。

更新:
24/03/22
21、22を追記。



1.
「五月の風をゼリーにして」
(
立原道造、
詩人)


2.
「悪魔がそこにいる」
(
萩原朔太郎、
詩人)


3.
「もう地獄の炎が?」
(
ヴォルテール、
思想家)


4.
「さあ、あれがやって来た」
(
ロレンス・スターン、
作家。怪
作『トリストラ
ム・シャンディ』)


5.
「涼しい風だね」
(
島崎藤村、
詩人・作家)
※、他書では、
「涼しい風が吹いてくる」
としている。


6.
「新生だ」
(
北原白秋、
詩人)


7.
「死因をほかの同
志に知らせてくれ」

(
小林多喜二、
作家。留置所におけ
る拷問で惨死。)


8.
「黒い光が見える」
(
ヴィクトル・ユゴー、
作家)
※、他書では、
「ここで昼と夜が戦っている」
などとしている。


9.
「主(=キリスト)が私の
(あわ)れな魂を助け
てくださいますように」

(
エドガー・アラン・ポー、
作家)


10.
「神様が私をお見捨て
になりませんように」

(
パスカル、
思想家)


11.
「でも私は神を信じない」
(
ローゼンベルグ、
ナチス党員。絞首刑執行
前に牧師に「言い残すこ
とはないか」と聞かれ、
それに答えたもの)


12.
「実際に見た半分も
話さなかった」

(
マルコ・ポーロ、
旅行家)


13.
「気を落とさないように
しなさい。見てごらん、
空は、なんときれいに
()んでいるのだ
ろう。わたしはあそこ
に行くんだよ」

(
ジャン・ジャック・ルソー、
思想家)
※、他書では、
「太陽をごらん、あの笑
顔がわたしを呼んでい
るのだ。あの限りない光
をごらん。神がいる!
そうだ、神が両手を広げ
て、わたしが今まで欲し
がっていたあの永久不
変の喜びをやっと味
わってごらんと言って、
招いてくれている。」

としている。)


14.
「わたしの魂よ、おまえは
長い間捕らわれの身だ
った。今こそ牢獄を出て、
この肉体のわずらわしさ
を脱せねばならない。
喜んで、勇気をもってこ
の別離の時を迎えよう。」

(
デカルト、
哲学者)


15.
「〈造り主〉にお会いする覚
悟はできている。〈造り主〉
のほうに、私に会うという
試練を受ける覚悟ができて
いるかどうかはまた別問
題だがね。」

(
チャーチル、
政治家)
※、他書では、
「もうすっかり嫌になったよ」
としている。


16.
「もう駄目だ」
(
ルイ・パスツール、
細菌学者)


17.
「辛抱、辛抱……神の
御意(みこころ)の行わ
れんことを。」

(
ギッシング、

著述家。著『ヘンリー・
ライクロフトの手記』



18.
「愛、愛、愛!」
(
ノーマン・ダグラス、
イギリスの作家)


19.
「私には完璧な信仰心
がある」

(
フェルディナント・
ツェッペリン、
飛行機の発明家)


20.
「馬鹿なことを言うな! 最
後の言葉なんてものは、
十分に言いつくさずに生き
て来た阿呆(あほう)ども
の言うことだ」

(
カール・マルクス、
社会主義者。最後に言いの
こす言葉はないか、と家政婦
にきかれて、答えたもの。)


21.
「まあ、幸せな人生だったな。」 
(
ウィリアム・ヘイズリット、

イギリスの著作家・批評
家・随想作家。52歳で没。)


22.
「感謝します。」 
(
マルティン・ハイデッガー、

ドイツの学者。
1978
年、86歳で没。
朝、一度目覚めて、また
もう一度眠り込んで
そのまま息をひきとった。)



※    ※    ※



《参考》

・『臨終のことば 世界の名言』
(
梶山健編、PHP
1995年初版)

・『最期のことば聖者
から死刑囚まで』
(
ジョナソン・グリーン編、
刈田元司・植松靖夫著訳、
教養文庫1989年初版)

・『心にしみる最期の言葉398』
(
渡部昇一監修、日本
文芸社1986年初版)



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