・青字の書は、重要な、あるいは、研究者必携の本。
・「 」は、論文や、ある本の中の文章。
< 日本―3 >
作家
椎名麟三
作家。1911〜1973。
『私のドストエフスキー体験』
(教文館1967年刊。『文芸読本ドストエーフスキー(T)』(河出書房新社1976年初版)にも一部所収。)
『悪霊』
(冬樹社1970年初版。)
ドストエフスキーの小説「悪霊」を椎名氏が脚色した戯曲。
「まぼろしの門」
〔『私の聖書物語』(中公文庫、1973年初版)の中の文章。p35〜p40。〕
埴谷雄高
(はにや・ゆたか)
作家。1910〜1997。
『ドストエフスキイ―その生涯と作品―』
(NHKブックス31。日本放送出版会1965年初版。)
『埴谷雄高ドストエフスキイ全論集』
(講談社1979年初版。)
『埴谷雄高作品集10ドストエフスキイ論集』
(河出書房新社1987年初版。)
『埴谷雄高全集7ドストエフスキイ』(講談社1999年3月初版。)の中の分。
「革命性の先駆者」
(1981年新潮社刊『現代のドストエフスキー』に所収。)
「ドストエフスキーについて」
(安原顕編講談社1985年刊『なぜ「作家」なのか』に所収。)
『謎とき「大審問官」』
(福武書店1990年初版。)
ドストエフスキーに関するエッセー・論文集。
加賀乙彦
(おとひこ)
作家。1929〜
『文学と狂気』(筑摩書房1971年初版)の中の分。
〔『文芸読本ドストエーフスキー(U)』(河出書房新社1978年初版)にも一部を所収。〕
『ドストエフスキー』
(中央公論新書。1973年初版。)
精神医学や精神分析学の立場から、ドストエフスキーの性格や生活やその文学の性格、持病の「てんかん」や死刑体験などについて詳しく論じている。
大江健三郎
作家。1935〜。
「ドストエーフスキイの面白さ・分かりにくさ」の中の発言。
〔埴谷雄高・荒正人との鼎談。『ドストエーフスキイの世界』(荒正人編著。河出ペーパーブックス。河出書房新社1963年刊。)、『埴谷雄高ドストエフスキイ全論集』(講談社1979年初版)に所収。〕
「ドストエフスキー―『白痴』とボールドウィン」
〔評論集『厳粛な綱渡り』(文藝春秋社1965年初版。文芸春秋社の文芸文庫で文庫本化。)のP470〜p473。〕
「革命と死と文学―ドストエフスキー経験と現代」の中の発言。
〔埴谷雄高との対談。「世界」1972年6月号に掲載。『文芸読本ドストエーフスキイ(T)』(河出書房新社1976年初版)、『埴谷雄高ドストエフスキイ全論集』(講談社1979年初版)に所収。〕
「激励するドストエフスキー」
〔新潮社版全集発刊記念パンフ『ドストエフスキー読本』(1979年発行)に所収。〕
「ドストエフスキーから」
(1981年新潮社版『現代のドストエフスキー』に所収。)
「神話的な女性像(一)」
「カーニバルとグロテスク・リアリズム」
〔『新しい文学のために』(岩波新書。1988年初版)のp151〜p155、p165〜p166、p175〜p183。〕
「文学再入門」
(朝日新聞社1994年初版『小説の経験』に所収。p16〜p33。)
高橋和巳
(かずみ)
作家・中国文学者。1931〜1971。
「私のドストエフスキー―『死の家の記録』」
〔高橋和巳エッセイ集『現代の青春』(旺文社文庫。1973年初版。)に所収。〕
「文学と政治」
〔高橋和巳著『文学講座』(河出書房新社1976年初版。)に所収。p77〜p84。〕
『悪霊』論。
五木寛之
作家。1932〜。
「ドストエーフスキイと私」
(『文芸読本ドストエーフスキー(T)』(河出書房新社1976年初版)に所収。p132〜p133。)
「哲学と思想」
〔『哲学に何ができるか』(廣松渉氏との対談集。春陽堂1996年初版。)の中ののp25〜p26。〕
「対談なぜドストエフスキーか」
(原卓也氏との対談。新潮社版全集発刊記念パンフ『ドストエフスキー読本』1979年発行のp10〜p15に所収。)
「同時代の『罪と罰』」
(1997年刊新潮文庫別冊12『世界文学のすすめ』に所収。)
後藤明生
(めいせい)
作家。1932〜1999。
「わたしの『悪霊』」
〔1971年4月筆。『文芸読本ドストエーフスキイU』(河出書房新社1978年8月初版)に所収。〕
『ロシアの旅―ゴーゴリ、ドストエフスキーを求めて』(北洋社1973年刊)の中の分。
「今は許せ―ドストエフスキーの聖書」
〔『特集=ドストエフスキーその核心』(ユリイカ詩と批評6月号。青土社1974年初版。)に所収。〕
「ドストエフスキーの声」
(1974年8月『早稲田文学』に所収)
「百年後の一小説家として」
(1981年の講演録。1981年新潮社版『現代のドストエフスキー』に所収。)
『ドストエフスキーのペテルブルグ』
(三省堂1987年刊)
三田誠広
(みた まさひろ)
作家。1948〜。
『僕のうちあけ話』(エッセイ集。集英社文庫1981年初版。)の中のドスト論。p43〜p47、p113〜p124、p131。
『[新釈]罪と罰――スヴィドリガイロフの死』
(2009年6月作品社刊。)
『[新釈]白痴――書かれざる物語』
(2010年12月作品社刊。)
『[新釈]悪霊――神の姿をした人』
(2012年6月河出書房新社刊。)
『偉大な罪人の生涯――続カラマーゾフの兄弟』
(2014年11月作品社刊。)
続カラマーゾフの兄弟として創作した小説。
日野啓三
作家。1929〜。
「ドストエフスキーの向う側」
(南北社1967年刊『存在の芸術』に所収。)
「『白痴』論」
(三一書房1968年刊『幻視の文学』に所収。)
河出書房新社1968年刊カラー版世界文学全集第18巻『カラマゾフの兄弟』の「解説」。
佐藤 優
(まさる)
作家・元外交官。1960〜。
『生き抜くためのドスト
エフスキー入門―「五大
長編」集中講義―』
(新潮文庫。2021年初版。)
『ドストエフスキーの預言』
(文藝春秋社2021年初版。〕
『これならわかる「カ
ラマーゾフの兄弟」』
(青春出版社
青春新書。2023年8月初版。)
森田草平
作家・翻訳家。1881〜1949。夏目漱石に師事し、漱石にドストエフスキーの作品をすすめたことでも、知られる。漱石へのドストエフスキーの影響ぶりを記した文章も残している。
『ドストエフスキー』
(倉田湖との共著。東方出版社1936年刊。)の中の「女性の二典型」。p464〜p478。「漱石とドストエーフスキイ」(1942年甲鳥書林刊『夏目漱石』に所収。)
正宗白鳥
作家。1879〜1962。
「『悪霊』について」
(1967年新潮社刊『正宗白鳥全集』第7巻に所収。)
「『カラマーゾフの兄弟』について」
(1968年新潮社刊『正宗白鳥全集』第11巻に所収。)
「ドストエフスイのことなど」
(小林秀雄との対談。1968年新潮社刊『正宗白鳥全集』第13巻に所収。)
「『罪と罰』のこと」
(馬場恒吾との対談。1968年新潮社刊『正宗白鳥全集』第13巻に所収。)
坂口安吾
作家。1906〜1955。
小林秀雄との対談
(『小林秀雄対話集』(講談社1966年刊)の中のぶん)
「ドストエフスキーとバルザック」
(『坂口安吾全集』巻1(筑摩書房)に所収。1933年9月筆の小論。)
谷崎精二
作家・英文学者。1890〜1971。作家の谷崎潤一郎の弟。元早稲田大学教授。
『ドストエフスキイ評伝』
(春陽堂1921年初版。)
林 逸馬
(いつま)
作家。福岡県出身で、東大卒業後、地元で作家活動を行う。1903〜1972。
『ドストエフスキー―生涯とその芸術』
(若い人社1943年刊。)
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