『枕草子』で清少納言
が記している、
物は尽くし(ものはづくし)
の段にならって、
題を設け、気を利かせて
それに該当するもの
を挙げていく創作です。
※〜は、関連する古
今東西の言葉。
〇『枕草子』における例
ありがたきもの
(=めったにないもの)
舅にほめらるる婿。また、
姑に思はるる嫁の君。
主そしらぬ従者。
つゆの癖なき。
心ゆくもの
(=満足して、せい
せいするもの)
夜、寝起きて飲む水。
遠くて近きもの
極楽。舟の道。人のなか。
近(ちこ)うて遠きもの
宮のまへの(=神社に仕える
者が)祭り思はぬ。はらから・
親族の中。鞍馬のつづ
ら折りといふ道。十二月の
つごもりの日、正月ついた
ちの日ほど。
これまでの投稿したぶん
・美しいもの
・不思議なもの
・無いと困るもの
・聞こえてくる音が佳いもの
・諸刃の剣であるもの
・泣けるもの
・おもしろいもの・おかしいもの
・恐ろしいもの
美しいもの
(更新:24/11/01)
・名品佳品の音楽(楽
器演奏・歌唱)
・この地球の四季の自然
の姿や色や音や鳴き声
※「晴れた空、清い空気、
若い草、愛らしい小鳥、
自然は限りない美の
世界である。」
〔ドストエフスキー〕
・美人の顔、美声の声
・ウェスト、バスト、ヒップ、
なじの曲線(ライン)、
スタイルのよい人の
スタイルや所作
・単純明快なもの(形や色)
※「もっとも単純な
ものは、もうそれ
だけで美しい。」
〔ドストエフスキー〕
・過去の良き思い出
・心優しい人やひた
むきな人の心や目、
子の表情や目
・相手への同情、
思いやり
・人間や生き物の
流す涙や微笑
・幸せや充足にひた
っている人のお顔
※「それにしても、
喜びと幸福は、
なんと人間を美しく
するものか!なん
と心は愛にわき
立つものか!」
〔ドストエフスキー〕
・主君への忠誠心、
滅私奉公の精神
・仲間や同志と
の絆や友情
・輝き、艶(つや)、
妖艶、凄艶、色
気(いろけ)
・持ち味や個性
とその発揮
※「すべての人に
はその個性の
美しさがある。」
〔エマーソン〕
・明け方、曙光、
夕焼け、夕陽
・イルミネーション、
色とりどりの夜景
・老熟、わび、さび、
余情、余韻
・宇宙から見
た青い地球
不思議なもの
・宇宙、宇宙内外(極
小・極大)の果て、
量子の世界
・この世、地球、
この世の日常、
※「ありふれた日常
が続いているとい
うことこそ奇跡
なのだ。」
〔?〕
・パラレルワールド、
四次元以上の世界
・時間、過去現在未来(過
去の果て、未来の果て)、
※「生まれ生まれ生
まれ生まれて生の
始めに暗く、死に死に
死に死んで死の
終わりに冥し」
〔空海〕
・タイムトラベル、
平行宇宙論
・光(ひかり)、光と闇
・人間、人間の身体の各
部位の仕組みや働き、
心、良心、気(一念)
※「人間 ― 小宇宙。」
(ウイトゲンシュタイン)
※「(心のほかに、)もっと
驚嘆に値するのは、
体なのだ。」
〔ニーチェ〕
※「それを考えるこ
とが、しばしばにして、
かつ、永ければ永い
ほど、常に新たにし
て、いや増す感激と
畏敬とをもって、私
の心を充たすもの
が二つある。それは、
わが上なる星輝く
空と、わが内なる
道徳律である。」
〔カント〕
・運命、縁(えにし)、
巡り逢い、出会い、
輪廻転生
※♪ 歴史に刻まれた/
切ない愛が/時を超え
て/又めぐり逢うよ
〔倉木麻衣「Can't f
orget your love」〕
・言葉、本、
文学(詩・和歌・
小説・俳句)
・音楽、声
・奇跡、秘蹟
・天国と地獄、喜び
・偉人、聖人
・神仏、霊(れい)、
守護霊・指導霊・
背後霊
・美(び)、
※「美は謎です。」
〔ドストエフスキー〕
自然の美
・生命、
物質と生き物、
生と死、
死後の世界(個人が死
んだ後のその個人の意
識や住む世界のこと)、
人体冷凍保存と
後のその蘇生、
(生命というものが
永遠であるのな
ら)生命の永遠性
無いと困るもの
・目、視力、口、
手(腕)、足、お
尻の穴・尿道
※「目の見える人
間は、見えるという
幸福を知らずに
いるのだ。」
〔アンドレ・ジイド〕
・脳、心臓、肺、
血管、神経、快、
痛み、心、
精神、良心
・太陽、宇宙空間
・時計、未来
・トイレットペーパー、
ハサミ
・排水、排水溝、下
水施設、下水処理場
・光、電灯、眼鏡、
コンタクト、ルーペ、
老眼鏡
・電気、灯油、火、
ガス、防寒服
・食べ物、空気
・雨、傘
・お金、銀行通
帳(キャッシュカード)
・警察、病院、
銀行、役所
・通信、マスメディア、
モバイル端末
・交通機関、道
・落としどころ
・休憩時間、休日、
睡眠、ゆとり、弛緩、
安らぎ、安心
・楽しみ、息抜き、
ガス抜き
・大地、支え、
土台、重力
・マイナス
・制御、統制、管理、
秩序、基準、世間体、
決まり、ルール、法律、
賞罰、 自省、自制
・信頼、信用
・女、男、
男根
・指導者、リーダー、
監督者
・美しいもの
※「―途中略―よく覚えておくがいい、イギリス人がいなくても人類はなお生存することができる、ドイツ人がなくても同様である、ロシヤ人なんかいなくてもそれこ
そなんの差しさわりもありやしない、科学がなくても平気だし、パンがなくても大丈夫だ。ただひとつ美がなければそれは絶対に不可能である。なぜならば、この世にまったくなにもすることがなくなってしまうからである!すべての秘密はここにある、すべての歴史はここにあるのだ!科学ですらも、美がなかったら一
刻も存続することはできないのだ。―以下、略―」
〔ドストエフスキー〕
・理想、目標、
目的、因果
・準備、計画、自信
・愛、愛するもの
※「地上の地獄とは、
愛のない生のことだ。」
〔ドストエフスキー〕
・信仰(信仰の対象)、
信じられるもの、
私たちをつねに見守り
導いてくれている神仏
※「神のない世界ほ
ど恐ろしい世界はない。」
〔ドストエフスキー〕
※「神のない生活は――苦
しみでしかないのだよ。」
〔ドストエフスキー〕
聞こえてくる音が佳いもの
※、こういうのをいろいろ
取り上げてゆくと、
音フェチになってしま
うかも。自然界で織りな
される音や生き物の鳴
き声は、癒しの音が多
いことに、あらためて
気付きます。
・日本の戦国時代の
合戦の映画・ドラマの
兵たちが移動する際
の甲冑(かっちゅう)や
武具のすれあう音、
馬の蹄(ひづめ)や身
震いの嘶(いなな)き、
旗印のはためき、陣
中の焚き火の音 ( 1 )
・鈴の音 ( 1 )、
ハンドベルの音 ( 1 )
風鈴の音、
馬そりの鈴音 ( 1 )
・川水のせせらぎ ( 1 )
雨音、雷鳴、
水滴の音
浜に寄せる波音 ( 1 )
・ひぐらしの鳴き声 ( 1 )
朝のスズメの囀(さ
えず)り、森林の中の
鳥や生き物たちの
鳴き声
・ピアノの流麗
で冷たい響き
・二胡(にこ)の音色 ( 1 )
パンフルートの
音色 ( 1 )
・放下(ほうげ)する感じ
になる時の尺八の音
・靴音 ( 1 )
・ウイスキーやビール
や炭酸水をグラスや
コップに注ぐ音、
氷水の入ったグラスを
揺らす音
・まな板で野菜を千切り
に切り刻む包丁の音
・パソコンの打鍵音、
タイピング音
・テニスの球の打撃音
諸刃の剣であるもの
(=安全に善用されれば
すばらしいもの・役に立
つものであるが、悪用
したり下手に用いると
大きな危害をもたらす
もの。両刃の剣。)
・自由
・科学(科学技術)、
インターネット、
テレビ、原発
・雨、雪、風、
水・波
・宗教(信仰)
・マネー、経済
・権力(権勢)
・自衛隊、警察
・お酒、タバコ、
コーヒー、
塩、砂糖
・人間
・機械、ロボット、
車、飛行機
・ガス、電気
・ナイフ、
硬式野球のボー
ル・バット
・嘘を付くこと
・書物(読書)、
ドストエフスキー文
学の思想
・毀誉褒貶
※不動明王が右手に
持つ諸刃の剣
(迷いや煩悩を断
ち切るものとして
利剣と呼ばれる)
泣けるもの
・自然大災害を受けた
国への他国からの
大なり小なりの物資
の支援
・奉仕、献身、利他行、
無償の愛
・神仏及び人間の、
人への大なり小なり
の思いやりや愛(慈悲)
・愛されているということ、
思われているということ
・片思い、
忍恋(しのぶごい)。
・仏典で描かれてい
る、仏の前で一切衆生
を成仏へと導くこと
を誓願した菩薩たち
・応援、声援、
アイドル歌手への親衛
隊たちの声援、球場での
高校野球応援団の応援
・励まし、慰め
・生き仏(いきぼとけ)
の人間の存在
・犠牲的な受難や死
・故郷、帰郷
・過ぎし日の回顧(懐古)、
ノスタルジア、
大林宣彦監督のタイ
ムトラベルもの
※大林宣彦「異人た
ちとの夏」(1988年)
・親思う心にまさる親心
(吉田松陰の和歌より)、
親子の絆
・君への思いを歌ったジ
ャニーズのバラ
ード曲とその歌詞
♪ 失ったものは みん
なみんな埋めてあげる
(SMAP「らいおんハート」)
・ドストエフスキーの小説
における、しがない下級官
吏や世間では悪女とみなさ
れている女性の心の内
とその絶唱
・自分の方に罪や責
任があるとして相手に
謝り、相手をゆるす謙譲さ。
感謝の気持ち、ありがたく
思う気持ち。ゆるし合い。
・道端に人知れず咲い
ている可憐(かれん)な花。
自然の美しさ。
・大暗の中の一灯。
貧女の一灯。
光の存在。
・苦難苦労の末の達成。
七転び八起き。克己。
・向上心を持ち前向
きに努力している人
。健気(けなげ)さ。
精一杯やっている姿。
・持ち前の自己表現。
自己の才能の発揮。
各人の持ち味や個性。
・最終における勝利、
最終における正義
の勝利。
・人間の体内の各部
位や白血球等の働き
・宇宙から見た青い地球
・働いているロボット。
任務を終えての
はやぶさ号の帰還。
・縁の下の力持ち。土台、大地。
おもしろいもの・おかしいもの
・人の物まね
・対象をうまく表現で
きた時のその表現
・小橋建太のマシン
ガンチョップ
・ズッコケ
・犬猫の寝ぼけ顔・
寝ぼけ眼(まなこ)
・おもしろメガネ
・思い切った変顔づくり
(指原莉乃のそれ)
・おもしろメイク
※宮崎美穂(「AKB48」)
のおもしろメイク
・ダンディ坂野の
「ゲッツ」「ケッツ」
・曲の秀逸な振り付け
(YUKI「JOY」、
MAX「残酷な天
使のテーゼ」)
・星新一のショー
トショートのオチ
・ドストエフスキーの
小説に登場してくる年
輩の女性
恐ろしいもの
この世で一番恐ろしいもの
・多くの(無限の)自
由が与えられる世界
・神の無い世界
※「神のない世界ほど
恐ろしい世界はない。」
〔ドストエフスキー〕
・永遠に続く地獄(責め
苦、孤独、闇)、希望、光
明、救いが断たれた世界
・因果関係が不明瞭で
メチャクチャになった世
界、原因理由の無い悪行
・全くだれた生
・周囲から憎しみや
いじめを受け続ける生
・全く意味のない
強制労働の連続
・全く愛の無い世界
・女の嫉妬、復讐
※漢の呂后の「人豚」事件
・狂信妄信に基づく人
間や集団の行動(暴
挙暴走)
・続きや後(あと)の
無い世界
恐ろしいもの
・大地震、
大津波・洪水
・原発の爆発事故(放射
性物質・放射能の飛散)、
メルトダウン・メルトスルー
・核兵器・核爆弾、
核爆発
・化学兵器
・新型ウイルスの
発生と蔓延
・火山の大噴火、
火砕流
・大型台風、
大型竜巻
・地球への彗星・惑星や
巨大隕石の衝突・接近、
有害宇宙線の飛来
・ギロチン、介錯、
銃殺刑
・ロシアンルーレット
・ターミネーター
※ターミネーターT−X(映
画「ターミネーター3」)
・報復(復讐、仕返し)
・ドストエフスキーの言
う「ゆるし」の思想
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