・62年4月〜71年3月の時期は、菊永悦男氏が宇部商監督を務めた。
・菊永氏が監督に就任以降、下記の通り、夏の県大会はベスト8進出の常連となり、甲子園に春1回・夏1回の2回出場した。
菊永悦男監督
元柳井商工監督で、62年4月に宇部商監督に就任。71年4月に下関商へ異動し、下関商の監督に就いた。すでに故人。
玉国監督は菊永監督の教え子として、菊永野球を受け継いでいる。
菊永宇部商の戦績
★は、惜敗の敗戦試合。
甲子園での戦績
春1回・夏1回の2回出場。
66年・春
甲子園初出場で2勝してベスト4。
玉国光男選手(元宇部商監督)が二塁手3番主将として活躍。投手:三原義昭、有田哲三(のちにプロの広島に入団。有田修三の兄)。65年秋季中国大会でベスト4に進出し甲子園選抜大会初出場を決めた。
2回戦
宇部商5-3三重
宇部商 200001002=5
三重 000000030=3
8回裏に3点を献上して同点で迎えた9回表に2点を入れて勝ち越しし、完投の三原投手がその裏を0点に抑えて勝利。
準々決勝
宇部商7-2金沢
金沢 011000000
=2
宇部商 10002103×=7
5回表まで1-2も、5回〜8回に計6点を入れて逆転勝利。三原投手が完投。この試合で玉国選手が甲子園史上初の2ランスクイズを決めている。
準決勝
宇部商4-5中京商★
(延長15回)
宇部商 300000000 000010=4
中京商 010020000 000011=5
玉国選手のタイムリーを含め鮮やかな先制攻撃で3点を先行するも、5回裏に同点に追いつかれる。3-3のまま延長に入り、14回表に1点を入れて勝ち越すも、その裏に無死満塁でバントを決められて同点にされ、同じく無死満塁となった15回裏に犠牲外野フライにより三塁走者が還り、サヨナラ負け。三原投手(中京商は加藤英夫投手)が完投。試合時間の4時間35分は現在も大会最長記録。中京商は、この年、加藤英夫投手を擁して甲子園春夏連覇を達成している。
69年・夏
夏の甲子園初出場。初戦で敗退。
有田修三捕手(のちにプロの近鉄・巨人入り)・高月敏文選手(一塁手。2年生。のちにプロの広島入り。)が活躍。投手:松原一三(2年生)。
2回戦
宇部商1-2取出一★
取手一 200000000=2
宇部商 000000010=1
松原投手が被安打3・与四死1の好投をし、8回裏に反撃して1点を返すも初回の2失点が響いて1-2で敗退。
県大会・中国大会の戦績
※、この時期は、夏は西中国大会(山口・島根から2校ずつ出場)で優勝したチームが甲子園に出場した。63年・68年は、夏は各県の優勝チームが出場。
62年度
62年春季県大会
地区予選で敗退
62年会長旗大会
地区予選で敗退
62年夏ベスト8
準々決勝:2-6久賀
秋季県大会優勝・春季県大会優勝・会長旗大会準優勝の久賀に敗退。
63年度
62年秋季県大会
地区予選で敗退
63年春季県大会
地区予選で敗退
63年会長旗大会
(※山口国体のため大会は行われなかった)
1963年夏
準優勝
※この年は夏は甲子園へ各県で優勝したチームが出場した。
決勝:0-3下関商
8回裏に献上した3点が決勝点となり2年生の池永投手擁する春全国優勝・夏全国準優勝の下関商に敗退。
投手:縄田、永野
中堅手4番:真鍋幹三(のちに阪神タイガース・近鉄バッファローズに入団し捕手で活躍)
この県決勝の試合を当時中学3年生であった玉国さんが床屋でテレビ中継で観て、池永投手を擁する下関商にひけをとらない戦いをした菊永監督率いる宇部商への進学を決めたとのこと。
64年度
63年秋季県大会
ベスト8
準々決勝:2-5下松工
64年春季県大会
地区予選で敗退
64年会長旗
地区予選で敗退
64年夏
ベスト8
準々決勝:0-2岩国
秋季県大会ベスト8・会長旗大会ベスト4の岩国に敗退。
65年度
64年秋季県大会
地区予選で敗退
65年春季県大会
地区予選で敗退
65年会長旗大会
地区予選で敗退
65年夏
3回戦で敗退(1勝)
3回戦:0-3小野田工
この夏優勝し甲子園に出場した小野田工に敗退。
66年度
65年秋季県大会
準優勝
準決勝:8-1防府商
決勝:0-4早鞆
66年夏県優勝の坂本投手の早鞆に敗退。
秋季中国大会への出場を決めた。
秋季中国大会
準々決勝:2-1山陽
準決勝:2-6邇摩
※秋季中国大会で1勝して準決勝まで進出し、翌春の選抜甲子園大会への出場を決めた。選抜甲子園大会では2勝して準決勝まで進出。
66年春季県大会
優勝
準決勝:5-4早鞆(延長10回)
この夏県優勝の坂本投手の早鞆に競り勝った。三原投手が完投。
決勝:4-0下関商
有田(哲)投手が完封。
春季中国大会
1回戦:2-3岡山東商
66年会長旗大会
優勝
決勝:9-0岩国工
66年夏
ベスト8
準々決勝:0-1岩国工
会長旗大会準優勝の岩国工にリベンジされて敗退。
玉国選手、甲子園春夏の連続出場がならずに終わった。
投手:三原、有田(哲)、鮎川、
二塁手3番主将:玉国、捕手:松村
67年度
66年秋季県大会
地区予選で敗退
67年春季県大会
準優勝
準々決勝:4-0柳井
準決勝:3-0早鞆
67年夏県優勝の坂本投手の早鞆に勝利。
決勝:1-2下関商
※、春季中国大会へは県で優勝した1チームのみが出場。
67年会長旗大会
準優勝
67年夏
ベスト8
準々決勝:6-7久賀
外野手:安田泰一(のちにプロの大洋、ロッテオリオンズに入団)
68年度
67年秋季県大会
地区予選で敗退
68年春季県大会
地区予選で敗退
68年会長旗大会
ベスト8
68年夏
準優勝
※この年は夏は甲子園へ各県で優勝したチームが出場したので、甲子園出場までもう一歩だった。
準々決勝:9-0防府(7回コールド)
準決勝:6-4岩国(延長13回)
銭谷投手が完投。原田選手・有田選手が1本塁打。
決勝:1-3岩国商
反撃は7回表の1点のみに終わって、会長旗大会ベスト4の岩国商に敗退。銭谷投手が完投。
投手:銭谷、
捕手3番:有田(修)(2年生)、左翼手1番:原田(2年生)
69年度
68年秋季県大会
地区予選で敗退
69年秋季県大会
地区予選で敗退
69年会長旗大会
地区予選で敗退
69年夏
準決勝で勝利し(※決勝戦は行わない。)、山口県鴻城とともに西中国大会への出場を決めた。
準決勝:3-0岩国
秋季県大会優勝・春季県大会優勝・会長旗大会優勝の岩国に勝利。
西中国大会
準決勝:9-2江津工
決勝:5-1江津
西中国大会では2勝して優勝し、夏甲子園への初出場を決めた。
甲子園では初戦敗退。
投手:松原(2年生)、
捕手3番:有田(修)(3年生)、一塁手5番:高月(2年生)、中堅手1番:原田、二塁手4番:西村
70年度
69年秋季県大会
地区予選で敗退
70年春季県大会
優勝
準決勝:8-1防府商
決勝:4-2早鞆
春季中国大会
1回戦:0-4岡山東商
70年会長旗大会
地区予選で敗退
70年夏
ベスト8
準々決勝:2-3多々良学園
投手:松原(3年生)、梶田、
捕手:新川、一塁手:高月(3年生)
71年度
70年秋季県大会
ベスト8
準々決勝:1-3桜ケ丘
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