近現代の主な歌人
(更新:24/11/01)
赤字は、近現代日本の
代表的な歌人。
佐佐木 信綱
金子薫園
尾上柴舟
落合直文
正岡子規
伊藤 左千夫
長塚 節
島木赤彦
若山牧水
前田夕暮
石川啄木
与謝野 晶子
与謝野 鉄幹
吉井
勇
北原白秋
土屋文明
窪田空穂
土岐善麿
古泉千樫
太田水穂
太田青丘
会津八一
釈 超空
石原 純
岡
麓
平福百穂
明石海人
斎藤茂吉
木下利玄
中村憲吉
川田 順
近藤芳美
宮 柊二
木俣 修
佐藤 佐太郎
柴生田 稔
前川 佐美雄
坪野哲久
田谷 鋭
吉野秀雄
塚本邦雄
寺山修司
岸上大作
高安国世
上田 三四二
佐佐木 幸綱
窪田 章一郎
岡井 隆
島田修二
前 登志夫
春日井 建
五味保義
鹿児島 寿蔵
滝沢 亘
福島泰樹
九条武子
山川 登美子
若山 喜志子
四賀光子
五島 美代子
山中 知恵子
大西民子
岡本 かの子
葛原妙子
生方 たつゑ
安永路子
高鍋 美恵子
君島夜詩
中城 ふみ子
斉藤 史
馬場 あき子
俵 万智
紀野
恵
辰巳泰子
水原紫苑
佳品・名品の短歌
心に残った好きな近現代の
短歌を以下に挙げた。
(現在、1〜11)
1
若山牧水
白鳥は/哀(かな)しからずや/
海の青/空のあを(あお)にも/
染(そ)まずただよふ
※哀しからずや=悲しく
ないことがあろうか、いや、
きっと悲しいに違いない。
2
木下利玄
牡丹(ぼたん)花は/咲き定まりて/
静かなり/花の占めたる/
位置のたしかさ
※静かなり=静かであるよ。
※占めたる=占めている。
3
斎藤茂吉
最上(もがみ)川/逆(さか)白波の/
たつまでに/ふぶくゆふべと/
なりにけるかも
※ふぶく=風が強く吹き荒れる。
※なりにけるかも=なってし
まったことよ。
4
田谷 鋭
よいとまけの/綱ひく声す/
余剰の/思想もたざる/
清く充(み)ちしこゑ(声)
※よいとまけ=地固め
のために綱を付けた重
い槌(つち)を滑車を用
いて上げ下げすること。
※声す=掛け声が聞こ
えることよ。
※充ちしこゑ=充実
した声だなあ。
5
斉藤 史
降りたき階の/ボタンを押して/
乗る昇降機/そこに踏むべき/
床あるを疑わず
※床あるを=床があるのを。
6
寺山修司
ラグビーの/頬傷は野で/
癒(い)ゆるべし/自由をすでに/
怖(お)じぬわれらに
※野で癒ゆるべし=野原で
猛練習を繰り返すうちに
治っていくだろう。
※怖じぬわれらに=怖れな
い我々若者においては。
7
塚本邦雄
ずぶ濡れの/ラガー奔(はし)るを/
見おろせり/未来にむける/
ものみな走る
※ラガー奔るを見おろせり=ラ
グビー選手が激走するのを観
客席から見下ろしている。
8
君島夜詩
さはやかな/音して骨壺に/
落ちてゆく/昨日まで我を/
離さざりし母
※離さざりし母=付き添い、離
そうとしなっか母よ。
9
窪田空穂
鉦(かね)鳴らし/信濃の国を/
行き行かば/ありしながらの/
母見るらむか
※=ありしながらの昔のままの。
※母見るらむか=母を見
るであろうか。
10
前田夕暮
向日葵(ひまわり)は/金の油を/
身にあびて/ゆらりと高(たか)し/
日のちひささよ
※高し=丈(たけ)が高いことよ。
※日のちひささよ=太陽の
方が小さく見えてしまうほどだ。
11
与謝野晶子
やわ肌の/あつき血汐(ちしお)に/
ふれも見(み)で/さびしからずや/
道を説く君
※ふれも見で=触れてもみ
ないで。
※さびしからずや=寂しくない
ことがあろうか、いや、きっ
と寂しいに違いない。
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