・邦訳されている分を中心に掲載。青字の書は、重要な「ドストエフスキー」論書。
・「 」は、学術論文や、ある本の中の文章。
< ロシア 1 >
〔 ベリンスキー 〕
文芸評論家。1811〜1848。ドストエフスキーを文壇に送り出したドストエフスキーの恩人。のち、不仲になる。肺病で夭逝した。
「ペテルブルグ文集」
[『ロシア文学評論集(U)』(除村吉太郎訳・岩波文庫1950年初版)に所収。p9〜p65。]
「1847年のロシア文学観」
[『ロシア文学評論集(U)』(除村吉太郎訳・岩波文庫1951年初版)に所収。p150〜p152。
『ベリンスキー著作集(U)』(
同時代社1988年初版)にも所収。]
ドストエフスキーの初期の小説 『貧しき人々』『分身』『おかみさん』に対する、発表当時のベリンスキーの批評を知ることができる。
〔 ピーサレフ 〕
批評家・思想家。1840〜1868。
『生活のための闘い ―「罪と罰」について―』
(1867年。金子幸彦訳。岩波文庫1954年初版。)
唯物論に基づき、外的環境的要因から、『罪と罰』及びラスコーリニコフの行動を論じている。
〔 ストラーホフ 〕
評論家。1828〜1896。ドストエフスキーが後半生、親しく交友した親友。
『ドストエフスキーの想い出』
(『ドストエフスキー同時代人の回想』河出書房1966年刊に所収。)
同時代人による最初のドストエフスキーの伝記。
「観察 ― ドストエフスキーに」
( 『ドストエフスキー・新資料と研究』(1973年)に所収。1993年刊『ドストエーフスキイの広場』第3号にも、主要部分は邦訳(木下豊房訳)されて、所収。)
〔 ドブロリューボフ 〕
文芸批評家。1836〜1861。
『打ちのめされた人々』
( 1861年。重石正巳・石山正三訳、日本評論社世界古典文庫1949年刊。)
『虐げられた人々』を中心とした、『貧しき人々』から『虐げられた人々』までのドストエフスキーの作品論。
〔 ソロヴィヨフ 〕
宗教哲学者・政論家。1853〜1900。ドストエフスキーの晩年の思想に影響を与えた。
「ドストエフスキーを記念する三つの講演」(1883年)
〔 『愛の意味、ドストエーフスキイ論』(御子柴道夫訳、東宣出版1970年初版)に所収。〕
『神人論』(関竹三郎訳、洛陽堂1916年初版。御子柴道夫訳、東宣出版1972年初版。)の中の分。
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