・邦訳されている分を中心に掲載。青字の書は、重要な「ドストエフスキー」論書。
・「 」は、学術論文や、ある本の中の文章。
< ロシア以外の諸国(欧米) 2 >
〔 アンドレ・ジイド 〕
フランスの作家・批評
家。1869〜1951。
『ドストエフスキー』
(1908〜1922。
1923年刊。)
「書簡集によってみた
ドストエフスキー」
「『カラマーゾフの
兄弟』について」
「ドストエフスキー小論(ドスト
エフスキー生誕百年を祝い、
ビュー‐コロンビエ座にお
いて朗読した小演説)」
「ビュー‐コロンビエ座
における連続六回講演」
「付録」
を所収。
〔「ドストエフスキー生誕百
年を祝い、ビュー‐コロン
ビエ座において朗読
した小演説」は、
『文芸読本ドストエーフ
スキー(T)』(河出書房
新社1976年初版)
にも所収。〕
※、上の書の邦訳として、
・『ドストエフスキー』
(武者小路実光・小西
茂也訳、日向堂
1930年初版。)
・『ドストエーフスキイ論』
(秋田滋訳、芝書店
1933年初版。1936年に
改造社より文庫本化。)
・『ドストイエフスキイ研究』
(竹内道之助訳、三笠書
房1933年初版。)
・ドストエフスキー』
(武者小路実光訳、日本
社1946年初版。)
『ドストエフスキー』
(寺田透訳、新潮文庫
1955年初版。)
がある。
〔 カミュ 〕
フランスの作家・劇作家・批評家。1913〜1960。
「救いの拒否」(第2章のp454〜p460)「シガリョフ的思想」(第3章のp556〜p559)。
〔1951年。清水徹訳。評論『反抗的人間』(新潮世界文学49「カミュ(U)」)の中の文章。〕
「キリーロフ」(p374〜p381)
〔1942年。佐藤朔・白井浩司訳。評論『シーシュポスの神話』(新潮世界文学49「カミュ(U)」)の章「不条理な創造」の中の文章。〕
キリーロフ論。
〔 D・H・ロレンス 〕
イギリスの作家・詩人。1885〜1930。
「ドストエフスキーの「大審問官」
〔1930年筆。島田太郎訳。『特集=ドストエフスキーその核心』(ユリイカ詩と批評6月号。青土社1974年6月初版。)に所収。〕
〔 モーム 〕
イギリスの作家。1874〜1965。
「ドストエフスキーと『カラマーゾフの兄弟』」
〔『世界の十大小説』(西川正身訳。岩波新書1960年初版、1997年岩波文庫(下巻)。)に所収。〕
ドストエフスキーの「生涯・各主要小説」に対するクールな論。
『読書案内』(西川正身訳。1997年岩波文庫。)の中の項「ドストエフスキー」。p81〜p85。
〔 ヘッセ 〕
ドイツ生まれのスイスの作
家・詩人。1877〜1962。
「『白痴』随想」
「カラマーゾフの兄弟、
あるいはヨーロッパの没落」
(以上、『混沌を見
る』(1920年)に所収。)
「ドストエフスキイ」(1925年)
〔『静かに思う』(弘文堂世界文
庫・1940年初版)に所収。〕
「ドストエフスキイの長編小
説」(1914〜1915年)
『未成年』論
〔 モーリヤック 〕
フランスのカトリック作家。1885〜1970。1952年にノーベル文学賞を受賞。
『小説家と作中人物』(川口篤訳。ダヴィッド社1957年初版。)の中の、「小説論」のp29〜p33、「小説家と作中人物」のp81〜p82。
〔 サロート(ナタリー・サロート) 〕
フランスの女流作家。1902〜。
「ドストエフスキーからカフカへ」
〔1947年。『不信の時代』(白井浩司訳。紀伊国屋書店1958年初版。)に所収。〕
〔 ゼーガース(アンナ・ゼーガース) 〕
ドイツの、社会主義リアリズムの立場に立った女流作家。1900〜。
『トルストイとドストエフスキー』(伊東勉訳。未来社1967年刊。)の中の、
「トルストイとドストエフスキーの長編小説におけるナポレオン的権力の観念」
「ドストエフスキーの長編小説の人間像―ことにシラーとの関連において―」
〔 ツワイク(シュテファン・ツワイク) 〕
オーストリアの作家。1881〜1942。
『ドストエーフスキイ』
(高橋禎二訳、弘文堂1950年刊。下書の章「ドストエフスキー」の訳。)
『三人の巨匠―バルザック・ディケンズ・ドストイェフスキイ』
〔1919年刊。竹内道之助・菅谷恒徳訳、三笠書房1936年刊。神品芳夫訳、みすず書房1961年刊。神品芳夫・小川超・柴田翔・渡辺健共訳、みすず書房1974年刊ツワイク全集巻8に所収。〕
〔 トロワイヤ(アンリ・トロワイヤ) 〕
ロシア生まれのフランスの小説家・伝記作家。1911〜。
『ドストエフスキイ伝』
(1946年刊。村上香住子訳。中央公論社1982年刊。1988年に、同社より文庫本化。)
大部の伝記。途中、主要作品論も含む。
〔 ウラジミール・ナボコフ 〕
ロシアの名門貴族出身のアメリカの作家・詩人。1899〜1977。
『ロシア文学講義』
(小笠原豊樹訳。1992年TBSブリタニカ初版。)の中の「フョードル・ドストエフスキー」。p123〜p174。
『罪と罰』『地下室の手記』『白痴』『悪霊』『カラマーゾフの兄弟』に関するクールな論。
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