・邦訳されている分を中心に掲載。青字の書は、重要な「ドストエフスキー」論書。
・「 」は、学術論文や、ある本の中の文章。
< ロシア 5 >
〔 クロポトキン 〕
社会思想家・地理学者。1842〜1921。
「フョードル・ドストエフスキイ」
(高杉一郎訳『ロシア文学の理想と現実(下巻)』岩波文庫1985年初版に所収。p37〜p50。伊藤整・瀬沼茂樹訳『ロシヤ文学の理想と現実』創元文庫1952〜1953年刊にも所収。)
〔 ゴーリキー 〕
作家。1868〜1936。
「町人階級についての覚え書き」(1905年)の中のドストエフスキー論。
「『カラマーゾフ主義』について」(1913年9月)
「再び『カラマーゾフ主義』について」(1913年10月)「ドストエフスキー」
〔『ロシヤ文学史』(山村房次訳。五月書房1952年刊。)に所収。〕
書簡の中のドストエフスキー論(1910年〜)。
『文学的慰み ―ゴーリキー文学論集―』
(和久利誓一訳。河出書房市民文庫。1953年刊。)
〔 エルミーロフ 〕
旧ソ連下のマルクス主義批評家。1904〜1965。
『ドストエフスキー論』
(ソビエト研究者協会文学部会訳。青木書店1956年刊。)
マルクス主義公式論からの、ほぼ全作品論。
〔 ペレヴェルゼフ 〕
文芸批評家・文芸学者。1882〜1968。
「ドストエフスキーと革命」
〔『研究ドストイエフスキイ』(中山省三郎編。三笠書房1934年刊。)に所収。〕
『ドストエフスキーの創造』
(1912年初版。長瀬隆訳。みすず書房1989年初版。 上書「ドストエフスキーと革命 ―生誕百年祭における講演―」も所収。)
ドストエフスキーの小説の作風論、「二重人、小市民」などの観点からの各小説・登場人物論。
〔 クドリャフツェフ 〕
哲学者(マルクス主義哲学)。1935〜。
『革命か神か ―ドストエフスキーの世界観―』
(1969年刊。佐藤清郎訳。新潮社1971年初版。)
過去の本国の諸家のドストエフスキー論を批判的に整理しつつ、ドストエフスキーの思想について論じている。
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