・青字の書は、重要な、
あるいは、研究者必携の本。
・「」は、学術論文や、
ある本の中の文章。
< 日本―1-3 >
ロシア文学の翻訳・研究家
亀山郁夫
(いくお)
(更新:24/10/29)
ロシア文学・ロシア文化論専攻。
1949〜。現在、名古屋外国
語大学学長。
「スタヴローギン―使嗾する神―」
[『ドストエフスキーの現在』(江
川卓・亀山郁夫共編。
JCA出版1985年刊。)に所収。]
「小説という名の怪物が生まれ、
二人の予言者が現れた。」
「観念という狂気」
「人間の深淵を描く」
(週刊朝日百科『世界の文学』の
第15号「ドストエフスキー、
トルストイ」(1999年10月刊)
に所収。)
『ドストエフスキー父殺し
の文学(上・下)』
(NHKブックス、日本放送
出版協会2004年7月刊。)
『『悪霊』神になりたかった男』
(みすず書房2005年6月刊。)
『大審問官スターリン』
(2006年1月25日小学館刊。)
『「カラマーゾフの兄弟」続編
を空想する』
(光文社新書。2007年9月
光文社刊。)
『ドストエフスキー 謎とちから』
(文春新書。2007年11
月青土社刊。)
『新訳『カラマーゾフの兄弟』
を読む 「父殺し」の深層』
(文春新書。2008年10月
日本放送出版協会刊。
NHKラジオ放送「文学の
世界」のテキスト。)
『ドストエフスキー 共苦する力』
(2009年4月東京外国語
大学出版会刊。)
『ドストエフスキー 『悪霊』の衝撃』
(光文社新書。2012年4月刊。)
『謎とき『悪霊』』
(新潮選書。2012年8月刊。)
『偏愛記:ドストエフ
スキーをめぐる旅』
(新潮文庫。2013年5月刊。
『ドストエフスキーと59の
旅』(10年6月日本経済
新聞出版社刊)を改題
し文庫化したもの。)
『100分de名著 ドスト
エフスキー『罪と罰』』
(NHKテレビ放送でのテキ
スト。2013年11月刊。)
『そうか、君はカラマーゾフ
を読んだのか。::仕事も人生
も成功するドストエフスキー
66のメッセージ』
(小学館。2014年12月刊。)
『新カラマーゾフの兄弟』
(河出書房新社2015年
11月刊。続カラマーゾ
フの兄弟として戦後
の日本を舞台にし
た小説。)
『100分de名著
『カラマーゾフの兄弟』』
(NHKテレビ放送でのテキ
スト。2019年11月刊。
2021年10月刊(再放送
のぶん)。)
『ドストエフスキー 黒い言葉』
(集英社新書。2021年7月刊。)
12の章にわたって、ドストエ
フスキーのテーマや事項
を論じている。
『ドストエフスキーとの旅:
遍歴する魂の記録』
(岩波現代文庫 文芸 340。
2021年10月刊。)
ドストエフスキーとの関
わりをめぐる自伝的エッセイ。
『集中講義 ドストエフスキー:
五大長編を解読する』
(別冊NHK100分de名著ム
ック2021年11月刊。)
『『罪と罰』ノート』
(2009年5月平凡社新
書刊。2023年8月
平凡社増補版刊。)
<ドストエフスキー関係
の著作の翻訳>
『カラマーゾフの兄弟』
(光文社古典新訳文庫。
2006年9月〜2007年7月刊。
全5巻。)
『罪と罰』
(光文社古典新訳文庫。
2008年10月〜2009年7月刊。
全3巻。)
『悪霊』
(光文社古典新訳文庫。
2010年9月〜2011年12月刊。
全3巻。別巻・2012年2月刊。)
『新訳 地下室の記録』
(集英社2013年3月刊。)
『白痴』
(光文社古典新訳文庫。
2015年11月〜2018年1月刊。
全4巻。)
『賭博者』
(光文社古典新訳文庫。
2019年12月刊。)
『未成年』
(光文社古典新訳文庫。
2021年11月〜2023年1月刊。
全3巻。)
木下豊房
(とよふさ)
ドストエフスキー文学の研究
家・ロシア文学者。1936〜。
元・千葉大学国際言語文化
学科教授、「ドストエーフス
キイの会」代表。
「ドストエフスキイの
世界と芸術方法」
〔『理想(No.459)・特集ド
ストエフスキー』(理想社
1971年刊)に所収。〕
「ドストエーフスキイ文献解題」
〔『文芸読本ドストエーフ
スキー(U)』(河出書房新
社1978年刊)に所収。〕
『近代日本文学とドストエフス
キー―夢と自意識のドラマ』
(成文社1993年刊。)
「ドストエフスキー文学の魅力―
言葉なき対話について」
〔『ドストエフスキーを読む』(佐
藤泰正編。笠間書院
1995年刊。)に所収。〕
「ドストエフスキーにおける
“サストラダーニエ”の
問題をめぐって」
〔1999年刊『ドストエーフスキイ
の広場』第8号に所収。〕
『論集・ドストエフスキーと
現代―研究のプリズム』
(木下豊房・安藤厚・編著、
多賀出版2001年刊。)
『ドストエフスキー
その対話的世界』
(2002年2月成文社刊。)
『ドストエフスキーの作家像』
(2016年8月鳥影社刊。)
<ドストエフスキー関係
の著作の翻訳>
『ドストエフスキーとカント―
「カラマーゾフの兄弟」を読む』
(ゴロソフケル著。みすず書
房1988年刊。)
『アンナの日記』
(アンナ‐ドストエフスカヤ著。
河出書房新社1979年刊。)
望月哲男
ロシア文学者。1951〜。
現在、北海道大学スラブ
研究センター教授。
「決疑論の展開―『カラマ
ーゾフ兄弟』の一面―」
〔『ドストエフスキーの現在』(JC
A出版1985年刊)に所収。〕
「ドストエーフスキイ論の地平」
〔「ドストエフスキイ研究」V号
(1986年刊)に所収。〕
「『作家の日記』について」
(「ちくま」1997年11月号に所収。)
<ドストエフスキー関係
の著作の翻訳>
『ドストエフスキーの詩学』
(鈴木淳一との共訳。
「解説」担当。ちくま学
芸文庫1995年刊。)
『白痴』
(河出文庫。
2010年7月〜9月刊。
全3巻。)
『死の家の記録』
(光文社古典新訳文庫。
2013年3月刊。)
井桁貞義
(いげた)
ドストエフスキー文学の研究家、
ロシア文学者。1948〜。
現在、早稲田大学ロシア文
学科教授。1995年4月より
1997年3月まで「NHKテレ
ビ・ロシア語会話」の講師
をつとめる。
『私・他者・世界―ドストエフスキ
イにおける「意識」の問題』
(清信社1972年刊。)
「シラーとドストエフスキイ」
〔「比較文学年誌」14号(1978
年3月号)に所収。〕
「ドストエフスキイとナポレ
オン―19世紀ロシア思潮の中で」
〔「理想」552号(1979年
5月号)に所収。〕
「ドストエフスキイにおけ
る<分身モチーフ>」
〔「文集ドストエフスキイ」3号
(1983年5月号)に所収。〕
「大地―聖母―ソフィア」
〔「ドストエフスキイ研究」T
号(1984年刊)に所収。〕
「ファウスト伝説のなか
の『悪霊』」〔『ドストエフス
キーの現在』
(JCA出版1985年刊)に所収。〕
「ドストエフスキイとピョートル大帝」
〔「ヨーロッパ文学研究」
34号(1987年刊)に所収。〕
『ドストエフスキー』
(センチュリーブックス・人
と思想。1989年清水書院刊。
2014年8月新版。)
『ドストエフスキイ・言葉の生命』
(井群像社刊。2003年3月2刊。)
『ドストエフスキイと日本
文化―漱石・春樹、
そして伊坂幸太郎まで』
(教育評論社刊。2011年3月刊。)
『ドストエフスキイ文献集成』
〔本間暁氏との共編。
大正期から戦後直後の
期間の、日本で出版さ
れたドストエフスキー
研究の「著作・翻訳書」
を復刻して収めている。
全22巻。大空社
1995年〜1996年刊。〕
<ドストエフスキー関係
の著作の翻訳>
『やさしい女 白夜』
(講談社文芸文庫。
2010年8月刊)
高橋 誠一郎
ドストエフスキー文学の研究家。
1949〜。元・東海大学外国
語教育センター教授。
「ドストエーフスキイにおけ
る良心観―その変遷と意味」
(『比較思想研究』第17号。
比較思想学会。1991年。)
『「罪と罰」を読む―「正義」
の犯罪と文明の危機―』
(刀水書房1996年刊。
2001年11月新版。)
『欧化と国粋―日露の文明
開化とドストエフスキー―』
(刀水書房2002年1月刊。)
『ロシアの近代化と若
きドストエフスキー「祖
国戦争」からクリミア戦争へ』
(成文社2007年7月刊。)
『黒澤明で「白痴」を読み解く』
(成文社2011年9月刊。)
『黒澤明と小林秀雄―「罪と
罰」をめぐる静かなる決闘』
(成文社2014年8月刊。)
『「罪と罰」の受容と
「立憲主義」の危機』
(成文社2019年2月初版。)
『堀田善衞とドストエフスキー』
(群像社2021年10月初版。〕
糸川紘一
(いとかわこういち)
ロシア研究家。現在、
新潟産業大学人文学部教授。
『「カラマーゾフ」の天地』
(私家版)
「「生の家」の記録―
異説『死の家の記録』」
〔1992年刊『ドストエーフスキイ
の広場』第2号に所収。〕
「カザフ大草原―ドストエフ
スキー・復活の大地」
〔1993年刊『ドストエーフ
スキイの広場』第3号
に所収。〕
「『悪霊』の逆説―「僣称
者」スタヴローギンの明暗」
〔1998年刊『ドストエーフス
キイの広場』第7号に所収。〕
<ドストエフスキー関係
の著作の翻訳>
『「罪と罰」注解』
(ベローフ著。糸川紘一訳・
江川卓監修。
群像社1990年刊。)
『ドストエフスキーの妻』
(ベローフ著。響文社
1994年刊。)
金澤 美知子
ロシア文学者。現在、東京
大学スラヴ語スラヴ文
学研究室教授。
「若きドストエフスキイ
とフランス・ロマン主義」(ActaSlavicaJaponica,vol.9)
『ロシア文学』
(放送大学教育振興会
1994年刊。)の中の
項「ドストエフスキイ」。
「ドストエーフスキイの「文体」
―生き生きとした文学的
表現を求めて」
〔1993年刊『ドストエーフス
キイの広場』第3号に所収。〕
杉里直人
(すぎさとなおと)
ドストエフスキー文学の
研究家・ロシア文学者。
1956〜。
「ドストエフスキイの文学的出発」
(「早稲田大学大学院
文学研究科紀要」別冊
第14集。1987年。)
「罪と罰」「悪霊」「カラ
マーゾフの兄弟」の項。
〔1988年友人社刊『一冊
で世界の名著100冊を読む』〕
「ゴリャードキン化する
語り手、ゴリャードキン
化する読者―『分身』
のナラティブについて」
〔1993年刊『ドストエーフスキ
イの広場』第3号に所収。〕
<ドストエフスキー関係
の著作の翻訳>
『詳註版 カラマーゾフの兄弟』
(水声社2020年初版。)
欧米の最新の研究成果や註
を踏まえての『カラマーゾフ
の兄弟』の新訳。
番場 俊
専攻はロシア文学・表象文
化論。新潟大学人文学
部准教授。1969〜。
『ドストエフスキーと
小説の問い』
(水声社2012年初版。)
『〈顔の世紀〉の果てに:
ドストエフスキー『白痴』
を読み直す』
(現代書館2019年初版。)
『臨時増刊号 総特集=
ドストエフスキー ―生誕
二〇〇年― ムック』
(編著。現代思想臨時増刊号。
青土社刊。ドストエフス
キー生誕200年記念の
出版物。)
※、細目
安岡治子
ロシア文学者。1956〜。
元東京大学大学院総合
文化研究科教授。
<ドストエフスキー関係
の著作の翻訳>
『地下室の手記』
(光文社古典新訳文庫。
2007年5月刊。)
『貧しき人々』
(光文社古典新訳文庫。
2010年4月刊。)
『白夜/おかしな人間の夢』
(光文社古典新訳文庫。
2015年9月刊。)
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