主な川柳作者
(更新:25/05/17)
『 』は知られた句集
〈江戸期〉
柄井川柳
『誹風柳多留』
〈近現代〉
井上
剣花坊
阪井 久良岐
窪田 而笑子
川上日車
鶴 彬
田中 五呂八
前田雀郎
麻生路郎
村田周魚
椙元紋太
川上 三太郎
岸本水府
時実新子
『新子』
『有夫恋』
斉藤大雄
江畑哲男
川合大祐
小池正博
暮田真名
秀句の川柳
(更新:25/04/22)
秀句だと思う川柳を
以下に挙げた。(現在、1〜7)
〈近現代の川柳〉
1
私小説(ししょうせつ)/
御伽噺(おとぎばなし)を/
少し入(い)れ
※御伽噺=作り話。
※少し入れ=少し入れることよ。
※、私小説は作者の実体験を描くも
のだが、よりよい内容にしようとして
作り話を少し含めてしまうものだとい
うことを指摘して、作者の見栄を張る
心を風刺している。
〈古川柳〉
2
寝てゐ(い)ても/
団扇(うちわ)のうごく/
親ごころ
※寝てゐても=うとうとして
いても。
※団扇のうごく=子を寝か
しつけようと寝ている子をあお
ぐ団扇は動いている。
3
武さし坊/
とかく支度(したく)に/
手間(てま)がとれ
※手間がとれ=手間を取る
ことよ。△連用形止めの用法。
4
本降(ほんぶ)りに/
なって出て行く/
雨宿り
※本降り=雨が激しくなること。
5
孝行の/
したい時分に/
親はなし
6
役人の/
子はにぎにぎを/
よく覚え
※にぎにぎ=親が賄賂を
取る時の様子のこと。
7
通り抜け/
無用で通り/
抜けが知れ
※通り抜け無用=通り抜け無
用という張り札。
※通り抜けが知れ=通り抜け
ることができる道だと知らせるようなものだということ。
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