ドストエフスキーのどの小説の中
にある箇所かを、当てるクイズ
問題本文 (132)
(更新:25/08/30)
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< 問題本文 (110) >   

1.
彼はすぐそばにさらさらと流れている小川に口をつけて、水ばかり飲んでいる。
ひんやりと涼しく、なんともいわれぬ美しい空色のつめたい水が、色とりどりの小石の上や、金色にぴかぴか光るきれいな砂の上を流れている…… 
(
新潮文庫)
    
          
2.
夜の青ざめた闇をすかして、ひろびろとした空間にまき散らされた建物のどっしりした集団が、ふいにくろぐろと見えてきた。
(
米川正夫訳)
   
       
3.
すきとおるような紺碧(こんぺき)の大空に何鳥か、鳥を見つけて、執拗(しつよう)にいつまでもその飛んでいく姿を追う。さっと水面をかすめて、青空に消えたかと思うと、またちらちらする一点となってあらわれる……早春のある日、岸の岩の裂け目にふと見つけた、しおれかけた哀れな一輪の草花でさえ、何か痛ましくわたしの注意をとめるのだった。
(新潮文庫)


4.
一日も過ぎて、
暗く暑い、死せるがごときセヴィリヤの夜が訪れた。空気はかつらとレモンの香ににおっている。深い闇の中に、とつぜん ( 以下、略 ) 
(
米川正夫訳)

          
5.
「口笛が鳴った! さあ、
犬ころ、四つんばいになってお行き!」
(
米川正夫訳)

                
6.
彼は
ぎくっとして、急いで窓をはなれた。
(
新潮文庫)

           
7.
「それじゃあね、△△△、はっきり言っておくけど、あれはほんとうにつまらない、それこそからっぽの男なんだよ……ああ、ああ! わたしのことを性悪女(しょうわるおんな)だとお思いだろうね?」
相手は目をむいた。
「性悪女の、暴君とさ?――あの人の一生を台なしにした?」
「どうしてそんなことが、あなたご自身、泣いていらっしゃいますのに?」
▽▽▽の目には、ほんとうに涙が宿っていた。
(新潮文庫)


8.
日本じゃ恥辱(ちじょく)を受けた者が恥辱を与えた者のところへ行って『きさまはおれに恥をかかした、だからおれはきさまの眼の前で自分の腹を切ってみせる』と言うそうじゃありませんか。そして、ほんとに相手の眼の前で自分の腹を切って、それで実際に仇(あだ)討ちができたような気分になって、すっかり満足するらしいんですがね。世の中には奇妙な性質もあるもんですねえ、△△△さん!」
(
新潮文庫)

          
9.
「あの女は若いころ、環境にむしばまれて身を持ちくずしたかもしれないけれどもでも
《数多く愛し》ましたからね、数多く愛した女はキリストもお赦(ゆる)しになったじゃありませんか……」
(
米川正夫訳)

                       
10.
「でもあっしは真珠をちょうだいしただけなのさ。それに、あんたにゃわかるまいが、ひょっとしたら、あっしの涙の玉が神さまの思(おぼ)し召しであのとき真珠に変わったのかもしれねえじゃないか。神さまが、この世にこれという隠れ家もねえ、みなし子同然のあっしの不幸を憐(あわ)れんでくだすってさ。」
(
米川正夫訳)


 
→  《答え》は、こちら





< 問題本文 (1120) >

11
.
わたしはぎくっとして頭をもたげて、官給の蝋燭(ろうそく)のふるえる仄(ほの)暗いあかりをあびて眠っている仲間たちの顔を見まわした。わたしは彼らの蒼(あお)ざめた顔や、貧弱な寝床や、どうにも救いようのない赤裸(せきら)の貧しさをながめた――じっと目をこらした――まるでこれがみな醜悪な夢のつづきではなく、現実であることを見きわめようとするように。
(新潮文庫)


12.
「わしらはひれ伏して……泣き出す……
そしてすべてがわかるようになる! そこではじめて目がさめるのだ!……みんな目がさめる……
(
新潮文庫)


13.
  (途中、略)  わたしはたとえ
車輪の下に身を投げても、きみを行かせはしませんよ!  (以下、略) 
(
新潮文庫)


14.
みんなけだものじみた悲鳴をあげて、ぎゃあぎゃあわめきたてる。湯気の雲の中から、傷だらけの背中や、剃った頭や、曲げた手足がちらちら見える。
(
新潮文庫)


15.
「どうだえ!!!」 
狂ったような勝ち誇った様子で、お祖母さんはわたしをふり返った。
(
新潮文庫)


16.
返事の代りに、彼は近づけられる少女の小さい顔と、接吻するためにあどけなくつきだされたぽっちゃりした唇を見た。
(
新潮文庫)


17.
「では、あのリーザは?」彼は覚(おぼ)つかない舌で、早口に囁(ささや)いた。すると、不意にその唇も、頬も、下顎(したあご)も、一時に踊り出して、目から涙がさっと迸(ほとばし)り出た。△△△は、彼の前に化石したように立ち竦(すく)んだ。
(
米川正夫訳)


18.
「 (途中、略) わたしはふざけて遊びたいの、みんなかまうことはないわ、
かまうことはないわ、神さまがゆるしてくださるから。もしわたしが神さまだったら、人間をみんなゆるしてやるわ。『やさしい罪びとよ、きょうからそちたちをゆるしてつかわす』ってね。 (途中、略) この世の中にいる人はみんないい人なのよ。ひとり残さずいい人なのよ。この世の中ってほんとにいいものね。わたしたちは悪い人間だ  けど、この世の中っていいものだわ。わたしたちは悪い人間だけど、いい人間なのよ。悪くもあればよくもあるのよ…… (以下、略) 」(米川正夫訳)


19.
わたしは一度やさしくなでてやったことがあった。こんなことは一度もされたことがないし、思いもよらぬことなので、ベールカはいきなりペタリと地べたに腹ばいになって、全身をがたがたふるわせ、感きわまってうわずった声で吠えだした。わたしはかわいそうに思って、それからときどきなでてやった。そのためにベールカはわたしを見ると、かならず甘えた吠え声をたてるようになった。遠くからわたしを見かけると、すぐに吠えたてる、痛々しい、涙のにじんだ声で、吠えたてるのだった。 (以下、略) 
(
新潮文庫)


20.
△△△がこう言いきったとたん、▽▽▽は
いきなり激しく身震いした。△△△はあやうく大声をたてるところだった。
(
新潮文庫)


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< 問題本文 (2130) >  


21.
  (途中、略) 
美しいみずみずしい女はりんごの匂いがするよ、 (以下、略) 」
(
新潮文庫)


22.
「あそこは
暗いね」
(
新潮文庫)


23.
彼はふいに足をとめて、あたりを見まわした。一面に轍(わだち)の跡のついた、古い、黒々とした街道は、両側に白柳(しろやなぎ)をつらね、果てしない糸のようにどこまでも伸びていた。右手は――とっくに収穫を終(おわ)った何もない畑、左手は――灌木の茂みで、その先は林になっている。そして
遠景には――かすかにそれと見分けられる鉄道路線が斜めに走り、その上に、汽車の煙らしいものがただよっていた。しかしもう音は聞こえない。
(新潮文庫)
 
  
24.
返事の代(かわ)りに少年は突然、大声で泣きだすと、いきなり△△△のそばから逃げ出した。
(
新潮文庫)


25.
「あなたはお仕合(しあわ)せ? お仕合せなの? 」
彼女はたずねた。
「ねえ、たったひとことでいいから、聞かせてくださいな、
あなたはいまお仕合せ? きょうの、たったいま? あのかたのところへいらして? あのかたはなんて言いまして? 」
(
新潮文庫)
 
  
26.
ところが不思議なことに、△△△はまるで
木の人形のように、なぐられても身動きもしなかった。彼はぞっとして、かがみこんで、△△△の顔をのぞこうとした。
(
新潮文庫)
 
  
27.
 
  (
途中、略) それは陰惨な物語だった。重苦しいペテルブルグの空の下で、実にしばしば、しかも人知れず、ほとんど神秘的に繰りひろげられる、陰惨で残酷な数知れぬ物語の一つである。大都会の薄暗い秘密の片隅では、愚鈍なエゴイズム、衝突する利害、陰気な放蕩(ほうとう)、ひそかな犯罪など、不条理な人間生活が煮えたぎる。それらもろもろの無意味かつ異常な生活の絶望的な地獄絵図……だが物語は、まだこれから先のことなのである…… 
(
新潮文庫)
   

28
.
「わたしがあなたのそばについててよ。もう決してあんたを棄()てやしない、一生涯あんたについて行くわ」
情のこもった△△△のやさしい言葉が、彼の耳もとでこう響いた。すると彼の心臓は燃え立って、何かしらある光明を目ざして進みはじめた。生きたい、どこまでも生きたい、ある道を目ざして進みたい、何かしら招くような新しい光明のほうへ進みたい、早く、早く、今すぐ!
「どうしたんだ? どこへ行くんだ?」

とつぜん目を見開いて、箱の上にすわりながら、彼はこう叫んだ。 (以下、略)
(
新潮文庫)
   
      
29.
髪はなんだかあまりに黒々とし、薄色の目はなんだかあまりに落ちつきすまして明るく、
顔色はなんだか あまりに白くしなやかで、頬のくれないはなんだかあまりに鮮やかに澄んでいて、歯は真珠、唇は珊瑚(さんご)のよう、一口にいえば、画()に描いた美男子のようにあるべきはずなのだが、それと同時に、なんとなく嫌悪を感じさせるようなところがある。人は彼の顔が仮面(めん)に似ているといった。
(米川正夫訳)
       
     
30.
――やがてまったく瓜二つの人間どもが雲霞(うんか)のごとく殖()えてきて――ついには、この首都全体がまったく瓜二つの人間どもでみちあふれるほどになって来た。そこで警官たちはこうした秩序紊乱(びんらん)を見てやむおえず、こうしたまったく瓜二つの人間どもの襟首をつかまえて、手近な交番へ一人残らずぶちこまなければならない仕儀に立ちいたった……。
(
小沼文彦訳)


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こちら






< 問題本文 (3132) >  


31.
彼はさっきのように左手を病人の頭にまわすと、ちょっと抱き起(おこ)して、
またしてもひっきりなしに、特に念入りにふうふう吹きながら、匙(さじ)で茶を飲ませはじめた。どうやら、ふうふう吹くというこの過程に、回復にもっとも大切でしかも有益な要因が存在するとでも思っているらしい。
(新潮文庫)
  
      
32.
だが二人はなにを話していいのかわからなかった。二人は笑ったり、泣いたりしながら、連絡もなければ意味もない無数の言葉を、口から出まかせに喋(しゃべ)りつづけた。私たちは歩道を歩いているかと思えば、急に後戻りをしたり、やたらに往来を横切ったりした。それから足をとめて、また河岸通りのほうへと道を横切って歩きだす。二人はまるで子供のようだった……。
(
小沼文彦訳)


 → 《答え》は、
こちら。 
     
         


 

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