・青字の書は、重要な、あるいは、研究者必携の本。
・「 」は、学術論文や、著作の中の文章。
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その他の分野の
(または、経歴を調
査中の)お方
川喜田 八潮
(かわきた・やしお)
評論家・駿台予備校日本史科講師。1952〜。
『脱「虚体」論 ― 現在に蘇るドストエフスキー』
(日本エディタスクール出版部1996年初版。)
ドストエフスキーの小説を、近代の人間の病理を鋭くえぐり、生きた生活者としての眼差しを示唆する文学と捉え、「悪霊」「カラマーゾフの兄弟」「白痴」「地下室の手記」の主要登場人物を批判的に論じている。
藤倉孝純
(たかすみ)
文筆家・「ドストエーフスキイの会」会員。1937〜。
『神なき救済 ドストエフスキー論』
(社会評論社1996年初版。)
「貧しき人びと」「弱い心」「死の家の記録」「虐げられた人々」「地下室の手記」の論。
『悪霊論 ― 自我の崩壊過程』
(藤倉孝純著。作品社2002年7月初版。)
「悪霊」についての論。
福井勝也
(かつや)
旅行会社経営・「ドストエーフスキイの会」会員。1954〜。
『ドストエフスキーとポストモダン ― 現代における文学の可能性をめぐって』
( のべる出版企画2001年1月初版。)
ドストエフスキーについての論考、エッセイ。
『日本近代文学の(終焉)とドストエフスキー ― 「ドストエフスキー体験」という問題に触れて ― 』
( のべる出版企画2008年2月初版。)
日本の近現代の作家や評論家のドストエフスキーの受容・体験についての評論。
北岡淳也
(じゅんや)
著述家・「ドストエーフスキイの会」会員。1945〜。
『ドストエーフスキイ・クライシス ― ユートピアと千年王国』
(ビレッジサイド出版局1996年初版。)
「ユートピアと千年王国」という独自のテーマのもと、「悪霊」「地下室の手記」「罪と罰」「大審問官(カラマーゾフの兄弟)」を論じている。
佐藤 章
(あきら)
朝日新聞アエラ発行室員・文筆家。1955〜。
『ドストエフスキーの黙示録 ― 死滅した百年』
(朝日新聞社1993年初版。)
ラスコーリニコフ、ネチャーエフ、レーニン、スターリン、ゴルバチョフの各章を設け、ソ連史上の革命活動家・政治指導者の系譜たる彼らの事跡を論じつつ、ロシア社会主義史上における、ドストエフスキーの言説の予言性に言及している。
森 和朗
(かずろう)
文筆家。1937〜。元NHK国際局チーフ・ディレクター。
『ドストエフスキー 闇からの啓示』
(中央公論社1993年初版。)
現代科学技術文明・現代社会の状況に関する予言的洞察を示したドストエフスキーの言説を引用しつつ、現代社会に鋭い批判のメスを入れている。ドストエフスキーのことも、いろいろ紹介されている。
『マルクスと悪霊』(勁草出版サービスセンター1990年刊。)の中の第二部「ドストエフスキー」。
荻野恒一
精神科医。
『ドストエフスキー 芸術と病理』
(金剛出版1971年初版。)『文芸読本ドストエーフスキー(T)』(河出書房新社1976年初版)に、その中の一章「ドストエフスキーと 父親殺し」を所収。
精神医学の立場から、ドストエフスキー及びドストエフスキーの文学の本格的な病跡学的研究。
田中幸治
『ドストエーフスキイ山脈』
(近代文芸社1983年初版。)
『ドストエーフスキイ山脈 続』
(近代文芸社1990年初版。)
松本昌子
元関東学院大学比較文化学科教授。
『ドストエフスキーの信仰』
(八千代出版1984年初版。)
井上茂信
『ドストエフスキーと共産主義』
(善本社1988年初版。)
藤原藤男
『ドストエフスキー ― 生涯・文学・思想・神学』
(キリスト新聞社1982年初版。)
吉尾勝人
『現代における罪と罰 ― ドストエフスキー考』
(新地書房1985年初版。)
山田幸平
『ドストエフスキイのすべて』
(蜘蛛出版社1973年初版。)
吉沢慶一
『虚無 ― ドストェーフスキイの描いた人間』
(塙新書。 塙書房1968年初版。 )
飯島 衛
『神と悪 ― ドストエフスキーの思想』
(三一書房1958年初版。)
池島重信
『ドストエフスキーの哲學』
(塙書房1948年初版。)
佐々木 美代子
『ドストエフスキーへの旅』
(新潮社1978年初版。)
モスクワ・ペテルブルグのドストエフスキーのゆかりの地への旅行記。
高木幹太
『ドストエフスキーとキリスト教』
(日本キリスト教団北千住教会文書伝導委員会1975年初版。)
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