慣用表現
(更新:24/11/19)

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独自の言い回しの慣用表現
を挙げた。

は用いたい重要語。


[
事項]

形容句

「〜する」「〜した」「〜たる」
の形のもの


「〜〜の」の形のもの


否定を伴う形のもの

「〜ない(ぬ)」の形のもの

「〜もない」の形のもの
「〜のない」の形のもの
「〜ならぬ」の形のもの


「〜の〜」の形のもの

「(名詞)の(名詞)」の形のもの
(
更新:24/11/19)


用言の形のもの

「〜にする」「〜になる」
の形のもの






形容句


「〜する」「〜した」「〜たる」
の形のもの


[〜する〜]
・鬼気迫るシーン
・心ゆくまで楽しむ
・水も滴るいい女
・見目麗しい女性
・見目良い女性


[〜た〜]
・優れた曲
・捌(さば)けた人
・際(きわ)だった業績
・選ばれた人間
・くだけた言い方
・にやけた顔

・主(おも)だった人物
・垢抜けた着こなし
・臈長(ろうた)けた婦人

・謎めいた人物
・苦み走った顔つきの俳優
・見慣れた景色
・才走った人物
・小股の切れ上がったいい女
・血走った目

・血迷った輩
・手慣れた手つき
・間延びしたシーン
・水際(みずぎわ)だった活躍


[〜たる〜]
・名だたる
・内心忸怩(じくじ)たる思い
・暗澹(あんたん)たる結果



「〜〜の」の形のもの

・札付きのワル
・曰く付きの絵

・生粋の江戸っ子
・生え抜きの選手

・件(くだん)の件
・好個の例
・絶好の機会
・固有の性格
・天性の運動神経

渾身(こんしん)の一打
・会心の微笑み
・恰好のチャンス

・すったもんだの挙げ句
・伸るか反るかの大博打
・天手古舞いの忙しさ

・すんでのところで


・大車輪の活躍
・ぬるま湯の生活

・なけなしの金
・某かの金

・無二の親友

・唯一の例外




否定を伴う形のもの


「〜ない()」の形のもの


・あらぬ疑い
・いらぬ考え


・なさぬ仲
・理(わり)ない仲



・浅からぬ縁
・良からぬ考え
・けしからぬ()



・否(いな)めない
・争えない血筋
・疑えない
どうも解()せない
・飾らない性格
・朽ちない業績
・懲りない面々
・煮え切らない

・外せない
・至らぬところがあった
・巧まざるユーモア


・飽き足りない
・言い知れぬ思い
・計り知れない思い


あえない最期
あっけない幕切れ
・思いがけない


・頼りない
・定めない

・心ない観光客
・忍びない


・類(たぐい)ない才能
・並びない
・半端(はんぱ)ない


・限りない夢
・極まりない
・果てしない夢
・絶え間ない
・たゆみない努力
・揺るぎない確信


・勝るとも劣らない


・物足りない


・ざまはない


・この処置はいただけない
・いたたまらない
(
いたたまれない)


・ありえない考え
・言い出しかねない
・やむおえない



・無きにしもあらず
・無くてはならない
・言わざるを得ない


・失笑を禁じ得ない


・始末に負えない
・手に負えない


・誤審に相違ない
・傑作に違いない
・間違いない


・行かなくても構わない


・いけないことをした
・くだらない
・つまらない
・堪(たま)らない


・うだつの上がらない
・得体(えたい)の知れない
・年端(としは)の行かない子供
とりかえしのつかない
・訳の分からないことを言う


・ままならない人生


・苦労を厭(いと)わない
・杓子定規には決められない
・腑()に落ちない
・おくびにも出さない
・論を俟()たない
現状にそぐわない制度


・止()めども尽きない思い
汲めども尽きぬ思い
・にっちもさっちもいかない


・色褪(いろあ)せない業績
・甲斐がない
・気がない
・気に入らない
・気にしない
・枚挙に暇(いとま)がない
・なす術(すべ)がない
(ろく)なことがない
・そんなことをする訳がない
・紛(まが)うことなき事実
・埒(らち)があかない


・垢抜けしない人


・彼のおかげだと
と言っても過言ではない


・冗談じゃない
・尋常ではない
・ただごとではない


・気が気でない


・縁がない


・堪(たま)ったもんじゃない


・病状は芳(かんば)しくない
・病状は捗々(はかばか)
くなかった



・得()も言われぬ香り
・歯牙(しが)にも掛けない
・洒落にもならない
・見向きもしない
・目もくれない
・眼中にない

・縦にも横にもしない
ぐうの音()も出ない


・潔しとしない
・よしとしない


・助けるに吝(やぶさ)
でない



・なんら遜色ない


・少なくはない
・多くはない


・またとない


・残り少ない


[「〇〇なく」の形のもの]

・遺憾なく発揮する
・腹蔵なく話す
・遠慮なく行う
・過不足なく伝える
・仮借(かしゃく)なく批判する
・隈(くま)なく探す
・そこはかとなく香る
・そつなく振る舞う
・如才(じょさい)なく振る舞う
・抜かりなく行う
・恙(つつが)なく暮らす

・果てしなく続く
・限りなく遠い
・絶え間なく続く
・際限なく続く
・たゆみなく努力する

・間違いなく天才だ

・仕方なく従う
・あっけなく負ける
・あえなく最期を遂げた
・甲斐なく後退した

・堪(たま)らなく寂しい



「〜もない」の形のもの

[あ行]
・ああでもないこうでもない
・あられもない
[
@あられもない疑い
をかけられる]
[
Aあられもない姿]
・言うまでもない
・縁起でもない
・臆面もなく
・及びも付かない



[
か行]
・隠れもない
・柄(がら)にもない
・この上もない


[さ行]
・さもないと
・性懲(しょうこ)りもない
・しょうもない
・是非もない
・造作(ぞうさ)もない



[
た行]
・どうしようもない
・突拍子もない
・途轍(とてつ)もない
・途方もない
・とめどもない
・とんでもない



[な行]
・名もない作者
・何の変哲もない石
・何でもない

・にべもなく断られる
・願ってもないチャンス



[
は行]
・ほかでもない


[
ま行]
・紛(まぎ)れもない
・見境(みさかい)もなく
・無理もない
・滅相もない
・元も子もない



[や行・ら行・わ行]
・埒(らち)もない
・碌(ろく)でもない



「〜のない」の形のもの

[あ行]
・当たり障りのない
・当てのない
・意味のない
・謂()われのない疑い

・裏表のない
・遠慮会釈のない

・終わりのない


[
か行]
・かけがえのない
・陰日向のない
・仮借(かしゃく)のない批判
・気負いのない
・聞き分けのないことを言う
・忌憚(きたん)
のない意見

・曇りのない
・外連味(けれんみ)のない



[さ行]
差し障りのない
・差し支えのない
・締()まりのないドラマ
・そつのない対応



[
た行]
・衒(てら)いのない
・取り留めのない



[な行]
・情け容赦のない仕打ち
・抜け目のない


[
は行]
非の打ちどころのない


[
ま行]
・申し分のない
(
申し分ない)
・申し訳のない
(
申し訳ない)


[や行・ら行・わ行]

・ゆとりのない
・寄る辺のない老人




「〜ならぬ」の形のもの

[あ行・か行・さ行]
・勘弁ならぬ
・聞き捨てならぬ批判


[た行]
・ただならぬ気配
・時ならぬ来客


[な行]
・並々ならぬ御厚意
・抜き差しならぬ用事
・のっぴきならぬ用事


[
は行]
・ひとかたならぬお世話
・ほかならぬ君の頼み


[ま行・や行・ら行・わ行]
・道ならぬ恋




「〜の〜」の形のもの
(
更新:24/11/19)


(名詞)(名詞)」の形のもの
(
更新:24/11/19)

[一〜の〜]
・一条の光
・一筋の涙
一掬(いっきく)の涙
・一陣の風
・一抹(いちまつ)の不安
・一服の清涼剤

・一炊の夢

・一日(いちじつ)の長

・一介の素浪人
・一廉(ひとかど)の人物

・一巻の終わり

・一層の努力
・一定の間隔
・一斉の蜂起
・一対の狛犬(こまいぬ)
・一方の端
・一面の雪
・一切の持ち物
・一応の成果
・一番の宝

[〜〜の交わり]
・管鮑(かんぽう)の交わり
・金蘭の交わり
・水魚の交わり
・刎頸(ふんけい)の交わり

[〜〜の的]
・注目の的
・恰好(かっこう)の的
・垂涎(すいぜん)の的
・羨望の的

[〜〜の功]
・年の功
・蛍雪の功
・内助の功
・怪我の功名


[あ行]

・合いの子
・阿吽(あうん)の呼吸
・赤の他人
・悪女の深情け

・後(あと)の祭り
・天の邪鬼

・医者の不養生
・犬の遠吠え

・いの一番
・茨(いばら)の道
・烏合の衆
・雨後の竹の子
・独活(うど)の大木

・鵜の目鷹の目
・噂のたね
・上(うわ)の空
・雲泥の差
・運の尽き
・鴛鴦(えんおう)の契り
・遠来の客

・老いの一徹
・扇の要
・押しの一手
・大人の事情
・思いの外
・親の七光り
・親の欲目
・御(おん)の字


[か行]
・会稽の恥
・火急の用事
・隔世の感

・火事場の馬鹿力
・烏の行水
・河童の川流れ
・仮の姿
・汗顔の至り
・昨日の今日
・今日明日の命
・正気の沙汰ではない
・旭日昇天の勢い
・漁夫の利
・金魚の糞(ふん)
・苦肉の策

・愚の骨頂
・犬猿の仲
・恋の鞘当て
・後顧の憂い
・紺屋の白袴
・言葉の文(あや)
・コロンブスの卵
・今昔(こんじゃく)の感
・今生(こんじょう)の別れ

[さ行]
・酒の肴(さかな)
・砂上の楼閣
・三顧の礼
・指呼(しこ)の間(かん)
・獅子身中の虫
・死の商人

・自明の理
・社会の窓
・出藍の誉れ
・序の口
・進取の気性
・人種の坩堝
・心の臓
・雀の涙
・絶好の機会(チャンス)
・先見の明(めい)

・青天の霹靂
・前門の虎後門の狼
・象牙の塔
・糟糠の妻


[た行]
・大海の一滴
・対岸の火事

・高嶺の花
・高みの見物
・宝の持ち腐(くさ)
・他山の石
・他人の空似
・頼みの綱
・玉の輿(こし)
・断金の思い
・断腸の思い
・竹馬の友

・血の気
・地の塩
・地の利
束の間(つかのま)
・常の人

・積み木の部屋
・鶴の一声
・泥中の蓮

・木偶の坊
・鉄の団結
・伝家の宝刀
・十日の菊六日の菖蒲
・時の氏神
・塗炭の苦しみ
・虎の子


[な行]
・泣きの涙
・梨の礫
・なれの果て
・人間の性(さが)
・人情の機微
・猫の額
・嚢中(のうちゅう)の錐(きり)
・蚤(のみ)の夫婦


[
は行]
・背水の陣
・白馬の王子
・裸の王様
・八十の手習い
・花のかんばせ
・張り子の虎
・針の筵(むしろ)
・万感の思い
・バンドラの箱
・贔屓の引き倒し
・非業の死
・秘中の秘
・人の鑑(かがみ)
・人の道
・火の車
・陽()の目を見る
・火の用心
・非命の死

・氷山の一角
・比翼の鳥
・貧女の一灯
・風前の灯
・不覚の涙
・袋の鼠
・不幸中の幸い
・不逞(ふてい)の輩(やから)
・浮木の亀
・塞(ふさ)ぎの虫
・負の遺産
・不慮の事故
・下手の横好き
・平気の平左
・望外の喜び

・本の虫

 

[ま行]
・水の都
・身の上
・身の程

・無冠の帝王

・無辜の血
・虫の息
・無知の知
・無用の用
・名誉の負傷
・目の敵(かたき)
・目の保養
・勿怪(もっけ)の幸い
・以ての外
・元の木阿弥
・物の本
・諸刃(もろは)の剣
(
両刃の剣)


[や行]
・矢の催促
・夜来(やらい)の雨
・遣()らずの雨
・憂国の士
・有終の美
・世の常
・世の中
・世の習い

[
ら行・わ行]
・累卵の危うさ
・憐憫(れんびん)の情
・連理の枝
・若気の至り



用言の形のもの


「〜にする」「〜になる」
の形のもの


〈〜にする〉
・蔑(ないがし)ろにする
・粗末にする
・忽(ゆるが)せにする
(忽せにはできない)
・御座(おざ)なりにする

・馬鹿にする

・権力を恣(ほしいまま)にする

・詳(つまび)らかにする

・公(おおやけ)にする

・当てにする

・後腐れが無いようにする

・人を食いものにする

・人を虚仮(こけ)にする
・人を袖にする

・虜(とりこ)にする

・目()のあたりにする
・目にする

・目の敵(かたき)にする
・心を鬼にする

・苦にする

・労苦を共にする
・寝食を共にする

・ものにする

・餌にする

・叩き台にする

・その場を後(あと)にする

・それは後(あと)にする

・反古(ほご)にする
・帳消しにする
・御破算にする
・お釈迦にする
・無かったことにする

・自由にする

・好きにする

・無にする
・空(から)にする

・根絶やしにする
・亡き者にする

・感情を露(あら)わにする
・感情を剥()き出しにする

・明らかにする

・浮き彫りにする


〈〜になる〉
・疎(おろそ)かになる
・等閑(なおざり)になる
・御座(おざ)なりになる
・お留守(るす)になる
・疎遠になる


・言いなりになる
・嫌になる

・行う羽目になる
・病み付きになる
・落ち目になる
・駄目になる
・健康の害になる

・お世話になる
・厄介になる

・刺激になる
・勉強になる
・為(ため)になる

・絵になる

・サマになる

・物になる

・本気になる
・本腰になる

・及び腰になる
・弱気になる

・氏の手になる

・変になる

・癖になる

・シミになる

・面倒なことになる

・まずいことになる

・台無しになる

・無駄になる


・尻すぼみになる

・じり貧になる

・いい気になる
・得意になる

・向きになる
・躍起になる
・自棄(やけ)になる
・意地になる
・意固地になる
・弱気になる
・天狗になる

・気になる
・苦になる
・重荷になる
・気が楽になる

・その場に釘付けになる
・目が点になる
・足が棒になる
・裏声になる
・声高(こわだか)になる

・横になる



              

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