・青字の書は、重要な、あるいは、研究者必携の本。
・「 」は、学術論文や、ある本の中の文章。
< 日本 ― 6 >
社会学者・政治学者
勝田 吉太郎
(更新:24/11/19)
かつだ きちたろう。ロシア政治思想史・ロシア精神史の研究家。元京都大学法学部教授。1928〜2019。
「ドストエフスキーにおけるスラブ主義の甦生(そせい)」
〔『近代ロシア政治思想史 ― 西欧主義とスラヴ主義』(創文社1961年初版)に所収。 勝田吉太郎著作集の第二巻(ミネルヴァ書房1993年刊)にも収められている。p258〜p390。〕
『ドストエフスキー』
(潮新書43。潮出版社1968年初版。 上の著作に一部分加筆して、新書版として刊行したもの。2014年に加筆・訂正を加えて第三文明社より再刊。)
『神なき時代の預言者 ― ドストエフスキー考』
(教文社1984年初版。上書にあらたに「序章」を書き加えた改訂新版。)
「罪と罰」、「悪霊」、「カラマーゾフの兄弟」、ドストエフスキーの社会思想・宗教思想に対する論。 「大審問官の章」論も秀逸。
「革命とニヒリズム ― 現代に生きるドストエフスキー」
(勝田吉太郎著作集の第三巻(ミネルヴァ書房1992年刊)に所収。p368〜p387。)
内村剛介
評論家・ロシア文学者。1920〜2009年1月。元、北海道大学・上智大学教授。
『ドストエフスキー』
(人類の知的遺産51。講談社1978年初版。)
ドストエフスキーの思想、評伝、肉声抄の解説、主要作品論、 本国・欧州・日本の作家らのドストエフスキー受容の内容。
作田啓一
さくた けいいち。社会学者。1922〜2016。元・京都大学教授。
『ドストエフスキーの世界』
(筑摩書房1988年初版。)
五大長編論、「ドストエフスキーの時評」論。
『個人主義の運命 ― 近代小説と社会学』(岩波新書。1981年初版。)の中のドストエフスキー論。p36〜p73、p125〜p130。 「独立我の実験」 〔1993年刊『ドストエーフスキイの広場』第3号に所収。〕
志水速雄
ソビエト政治研究家。
『ペテルブルグの夢想家』
(中央公論社1972年初版。)
シベリア流刑直前までの詳細な評伝。
「政治的予言者ドストエフスキー」
(新潮社版全集発刊記念パンフ『ドストエフスキー読本』1979年発行に所収。)
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