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705
「どうにも暇(ひま)をもてあましたら、誰かか、あるいはなにかを、愛するようにつとめることだな、ただなにかに熱中するのもよかろう。」
[ドストエフスキー『未成年』より。]
「不幸に陥らない秘けつは、人を愛して、働くことだ。」
[ヴィクトル・ユーゴー(フランスの文豪)の言葉。]
〔記:24/11/15〕
704
「人間がもっとも恐れているのは、新しい一歩、新しい自分の言葉だ。」
[ドストエフスキー『罪と罰』のラスコーリニコフの言葉。]
「もっとも危険な誘惑。それは、なにものにも似まいとすることだ。」
[A・カミュの言葉。]
〔記:24/11/12〕
703
「犯罪には《環境》というものが大きな意味を持っている。」
(ドストエフスキー『罪と罰』より)
「罪は事件にあって、人にはない。」
(吉田松陰の言葉)
〔記:24/11/08〕
702
「人間のできる唯一のことは、自分自身が精神的に成長することです。」
[ドストエフスキーの言葉。]
「自ら精神的に成長し、人々の成長にも協力せよ。それが人生を生きることである。」
[トルストイの言葉。]
〔記:24/11/05〕
701
「希望を持たずに生きるのは悲しいことですね。」
[ドストエフスキーの書簡より。]
「希望があるから前に進めるのだ。」
[アレキサンダー大王(古代マケドニアの王)の言葉。]
〔記:24/11/01〕
700
「幸福な人間はつねに善良である。」
[ドストエフスキーの小説『未成年』より。]
「不幸ばかりがつづくと、人はみんな狼になる。」
[ストリンドベリ(スウェーデンの劇作家)『父』より。]
〔記:24/10/29〕
699
「賢い人間が本気で何者かになることなどできはしない。何かになれるのは馬鹿だけだ。」
[ドストエフスキー『地下室の手記』より。]
「活動的なバカより恐ろしいものはない。」
[ゲーテの言葉。]
〔記:24/10/25〕
698
「ああ、どうして人間はこんなに意地が悪いのだろう?善良な人間になるということはこんなにもすばらしい、こんなにも気持ちのいいことなのに、どうしてわたしはしょっちゅう意地の悪い人間になってしまうのだろう?」
[ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より。]
「人間とはパラドックスの体現であり、矛盾の塊である。」
[オーギュスト・コント(社会学者)の言葉。]
〔記:24/10/22〕
697
「なんでも正直ないいことをしたときには、人生はなんと美しいものに思われることでしょう。」
[ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。]
「誰だって、ほんとにいいことをしたら、いちばん幸せなんだねえ。」
[宮沢賢治『銀河鉄道の夜』より。]
〔記:24/10/18〕
696
「今日、世間では、自由ということを放縦の意味にとっている。しかしながら真の自由は、自分の意志にうちかつこと、克己にあるのだ。」
[ドストエフスキー『作家の日記』より。]
「自分自身の支配権を握ることなく、ただ無造作に精神を解放すれば、破壊と堕落をもたらすだけである。」
[ゲーテの言葉。]
〔記:24/10/15〕
695
「ああ、もし私が将来幸福になり得るのであれば、今の悲しみや災難などは何でもありません。」
[ドストエフスキー『白痴』より。]
「幸せをめざすのならその道のりも幸せでいたいよね。」
[小泉吉宏(漫画家)の言葉。]
694
「親しい人たちと、縁者たちと、愛する人たちと心を許しあって暮らす――これが天国だよ。」
[ドストエフスキー『未成年』より。]
「人生最大の幸福は一家の和楽である。円満なる親子、兄弟、師弟、友人の愛情に生きるより切なるものはない。」
[野口英世の言葉。]
〔記:24/10/08〕
693
「世の中にはまったく立派な人間が実に大勢いるものなのですね。」
[ドストエフスキーの書簡より。]
「生まれつきの善人よりも、努力してなった善人のほうが多い。」
[クリティアス(古代ギリシャの政治家)の『断片』より。]
〔記:24/10/04〕
692
「抽象的に人類を愛するということは、ほとんど例外なく自分ひとりを愛することになるのでございます。」
[ドストエフスキー『白痴』より。]
「ひとりの人間を心の底から愛すれば、ほかのすべての人にも好意をもてるようになる。」
[ゲーテの言葉。]
〔記:24/10/01〕
691
「もし神さまがいらっしゃらなかったら、私などがどうして大尉でいられよう?」
[ドストエフスキー『悪霊』より。]
「人間が神のしくじりにすぎないのか、神が人間のしくじりにすぎないのか。」
[ニーチェ『曙光』より。]
〔記:24/09/27〕
690
「各個人の自己完成が《いっさいのみなもと》であるばかりでなく、いっさいの継続であり結末である。」
[ドストエフスキー『作家の日記』より。]
「まずは自分の足元から始め、自分の幸福を築かなければならない。その結果、全体の幸福も生まれてくるだろう。」
[ゲーテの言葉)
〔記:24/09/24〕
689
「愛は人間を平等にする。」
[ドストエフスキー『白痴』より。]
「教養ある人間は、他の人格を尊重し、したがってつねに寛大で柔和で腰が低いものである。」
[チェーホフの言葉。]
〔記:24/09/20〕
688
「すべては神の御手に委(ゆだ)ねられていることなので、私はお前にただ、神のお導きに期待をかけながらも、
自分でもせいぜい気をつけるようにする、とだけ答えておく。」
〔ドストエフスキーの書簡より。〕
「それでよいのじゃ。みな助かっているのじゃ……善い、調和した世界じゃ。」
〔倉田百三『出家とその弟子』の末部の親鸞上人の臨終の言葉。〕
〔記:24/09/17〕
687
「あまりに意識しすぎるのは、病気である。正真正銘の完全な病気である。人間、日常の生のためには、世人一般のありふれた意識だけでも、充分すぎるくらいなのだ。」
[ドストエフスキー『地下室の手記』より。]
「われわれの視野・活動範囲・接触範囲が狭いほど、われわれの幸福は大きい。それらが広いほど、われわれは煩わしく、また不安に感ずる度合いが大きい。というのは、それらとともに心配・願望・恐怖が増大し、拡がるからである。」
[ショーペンハウエル(哲学者)の言葉。]
〔記:24/09/13〕
686
「聖者というものは、非常に高価なダイヤモンドだからね。こういうひとりの人間は、ときによると、一つの星座ほどの値うちがあるよ。」
[ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。]
「人間はみな、なにほどかの純金を持って生まれている。聖人の純金もわれわれの純金も変わりはない。」
[吉田松陰の言葉。]
〔記:24/09/10〕
685
「あらゆる堕落の中で最も軽蔑すべきものは、他人の首にぶらさがることだ。」
[ドストエフスキー『白痴』より。]
「高く昇ろうと思うなら、自分の足を使うことだ。 高い所は他人によって運ばれてはならない。人の背中や頭に乗ってはならない。」
[ニーチェの言葉。]
〔記:24/09/06〕
684
「私を静かにさせておいてくれ。私が静かにそっとしておれるものなら、いますぐにでも、全世界をだって、タダの一文で売り渡したいくらいだ。」
[ドストエフスキー『地下室の手記』より。]
「日陰になるから、そこをどいてくれ。」
[ディオゲネス(ギリシャの哲学者)の言葉。]
683
「神のない生活は――苦しみでしかないのだよ。」
[ドストエフスキー『未成年』のマカール老人の言葉。]
「神の存在を信ずること、人間の幸福はこの一語につきる。」
[トルストイの戯曲『生ける屍』より。]
〔記:24/08/30〕
682
「希望を持たずに生きることは、死ぬことに等しい。 」
[ドストエフスキーの書簡より。]
「希望を失った者は、非常に自暴自棄で危険であり、謂(い)わば死人も同然だ。」
[ロバート・ケネディ(元アメリカ合衆国司法長官)の言葉。]
〔記:24/08/27〕
681
「私は心配することをやめた。そうすると全ての問題は消え去ったのだ。」
[ドストエフスキーの言葉。]
「人の生涯に憂いの伴わないことはありえない。憂いと共にありながら、それどころか往々にしていくたの憂いを持ちながら、しかも憂いなしに生活していくこと、これこそ我々の修得すべき生活の技術なのだ。」
[カール・ヒルティ(スイスの思想家)の言葉。]
〔記:24/08/23〕
680
「生より尊いものがなにがあろう!なにもないのだ、なにも!」
[ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。]
「生への畏敬(いけい)こそ、倫理の根本原理をわたしに啓示するものである。それは、善は生命を維持し促進し高めることのうちにあり、それを破壊し損傷し妨げることは悪であるということだ。」
※、畏敬=畏(おそ)れ敬う心。
[シュバイツァーの言葉。]
〔記:24/08/16〕
679
「美(び)なるものが世界を救う。」
[ドストエフスキー『白痴』より。]
「美は幸福を約束するものにほかならない。」
[スタンダールの言葉。]
〔記:24/08/13〕
678
「自分が無能だと思う人ほど、好戦的であるものだ。」
[ドストエフスキの言葉。]
「心に迷いある時は人を咎(とが)む、迷いなき時は人を咎(とが)めず。」
[手島堵庵(江戸時代の心学者)]
〔記:24/08/09〕
677
「幸福な人間はつねに善良である。」
[ドストエフスキー『未成年』より。]
「幸福な人たちは、決して邪悪ではない。」
[オランダの諺。]
〔記:24/08/06〕
676
「本を読むことを止めることは、思索することを止めることである。」
[ドストエフスキーの言葉。]
「読書は単に知識の材料を提供するだけである。それを自分のものにするのは思索の力である。」
[ジョン・ロック(英の哲学者)の言葉。
〔記:24/08/02〕
675
「愛より尊いものがあるでしょうか?
愛は存在よりも高く、愛は存在の輝ける頂点です。」
[ドストエフスキー『悪霊』のステパン氏の言葉。]
「天にありては星、地にありでは花、人にありては愛、これ世にて美しきものの最(さい)たらずや。」
[高山樗牛(思想家)の言葉。]
〔記:24/07/30〕
674
「われわれは文学をほかのものに見替えるようなことはしないし、われわれはそれを高く評価している……文学は――人間のあらゆる生活の表現である。」
[ドストエフスキー「メモ・ノート」より。]
「芸術の使命は、自然を模倣することではなくて、自然を表現することである。」
[バルザックの言葉。]
〔記:24/07/26〕
673
「心底から真理を獲得しようと思い立ったものは誰でも、すでに非常に強力なものとなったのである。」
[ドストエフスキー『作家の日記』より。]
「一生を通じて人間の知性がもっとも活発に働き続けるのは、真理を探求するときです。」
[ジョン・スチュアート・ミル(イギリスの社会思想家)の言葉。]
〔記:24/07/23〕
672
「人に尊敬されたいのなら自分自身を敬うがいい。自分自身に敬意を払うことによってのみ他人はあなたを敬うようになるだろう。」
[ドストエフスキーの言葉。]
「自分を尊敬できる人は、他人も尊敬できる。」
[加藤諦三(社会心理学者・著述家)の言葉。]
〔記:24/07/19〕
671
「愛は労働だ。愛もまた学びとらねばならないものだ。」
[ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。]
「愛は忍耐強い。」
[『新約聖書』の「コリント人への手紙」より。]
〔記:24/07/16〕
670
「人間の行為の原因は通常、我々があとになってするその説明よりもはるかに複雑で多様であり、あいまいさがなく明確である場合はまれだ。」
[ドストエフスキー『白痴』より。]
「天体の動きは計算できるが、群集の狂気は計算できない。」
[アイザック・ニュートンの言葉。]
〔記:24/07/12〕
669
「芸術が問題にするのは、世態風俗にあらわれた偶然でなくて、その普遍的な理念である。」
[ドストエフスキー『作家の日記』より。]
「芸術の使命は、自然を模倣するのではなく、自然を表現することである。」
[バルザックの言葉。]
〔記:24/07/09〕
668
「理想と熱意がなかったら、どんなことだって紋切り型のくりかえしになってしまう。」
[ドストエフスキー『ペテルブルグの夢』より。]
「理想を持ち、信念に生きよ。理想や信念を見失った者は、戦う前から負けているといえよう。そのような者は廃人と同じだ。」
[織田信長の言葉。]
〔記:24/07/05〕
667
「愛、実にこれが人生のすべてだよ。」
[ドストエフスキー『地下室の手記』より。]
「愛せよ、人生においてよいものはそれのみである。」
[ジョルジュ・サンド(フランスの作家)]
〔記:24/07/02〕
666
「人間というものは、不幸のほうだけを並べたてて、幸福のほうは数えようとしないものなんだ。ちゃんと数えてみさえすれば、だれにだって幸福が授(さず)かっていることが、すぐわかるはずなのにね。」
[ドストエフスキー『地下室の手記』より。]
「幸せを数えたら、あなたはすぐに幸せになれる。」
[ショーペンハウエル(哲学者)の言葉。]
〔記:24/06/28〕
665
「現代では、もっとも道徳的と見えた人間が、急にまったくの悪人となる。」
[ドストエフスキー『ペテルブルグ年代記』より。]
「平生(へいぜい)はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に変わるんだから恐ろしい。」
[夏目漱石の言葉。]
〔記:24/06/25〕
664
「ああ、もし私が将来幸福になり得るのであれば、今の悲しみや災難などは何でもありません。」
[ドストエフスキー『白痴』より。]
「終わりよければすべてよし。」
[シェークスピアの戯曲『尺には尺を』より。]
〔記:24/06/21〕
663
「神のない生活は――苦しみでしかないのだよ。」
[ドストエフスキー『未成年』のマカール老人の言葉。]
「神の存在を信ずること、人間の幸福はこの一語につきる。」
[トルストイの戯曲『生ける屍』より。]
〔記:24/06/18〕
662
「地獄とは何か、それはもはや愛せないという苦しみだ。」
[ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。]
「どこにいたって、愛がありゃあ、天国なんじゃないの? そういうもんだよ。」
[映画『男はつらいよ』の寅さんの言葉。]
〔記:24/06/14〕
661
「愛より尊いものがあるでしょうか?愛は存在よりも高く、愛は存在の輝ける頂点です。」
[ドストエフスキー『悪霊』のステパン氏の言葉。]
「愛に住(じゅう)すれば人生に意義あり、愛を離(はな)るれば、人生は無意義なり。」
[二葉亭四迷の小説『平凡』より。]
〔記:24/06/11〕
660
「まったく、習慣てやつは、人間をどんなふうにもしてしまうものなのだ。」
[ドストエフスキー『地下室の手記』より。]
「人生の成否は、どれだけ正しい習慣を身に付けるかに左右されます。」
[ウォーレン・バフェット(アメリカの経営者・慈善家)の言葉。]
〔記:24/06/07〕
659
「ペンを動かすという機械的な動作は、私を落ちつかせてくれる。私の病的な空想を、仕事に変えてくれる。」
[ドストエフスキー『虐げられた人びと』より。]
「良かろうが、悪かろうが、常に書かねばならぬ。 書いていると直接の利益はなくても仕事に慣れ、文体が出来てくる。
反対に、書いていないと迷いが出て、くだらぬことをすることになる。」
[トルストイの言葉。]
〔記:24/06/04〕
658
「あまりに意識しすぎるのは、病気である。正真正銘の完全な病気である。人間、日常の生のためには、世人一般のありふれた意識だけでも、充分すぎるくらいなのだ。」
[ドストエフスキー『地下室の手記』より。]
「世の中に無神経ほど強いものはない。」
[勝海舟(幕末の幕臣)]
〔記:24/05/28〕
657
「単純ということは実際は最も込み入ったはかりごとなのだ。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「単純なものこそ、変わらないもの、偉大なるものの謎を宿している。」
(ハイデッガー(哲学者)の言葉。)
〔記:24/05/24〕
656
「人生はすばらしい。醜悪だったのは我々の方なのだ。」
[ドストエフスキー『作家の日記』より。]
「人間は醜い。だが人生は美しい。」 –
[ロートレック(画家)の言葉。]
〔記:24/05/21〕
655
「幸福は徳行の中にこそ含まれているものである。」
[ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より。]
「本当の幸福とは善行がもたらす喜びである。」
[ベルグソン(哲学者)の言葉。]
〔記:24/05/17〕
654
「愛、実にこれが人生のすべてだよ。」
[ドストエフスキー『地下室の手記』より。]
「愛があるところに人生がある。」
[マハトマ・ガンジーの言葉。]
〔記:24/05/14〕
653
「人間には幸福のほかに、それとまったく同じだけの不幸がつねに必要である。」
[ドストエフスキー『悪霊』より。]
「重要なのは、病から癒えることではなく、病みつつ生きることだ。」
〔アルベール・カミュ(フランスの作家)の言葉。〕
〔記:24/05/10〕
652
「宗教的精神にもとづく自己完成が、国民生活におけるいっさいの基礎である。」
[ドストエフスキー『作家の日記』より。]
「あらゆる価値ある働きは、信仰にもとづいた行為である。」
[シュバイツァーの言葉。]
〔記:24/05/07〕
651
「地上の地獄とは愛のない生のことだ。」
[ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。]
「愛の欠如こそ、今日の世界における最悪の病です。」
[マザー・テレサ(社会活動家)の言葉。]
〔記:24/05/03〕
650
「神のない良心は恐怖そのものである。そんな良心は、最も不道徳なところにまで迷いかねない。」
[ドストエフスキー「メモ・ノート」より。]
「自分の思索で得た真理の価値は、本の中の真理の百倍以上である。」
[ショーペンハウエル(哲学者)の言葉。]
〔記:24/04/30〕
649
「怒りは最も神聖なものであり、怒りを発するためにはハートが必要である。」
(ドストエフスキー『評論集』より。)
「怒りにはどこか貴族的なところがある、善い意味においても、悪い意味においても。」
[三木清(哲学者)]
〔記:24/04/26〕
648
「もっとも単純なものは、もうそれだけで美しい。」
[ドストエフスキー『未成年』より。]
「省略の美。判断の美。」
[パスカルの『パンセ』より。]
〔記:24/04/23〕
647
「習慣というものは実に根強いものです。」
[ドストエフスキー『作家の日記』より。]
「人生の成否は、どれだけ正しい習慣を身に付けるかに左右されます。」
[ウォーレン・バフェット(アメリカの経営家・慈善家)の言葉。]
〔記:24/04/19〕
646
「金はあっても理想のない社会は崩壊します。」
[ドストエフスキー『未成年』より。]
「理想無ければ道徳無し。」
[黒岩涙香(ジャーナリスト)の言葉。]
〔記:24/04/16〕
645
「動物を愛せ、植物を愛せ、この世の全てを愛すのだ。全てを愛せば、ものごとに神聖な神秘が宿る。それにより、日々がより良いものだと感じるようになる。そしてついには、持てる限りの愛情でこの世のすべてを愛するだろう。」
[ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。]
「世の中で一番美しいことは、すべてのものに愛情をもつことです。」
[福沢諭吉の言葉。]
〔記:24/04/12〕
644
「幸福は徳行(とっこう)の中にこそ含まれているものである。」
[ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より。]
「本当の幸福とは善行がもたらす喜びである。」
[ベルグソン(哲学者)の言葉。]
〔記:24/04/09〕
643
「ああ、もし私が将来幸福になり得るのであれば、今の悲しみや災難などは何でもありません。」
[ドストエフスキー『白痴』より。]
「幸せをめざすのならその道のりも幸せでいたいよね。」
[小泉吉宏(漫画家・絵本作家)の言葉。]
〔記:24/04/05〕
642
「人の一生は――贈物です、人生は――幸福です。そのそれぞれの瞬間が幸福になりうるものなのです。」
[ドストエフスキーの書簡より。]
「すべての日がそれぞれの贈り物を持っている。」
[マルティアリス(古代ローマの詩人)]
〔記:24/04/02〕
641
「もし神さまがいらっしゃらなかったら、私などがどうして大尉でいられよう?」
[ドストエフスキー『悪霊』より。]
「すべて存在するものは神の裡(うち)にあり、神なくしては何者も存在しえず、また理解もされない。」
[スピノザ(17世紀のオランダの哲学者)の言葉。]
〔記:24/03/29〕
640
「同情こそは、もっとも大切な、そしておそらくは唯一の、全人類の掟(おきて)なのだ。」
[ドストエフスキー『白痴』より。]
「人を思いやる気持ちと、人に利益をもたらす行動をすることが全ての根本である。」
[空海の言葉。]
(更新:24/03/26)
639
「どうにも暇(ひま)をもてあましたら、誰かか、あるいはなにかを、愛するようにつとめることだな、ただなにかに熱中するのもよかろう。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「何かを愛することだけが、あなたの人生を手にする出発点かもしれない。」
(アリス・コラー(著述家)の言葉。)
〔記:24/03/22〕
638
「神と悪魔が闘っている。そして、その戦場こそは人間の心なのだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のドミートリイの言葉。)
「神とは自分の中にある働きだ、と私は考えているのです。」
(遠藤周作(作家)の言葉。)
〔記:24/03/19〕
637
「人間の後半生は、通常、その前半生で蓄積された習慣のみで成り立つ。」
(ドストエフスキー『悪霊』より。)
「習慣に早くから配慮した者は、おそらく人生の実りも大きい。」
(日野原重明(医者)の言葉。)
〔記:24/03/15〕
636
「一杯の紅茶をのむためなら、世界が滅びてもかまわない。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「私を静かにさせておいてくれ。私が静かにそっとしておれるものなら、いますぐにでも、全世界をだって、タダの一文(いちもん)で売り渡したいくらいものだ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「朝(あした)に道を聞けば夕に死すとも可なり。」
(孔子『論語』より。)
「本当に私は幸福でした。もし快楽が幸福であるならばね。」
(オスカー・ワイルド(作家)の言葉。)
〔記:24/03/12〕
635
「わたしはもちろん、哲学者じゃないけれど、しかしどんな人間でも、見かけよりずっと余計に善良さを持ち合わせているもんだと、わたしは思うね。」
(ドストエフスキー『ステパンチコヴォ村とその住人』より。)
「辛い現実はあるものの、私は、今でも人間の心は本質的に善であると信じている。」
(アンネ・フランク『アンネの日記』より。)
〔記:24/03/08〕
634
「苦しみと涙、それもまた生なのだ。」
(ドストエフスキー『罪と罰』より。)
「悲しみ、苦しみは人生の花だ。」
(坂口安吾の言葉。)
〔記:24/03/05〕
633
「人生にとってホザナ(讃歌)だけでは不足だ、そのホザナが懐疑の試練を経
ることが必要なのだ。」
(ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟』より。)
「信仰と懐疑とは互いに相応ずる。それは互いに補い合う。懐疑のないとこ
ろに真の信仰はない。」
(ヘルマン・ヘッセの言葉。)
〔記:24/03/01〕
632
「生より尊いものが、なにがあろう! なにもないのだ、なにも!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「生きていることそのものが幸せです。」
(エミリー・ディキンソン(米の女性詩人)の言葉。)
〔記:24/02/27〕
631
「どうにも暇(ひま)をもてあましたら、誰かか、あるいはなにかを、愛するようにつとめることだな、ただなにかに熱中するのもよかろう。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「不幸に陥らない秘けつは、人を愛して、働くことだ。」
(ヴィクトル・ユーゴーの言葉。)
〔記:24/02/23〕
630
「それにしても、人間は(劣悪な環境の中でも、慣れていけば)生きられるものだ!人間はどんなことにでも慣れられる存在だ。わたしはこれが人間のもっとも適切な定義だと思う。」
(ドストエフスキー『死の家の記録』より。)
「人間、どんなことにも慣れてしまうとはいっても、残念なことになんにも食べないで過ごすことだけにはまだ慣れてしまっていない。」
(ゾラ『居酒屋』より。)
〔記:24/02/20〕
629
「人間というものは罪深いものだ。」
(ドストエフスキーの評論「ロシア文学論」より。)
「平生はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に変わるんだから恐ろしい。」
(夏目漱石の言葉。)
〔記:24/02/16〕
628
「哲学は必要なものでございますよ。ことに現代にあっては、その実際的応用がじつに必要なんでございますが、みんなそれをなおざりにしておりますので。いや、まったくですもの。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「哲学者たちにとって最も難しい仕事のひとつは、思想の世界から現実的な世界の中へ降りていくことである。」
(マルクス、エンゲルス『ドイツイデオロギー』より。)
〔記:24/02/13〕
627
「ああ、もし私が将来幸福になり得るのであれば、今の悲しみや災難などは何でもありません。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「終わりよければすべてよし。」
(シェークスピアの戯曲『尺には尺を』より。)
〔記:24/02/09〕
626
「時間とは何か。時間というものは存在しない。」
(ドストエフスキー創作ノート」より。)
「今を生きることが全て。未来も過去も存在しない。時間は作り物。」
(ポール・マッカートニー(ミュージシャン)の言葉。)
〔記:24/02/06〕
625
「人生はすばらしい。醜悪だったのは我々の方なのだ。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「人生を明るいと思う時も、暗いと思う時も、私は決して人生をののしるまい。」
(ヘルマン・ヘッセの言葉。)
〔記:24/02/02〕
624
「いちばん大事なのは、自分を愛するように他人を愛するということだ。これがいちばん大事なのだ。これがすべてであって、これよりほかには何も必要でない。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「自分を愛するように隣人を愛することは、人間社会を構成するための真理だ。それによって、一人の人間が、すべての決定を社会的道徳に基づいて下すことができる。」
(ジョン・ロック(イギリスの哲学者)の言葉。)
〔記:24/01/30〕
623
「すべては神の御手に委(ゆだ)ねられていることなので、僕はお前にただ、神のお導きに期待をかけながらも、
自分でもせいぜい気をつけるようにする、とだけ答えておく。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「すべて存在するものは神の裡(うち)にあり、神なくしては何者も存在しえず、また理解もされない。」
(スピノザ(思想家)の言葉。)
〔記:24/01/26〕
622
「コロンブスが幸福であったのは、彼がアメリカを発見した時ではなく、それを発見しつつあった時である。幸福とは生活の絶え間なき永遠の探求にあるのであって、断じて発見にあるのではない。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「喜びとは、勝利それ自体にではなく、途中の戦い、努力、苦闘の中にある。」
(マハトマ・ガンジーの言葉。)
〔記:24/01/19〕
621
「人間というものは罪深いものだ。」
(ドストエフスキーの評論「ロシア文学論」より。
「平生(へいぜい)はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際(まぎわ)に、急に悪人に変わるんだから恐ろしい。」
(夏目漱石の言葉。)
〔記:24/01/16〕
620
「理想と熱意がなかったら、どんなことだって紋切り型のくりかえしになってしまう。」
(ドストエフスキー『ペテルブルグの夢』より。)
「理想を持ち、信念に生きよ。理想や信念を見失った者は、戦う前から負けているといえよう。そのような者は廃人と同じだ。」
(織田信長の言葉。)
〔記:24/01/12〕
619
「神のない良心は恐怖そのものである。そんな良心は、最も不道徳なところにまで迷いかねない。」
(ドストエフスキーの晩年のメモより。)
「神を捨てる者は、ちょうちんをもって歩きつづけるために、太陽の光を消すようなものである。」
[オスカー・モルゲンシュテルン(経済学者)]
〔記:24/01/09〕
618
「問題は時間にあるのではなく、あなた自身にあるのです。」
(ドストエフスキー『罪と罰』より。)
「時間こそ、我々がその中でいっそう賢くなり、いっそう良くなり、いっそう成熟し、いっそう完全なものとなるために、我々に与えられた貴重な贈り物である。」
(トーマス・マン(ドイツの作家)の言葉。)
〔記:24/01/05〕
617
「金はあっても理想のない社会は崩壊します。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「元気とユーモアのない社会に明るい未来はやって来ない。」
(ルミリオン(マンガ『僕のヒーローアカデミア』の登場人物)の言葉。)
[記:24/01/02]
616
「ああした気違いじみた社会主義者や共産主義者が、それと同時にそろいもそろって、とても信じられないほどにけちんぼで、金儲け主義で、欲ばりなのは、あれはいったいなぜだろうね?」
(ドストエフスキー『罪と罰』より。)
「元来、共産主義の如くに、理想を知って、現実を知らず、その自らの反現実性に批判精神の欠如せるものは、専制、ファッショの徒(と)にほかならぬである。」
(坂口安吾(作家)の言葉。)
[記:23/12/29]
615
「ああした気違いじみた社会主義者や共産主義者が、それと同時にそろいもそろって、とても信じられないほどにけちんぼで、金儲け主義で、欲ばりなのは、あれはいったいなぜだろうね?」
(ドストエフスキー『罪と罰』より。)
「元来、共産主義の如くに、理想を知って、現実を知らず、その自らの反現実性に批判精神の欠如せるものは、専制、ファッショの徒(と)にほかならぬである。」
(坂口安吾(作家)の言葉。)
[記:23/12/29]
614
「芸術が問題にするのは、世態風俗にあらわれた偶然でなくて、その普遍的な理念である。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「小説の主脳は人情なり、世態風俗これに次ぐ。」
(坪内逍遙(評論家)の言葉。)
[記:23/12/26]
613
「愛より尊いものがあるでしょうか? 愛は存在よりも高く、愛は存在の輝ける頂点です。」
(ドストエフスキー『悪霊』のステパン氏の言葉。)
「愛なくて人は生きねばならなかったら、人生は遂に地獄のなかの地獄である。」
(武者小路実篤(作家)の言葉。)
[記:23/12/22]
612
「人間についての最良の定義は、感謝を知らない二本足の動物だと思う。」
(ドストエフスキーの言葉。)
「受けた恩は忘れるな、受けた恨(うら)みは忘れてしまえ。」
(大山倍達(空手家)の言葉。)
[記:23/12/19]
611
「人間は死を恐れる。それは生を愛するからである。」
(ドストエフスキー『悪霊』より。)
「万緑(ばんりょく)や/死は一弾を/以(もっ)て足る」
(上田五千石の俳句。 ※句解。)
[記:23/12/15]
610
「完全な無神論の方が、俗世間の無関心な態度より、ずっと尊敬に値しますよ。完全な無神論者は完全な信仰に達する最後の一つ手前の段に立っておる(それを踏み越す越さないは別として)。」
(ドストエフスキー『悪霊』のチーホン僧正の言葉より。)
「善の究極は悪であり、悪の究極は善である。」
(ラ・ロシュフーコー(フランスの箴言作家)の言葉。)
[記:23/12/12]
609
「愛、実にこれが人生のすべてだよ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。 )
「愛せよ。人生においてよいものはそれのみである。」
(ジョルジュ・サンド(フランスの女流作家)の言葉。)
[記:23/12/08]
608
「人間と人間社会にとって、自由ほど堪(た)えがたいものは、いまだかつてなかった。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』の大審問官の言葉。)
「吾人(ごじん=私たち)は自由を欲して自由を得た。自由を得た結果、不自由を感じて困っている。」
(夏目漱石の言葉。)
[記:23/12/05]
607
「きっと真理は、いつもそうですが、どこか中間どころにあるんでしょう。」
(ドストエフスキーの言葉。)
「幸福は両極端の中庸に見出される。」
(アリストテレスの言葉。)
[記:23/12/01]
606
「今日、世間では、自由ということを放縦の意味にとっている。しかしながら真の自由は、自分の意志にうちかつこと、克己にあるのだ。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「自分自身の支配権を握ることなく、ただ無造作に精神を解放すれば、破壊と堕落をもたらすだけである。」
(ゲーテの言葉。)
[記:23/11/28]
605
「幸福な人間はつねに善良である。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「幸福になりなさい――そうすれば、あなたは、立派になれるし、成功できるし、健康にもなれる。そして、他人に対しても、もっとやさしく感じ、やさしくふるまうことができるようになる。」
(マックスウェル・マルツ(アメリカの美容外科医)の言葉。)
[記:23/11/24]
604
「よき妻、また、特によき母となること――これは女性の使命としては最高のものです。」
( ドストエフスキーの書簡より。)
「女性の使命は、愛する男性を幸せにすることだ。」
(マリア・カラス(アメリカの女性歌手)の言葉。)
[記:23/11/21]
603
「節度を知りなさい。時宜を心得なさい。それを学びなさい。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。)
「節度を持った人だけが豊かさを感じることができます。」
(ゲーテの言葉。)
[記:23/11/17]
602
「わたしは、生を生のために愛している。」
(ドストエフスキー「メモ・ノート」より。)
「生きる以上は、純粋に、生そのものを生きなければならぬ。」
(福永武彦(作家)の言葉。)
[記:23/11/14]
601
「金はあっても理想のない社会は崩壊します。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「理想無ければ道徳無し。」
(黒岩涙香(ジャーナリスト)の言葉。)
[記:23/11/10]
600
「他人に尊敬されたいのなら自分自身を敬うがいい。自分自身に敬意を払うことによってのみ他人はあなたを敬うようになるだろう。」
(ドストエフスキーの言葉より。)
「人は尊敬するがゆえにのみ、尊敬される。」
(エマーソン(アメリカの思想家・詩人)の言葉。)
[記:23/11/07]
599
「地上の地獄とは愛のない生のことだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「愛なくて人は生きねばならなかったら、人生は遂に地獄のなかの地獄である。」
(武者小路実篤(作家)の言葉。)
[記:23/11/03]
598
「美(び)なるものが世界を救う。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「美は幸福を約束するものにほかならない。」
(スタンダールの言葉。)
[記:23/10/31]
597
「人類を愛することは簡単である。しかし隣人を愛することは容易ではない。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「世界平和のために何ができるかですって? 家に帰って、あなたの家族を愛しなさい。」
(マザー・テレサの言葉。)
[記:23/10/27]
596
「弱い人間に自由をやってごらんなさい。自分でその自由を縛(しば)りあげて、返しにきますよ。」
(ドストエフスキー『主婦』より。)
「吾人(ごじん=我々)は自由を欲して自由を得た。自由を得た結果、不自由を感じて困っている。」
(夏目漱石の言葉。)
[記:23/10/24]
595
「世の中にはまったく立派な人間が実に大勢いるものなのですね。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「世界は苦難に満ちているが、それを乗り越えた事例にも満ちている。」
(ヘレン・ケラーの言葉。)
[記:23/10/20]
594
「単純ということは実際は最も込み入ったはかりごとなのだ。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「単純なものこそ、変わらないもの、偉大なるものの謎を宿している。」
(ハイデッガー(哲学者)の言葉。)
[記:23/10/17]
593
「美しさを批評するのはむずかしいことです。私にはまだその用意ができていないのです。美しさというのは、謎ですからね。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「あらゆる美の核心には、何か非人間的なものがある。」
(アルベール・カミュの言葉。)
〔記:23/10/13〕
592
「おまえは、若いのだ、若さとは美しいものだよ。年寄りは墓に近いが、若い者は生きることだよ。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ。」
(倉田百三の言葉。)
〔記:23/10/10〕
591
「希望を持たずに生きることは、死ぬことに等しい。」
(ドストエフスキーの言葉。)
「もっといい人生、もっと素晴らしい世界が、地平線の彼方には広がっている。そう願い信じるからこそ、私たちは何度でも立ち上がってきた。」
(フランクリン・ローズヴェルト(第32代アメリカ合衆国代大統領)の言葉。)
〔記:23/10/06〕
590
「よき妻、また、特によき母となること――これは女性の使命としては最高のものです。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「美婦は目を楽しませ、良妻は心を楽しませる。」
(ナポレオン1世の言葉。)
〔記:23/10/03〕
589
「感情は絶対的なものである。なかでも嫉妬はこの世の中で最も絶対的な感情である。」
(ドストエフスキー『永遠の夫』より。)
「人間は感情の動物だ。」
(シェークスピアの言葉。)
〔記:23/09/29〕
588
「絶望のなかにも焼けつくように強烈な快感があるものだ。ことに自分の進退きわまったみじめな境遇を痛切に意識するときなどはなおさらである。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「追い詰められるのは、苦痛だけど大好き。」
(江頭2:50(タレント)の言葉。)
〔記:23/09/26〕
587
「われわれは文学をほかのものに見替えるようなことはしないし、われわれはそれを高く評価している……文学は――人間のあらゆる生活の表現である。」
(ドストエフスキー「メモ・ノート」より。)
「物語は、世の中の物のあはれ(=しみじみとした深い情趣)のかぎりをかき集めて、読む人を深く感ぜしめんと(=感動させようとして)作れる物なり(=作った物である)。」
(紫式部『源氏物語』より。)
〔記:23/09/22〕
586
「あまりに意識しすぎるのは、病気である。正真正銘の完全な病気である。人間、日常の生のためには、世人一般のありふれた意識だけでも、充分すぎるくらいなのだ。
」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「すべてを問題にすれば、すべてが危うくなる。」
(アミエル(スイスの哲学者)の言葉。)
〔記:23/09/19〕
585
「気分のうえで決して年をとらないようにしてください、そして人生になにが起ころうとも人生に対する曇(くも)りのない目を失わないで下さい、永遠の若さよ万歳! 人間の若さは時間と生活の力に支配されるとともに、またわたしたちの力にも左右されるものであることをお信じください。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「年齢というものには元来意味はない。若い生活をしているものは若い。老いた生活をしているものは老いている。」
(井上 靖(作家)の言葉。)
〔記:23/09/15〕
584
「笑うことがいちばんですよ! 笑うにまさる福なしです。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「笑顔を忘れないでくださいね。憂うつな悲しそうな顔をしてると、悲しいことが寄ってきます。いつも朗らかに明るくしていれば、いいことが寄ってくるんですよ。」
(瀬戸内 寂聴(作家)の言葉。)
〔記:23/09/12〕
583
「思いやり(同情)こそは最も重要な、そしておそらくは全人類の唯一の生活の規範なのだ。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「人間が授かった大いなる才能、それは共感する力です。」
(メリル・ストリープ(米の女優)の言葉。)
〔記:23/09/08〕
582
「親しい人たちと、縁者たちと、愛する人たちと心を許しあって暮らす――これが天国だよ。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「家族が一緒にいること。みんなが健康で、そこに温かい笑顔があること。それこそが人間の本当の幸福ではないか。」
(黒柳徹子の言葉。)
〔記:23/09/05〕
581
「金は鋳造された自由である。だから自由をすっかり剥奪された人間にとっては十倍も尊い。金がポケットの中でちゃらちゃら鳴っていさえすれば、彼はもう、それを使うことができなくても、なかば慰安を与えられているのだ。」
(ドストエフスキー『死の家の記録』より。)
「金をつかい、かつ貯金する人は、もっとも仕合わせな人である。」
(サミュエル・ジョンソン(英国の文学者)の言葉。)
〔記:23/09/01〕
580
「希望を持たずに生きることは、死ぬことに等しい。」
(ドストエフスキーの言葉。)
「希望があるから前に進めるのだ。」
(アレキサンダー大王の言葉。)
〔記:23/08/29〕
579
「幸福は徳行の中にこそ含まれているものである。」
( ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より。)
「本当の幸福とは善行がもたらす喜びである。」
(ベルグソン(哲学者)の言葉。)
〔記:23/08/25〕
578
「各個人の自己完成が《いっさいのみなもと》であるばかりでなく、いっさいの継続であり結末である。」
( ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「まずは自分の足元から始め、自分の幸福を築かなければならない。その結果、全体の幸福も生まれてくるだろう。」
(ゲーテの言葉。)
〔記:23/08/22〕
577
「キリストの来臨までは戦争が絶えることはないだろう。これは予言されたことである。」
(ドストエフスキー「メモ・ノート」より。)
「人類は戦争に終止符を打たなければならない。それでなければ戦争が人類に終止符を打つことになろう。」
(J・F・ケネディの言葉。)
〔記:23/08/18〕
576
「気分のうえで決して年をとらないようにしてください、そして人生になにが起ころうとも人生に対する曇(くも)りのない目を失わないで下さい、永遠の若さよ万歳! 人間の若さは時間と生活の力に支配されるとともに、またわたしたちの力にも左右されるものであることをお信じください。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「青春とは心の若さである。信念と希望にあふれ、勇気にみちて、日に新たな活動を続けるかぎり、青春は永遠にその人のものである。」
(松下幸之助の言葉。)
〔記:23/08/15〕
575
「節度を知りなさい。時宜を心得なさい。それを学びなさい。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。)
「豊かさは、節度の中にある。」
(ゲーテの言葉。)
〔記:23/08/11〕
574
「確固(かっこ)たる古代のおきてに引き換えて、人間はこれからさき、おのれの自由な心をもって、何が善であり何が悪であるか、自分自身できめなければならなくなった。しかも、その指導者といっては、おまえの姿が彼らの前にあるきりなのだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
より。捕らえたイエスに向けての大審問官の言葉。)
「君は自由だ。選びたまえ。つまり創りたまえ。」
(サルトル(フランスのの)の言葉。]
〔記:23/08/08〕
573
「晴れた空、清い空気、若い草、愛らしい小鳥、自然は限りない美の世界である。」
(ドストエフスキー『カラ
マーゾフの兄弟』より。)
「大自然の秩序は宇宙の建築家の存在を立証する。」
(カント「断片」より。)
〔記:23/08/04〕
572
フョードル「アリョーシカ、不死はあるか?」
アリョーシャ「あります」
フョードル「神も不死も?」
アリョーシャ「神も不死もあります。神の中に不死もあるのです。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「神の存在を信ずること、人間の幸福はこの一語につきる。」
(トルストイの戯曲『生ける屍』より。)
〔記:23/08/01〕
571
「美なるものが世界を救う。」
( ドストエフスキー『白痴』より。)
「美は幸福を約束するものにほかならない。」
(スタンダールの言葉。)
〔記:23/07/28〕
570
「今日、世間では、自由ということを放縦の意味にとっている。しかしながら
真の自由は、自分の意志にうちかつこと、克己にあるのだ。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「自制心のない者に、自由はない。」
(ピタゴラスの言葉。)
〔記:23/07/25〕
569
「よき妻、また、特によき母となること――これは女性の使命としては最高のものです。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「女はよき夫を作る天才でなければならない。」
(バルザック(フランスの作家)の言葉。)
〔記:23/07/21〕
568
「笑うことがいちばんですよ! 笑うにまさる福なしです。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「鏡に向かって微笑みなさい。毎朝微笑みなさい。そうしたらあなたの人生が大きく変わっていくのに気づくでしょう。」
(オノ・ヨーコ(前衛芸術家)の言葉。)
〔記:23/07/18〕
567
「節度を知りなさい。時宜を心得なさい。それを学びなさい。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。)
「人間は束縛によってのみ、自己を絶滅から救いうる。」
(アンドレ・ジイド(仏の作家)の言葉。)
〔記:23/07/14〕
566
「愛は労働だ。愛もまた学びとらねばならないものだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「愛はそれが自己犠牲であるときのほかは、愛の名に値しない。」
(ロマン・ロランの言葉。)
〔記:23/07/11〕
565
「私は心配することをやめた。そうすると全ての問題は消え去ったのだ。」
(ドストエフスキーの言葉。)
「心配するのは、時間の無駄だ。心配は、問題解決の邪魔になる。」
(ドナルド・トランプ(元アメリカ大統領)の言葉。)
〔記:23/07/07〕
564
「他人に対してもっとやさしく、もっと気をつかい、もっと愛情を持つことです。他人のために自分を忘れること、そうすればその人たちもあなたを思い出してくれます。自分も生き、他人をも生かすようにする――これが私の信条です!」
(ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より。)
「人は好意をもってくれた人のことを、生涯毎日のように思い出すものだ。」
(ホメロス(ギリシャの叙事詩人)の言葉。)
〔記:23/07/04〕
563
「生より尊いものがなにがあろう!なにもないのだ、なにも!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「生命以外に富はない。」
(ラスキン(イギリスの評論家)の言葉。)
〔記:23/06/30〕
562
「自殺は人間のいちばん大きな罪だよ」
(ドストエフスキー『未成年』
のマカール老人の言葉。)
「死は人間卒業、自殺は人間廃業です。」(淀川長治(映画評論家)の言葉。)
〔記:23/06/27〕
561
「人生はすばらしい。醜悪だったのは我々の方なのだ。」
(『作家の日記』より。)
「人間は醜い。だが人生は美しい。」 –
(ロートレック(画家)の言葉。)
〔記:23/06/23〕
560
コーリャ「神を信じていなくても人類を愛することはできるのです。ね?
ヴォルテールは神を信じていなかったが、人類を愛していた!」
アリョーシャ「いや、ヴォルテールは神を信じていました。が、それはほんのちょっぴりでした。だから彼は人類を愛していたけれど、それもほんのちょっぴりだった、と思うのです。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「あらゆる価値ある働きは、信仰にもとづいた行為である。」
(シュバイツァーの言葉。)
〔記:23/06/20〕
559
「キリストの来臨までは戦争が絶えることはないだろう。これは予言されたことである。」
(ドストエフスキー「メモ・ノート」より。)
「平和――国際関係で、戦争と戦争との間のだましあいの期間。」
(A-ビアス『悪魔の辞典』より。)
〔記:23/06/16〕
558
「神は永遠に愛しうる唯一の存在だというだけの理由でも、私にとってなくてかなわぬものです。 (途中、略) もし私が神を愛し、かつ自分の愛に喜びを感じたら、神が私という人間も、また私の愛も消滅さして、無に帰(き)せしめるということが、ありうるでしょうか?もし神があるなら、私はすでに不死なのです!」
(ドストエフスキー『悪霊』のステパン氏の言葉。)
「愛される者は死ぬことはない。愛は不滅だから。」
(エミリー・ディキンソン(アメリカの詩人)の言葉。)
〔記:23/06/13〕
557
「地上の地獄とは愛のない生のことだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「ああ、愛されぬは不幸なり、愛することの出来ぬは猶更(なおさら)なり。」
(徳冨蘆花(小説家)の言葉。)
〔記:23/06/09〕
556
「自分にまったく縁のない環境で暮らすほど恐ろしいことは、この世の中にまたとあるまい。」
(ドストエフスキー『死の家の記録』より。)
「居心地よい家は幸福の偉大な源である。これは健康と良心に次いで重要である。」
(シドニー・スミス(イギリスの提督)の言葉。)
〔記:23/06/06〕
555
「よく覚えておくがいい、イギリス人がいなくても人類はなお生存することができる、ドイツ人がなくても同様である、ロシヤ人なんかいなくてもそれこそなんの差しさわりもありやしない、科学がなくても平気だし、パンがなくても大丈夫だ。ただひとつ美がなければそれは絶対に不可能である。なぜならば、この世にまったくなにもすることがなくなってしまうからである!すべての秘密はここにある、すべての歴史はここにあるのだ!科学ですらも、美がなかったら一刻も存続することはできないのだ。」
(ドストエフスキー『悪霊』のステパン氏の言葉。)
「私の行く手に照らし、前向きに人生に立ち向かう勇気を与えてくれたのは、親切心と美と真理でした。」
(アインシュタインの言葉。)
〔記:23/06/02〕
554
「家庭の幸福以上に大事なものはこの世の中にはなにひとつない。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「王様であろうと百姓であろうと、己の家庭で平和を見出す者が一番幸福な人間である。」
(ゲーテの言葉。)
〔記:23/05/30〕
553
「私には、幸福とはどうも――人生に対する明るい見方と曇(くも)りのない心の中にあるものであって、外面的なものにあるのではないように思われます。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「心暗きときは、すなわち遇(あ)うところことごとく禍(わざわ)いなり。眼(まなこ)明らかなれば途(みち)にふれて、目にふれるものはみな宝なり。」
(空海の言葉より。)
〔記:23/05/26〕
552
「人間についての最良の定義は、感謝を知らない二本足の動物だと思う。」
(ドストエフスキーの言葉。)
「ありがとう日記をつけるといいわ。毎晩、あなたが感謝したことを5つ、リストアップするの。そうすれば、毎日に対する、そして人生に対する、あなたの見方が変わり始める。」
(オプラ・ウィンフリー(女優)の言葉。)
〔記:23/05/23〕
551
「コロンブスが幸福であったのは、彼がアメリカを発見した時ではなく、それを発見しつつあった時である。幸福とは生活の絶え間なき永遠の探求にあるのであって、断じて発見にあるのではない。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「空虚な目標であれ、目標をめざして努力する過程にしか人間の幸福は存在しない。」
(三島由紀夫『小説家の息子』より。)
〔記:23/05/19〕
550
「苦悩と苦痛は、広い意識と深い心の持ち主にはつねに必然的なものなのだ。ほんとうに偉大な人間はこの世では大いなる悲しみを感じるはずだと思うのだ。」
(ドストエフスキー『罪と罰』より。)
「優しい人にばかり 悲しみが降り掛かる」
(馬場俊英の曲「スタートライン」より。)
〔記:23/05/16〕
549
「希望なしに生きること、それはつまり生きるのをやめることだ。」
(ドストエフスキーの言葉。)
「希望があるから前に進めるのだ。」
(アレキサンダー大王(古代マケドニアの王)の言葉。)
〔記:23/05/12〕
548
「ああした気違いじみた社会主義者や共産主義者が、それと同時にそろいもそろって、とても信じられないほどにけちんぼで、金儲け主義で、欲ばりなのは、あれはいったいなぜだろうね?」
(ドストエフスキー『罪と罰』より。)
「元来、共産主義の如くに、理想を知って、現実を知らず、その自らの反現実性に批判精神の欠如せるものは、専制、ファッショの徒(と)にほかならぬである。」
(坂口安吾(作家)の言葉。)
〔記:23/05/09〕
547
「単純ということは実際は最も込み入ったはかりごとなのだ。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「身辺は、単純明快で良い。」
(秋山好古(陸軍軍人)の言葉。)
〔記:23/05/05〕
546
「人生を恐れてはいけません! なんでも正直ないいことをしたときには、人生はなんと美しいものに思われることでしょう。 」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「善きことを思い、善きことを行えば、人生は好転する。」
(稲盛和夫(実業家)の言葉)
〔記:23/05/02〕
545
「その上俺がどうしても我慢できないのは、美しい心と優れた理性を持った立派な人間までが、往々(おうおう)、聖母(マドンナ)の理想をいだいて踏み出しながら、結局ソドム(背徳)の理想をもって終るという事なんだ。いや、まだまだ恐ろしい事がある。つまりソドムの理想を心にいだいている人間が、同時に聖母の理想をも否定しないで、まるで純潔な青年時代のように、真底から美しい理想の憧憬(どうけい)を心に燃やしているのだ。いや実に人間の心は広い、あまり広過ぎるくらいだ。俺は出来る事なら少し縮めてみたいよ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のドミートリイの言葉。)
「人間は天使でも、獣(けだもの)でもない。そして不幸なことには、天使のまねをしようと思うと、獣になってしまう。」
(パスカル『パンセ』より。)
〔記:23/04/28〕
544
「金はあっても理想のない社会は崩壊します。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「奉仕を主とする事業は栄え利得を主とする事業は衰える。」
(ヘンリー・フード(アメリカの実業家)の言葉。)
〔記:23/04/25〕
543
「節度を知りなさい。時宜を心得なさい。それを学びなさい。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。)
「自分で自分を支配することが出来ない人は、不幸になりやすい。」
(武者小路実篤『幸福の条件』より。)
〔記:23/04/21〕
542
「人の一生は――贈物です、人生は――幸福です。そのそれぞれの瞬間が幸福になりうるものなのです。」(ドストエフスキーの書簡より。)
「すべての日がそれぞれの贈り物を持っている。」(マルティアリス(古代ローマの詩人)の言葉。)
〔記:23/04/18〕
541
イヴァン「ぼくが考えてみるに、もし悪魔が存在しないとすれば、つまり人間が作り出したものということになるね。そうすれば人間は自分の姿や心に似せて、悪魔を作ったんだろうじゃないか。」
アリョーシャ「そんなことを言えば、神さまだって同じことです。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「人間のなかには、何かしら悪魔的なものもあると同様、神に似た何ものかが存在する。」
(ネルー(インドの政治家)の言葉。)
〔記:23/04/14〕
540
「限りない神さまの愛を使いはたしてしまおうとするような人間に、そんな大きな罪が犯せるものではない。それとも神さまの愛でさえ追っつかぬような罪があるじゃろうか!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。)
「人間はすべて善でもあり悪でもある。極端はほとんどなく、すべて中途半端だ。」
(ポープ(英の詩人)の言葉。)
〔記:23/04/11〕
539
「自己犠牲よりも大きな幸福はどこにもない。」
(ドストエフスキー『悪霊』より。)
「愛はそれが自己犠牲であるときのほかは、愛の名に値しない。」
(ロマン・ロランの言葉。)
〔記:23/04/07〕
538
「幻想的な生活にあっては生の営みもすべて幻想的である。」
(ドストエフスキーの評論より。)
「死は涼しい夜だ。生は蒸し暑い昼間だ。」
(ハイネの言葉。)
〔記:23/04/04〕
537
「弱い人間に自由をやってごらんなさい。自分でその自由を縛(しば)りあげて、返しにきますよ。」
(ドストエフスキー『主婦』より。)
「すべての人間が、自由を得るや、その欠点を発揮する。強い者は度を超え、弱い者は怠ける。」
(ゲーテの言葉。)
〔記:23/03/31〕
536
「よく覚えておくがいい、イギリス人がいなくても人類はなお生存することができる、ドイツ人がなくても同様である、ロシヤ人なんかいなくてもそれこそなんの差しさわりもありやしない、科学がなくても平気だし、パンがなくても大丈夫だ。ただひとつ美がなければそれはそれは絶対に不可能である。なぜならば、この世にまったくなにもすることがなくなってしまうからである!すべての秘密はここにある、すべての歴史はここにあるのだ!科学ですらも、美がなかったら一刻も存続することはできないのだ。」
(ドストエフスキー『悪霊』のステパン氏の言葉。)
「美は幸福を約束するものにほかならない。」
(スタンダール(フランスの作家)の言葉。)
〔記:23/03/28〕
535
「男というものは、精神的に完全な女の奴隷である。しかも心が寛大であればなおさら、そうである。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「家庭とはいついかなるときにおいても女房が亭主を尻に敷くにきまっている。」
(尾崎士郎(昭和期の小説家)の言葉。)
〔記:23/03/24〕
534
「強制は人を殺す。」
(ドストエフスキー『死の家の記録』より。)
「われわれは強制によって幸せにはなりえない。」
(コールリッジ(イギリスの詩人)の言葉。)
〔記:23/03/21〕
533
「気分のうえで決して年をとらないようにしてください、そして人生になにが起ころうとも人生に対する曇(くも)りのない目を失わないで下さい、永遠の若さよ万歳! 人間の若さは時間と生活の力に支配されるとともに、またわたしたちの力にも左右されるものであることをお信じください。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「年齢というものには元来意味はない。若い生活をしているものは若い。老いた生活をしているものは老いている。」
(井上靖(作家)の言葉。)
〔記:23/03/17〕
532
「生より尊いものがなにがあろう!なにもないのだ、なにも!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「生命はあらゆる財宝の最高のものである。」
(ハインリヒ・ハイネの言葉。)
〔記:23/03/14〕
531
「愛、実にこれが人生のすべてだよ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。 )
「愛があるところに人生がある。」
(マハトマ・ガンジーの言葉。)
〔記:23/03/10〕
530
「他人に対してもっとやさしく、もっと気をつかい、もっと愛情を持つことです。他人のために自分を忘れること、そうすればその人たちもあなたを思い出してくれます。自分も生き、他人をも生かすようにする――これが私の信条です!」
(ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より。)
「他人に対しても自分に対しても親切であること。人の生きるのを助け、自分自身の生きるのを助けること。これこそ真の思いやりである。」
(アランの言葉。)
〔記:23/03/07〕
529
「おまえは、若いのだ、若さとは美しいものだよ。年寄りは墓に近いが、若い者は生きることだよ。」
(ドストエフスキー『未成年』のマカール老人の言葉。)
「青年は未来があるというだけで幸福である。」
(ゴーゴリの言葉。)
〔記:23/03/03〕
528
「愛をともなう謙抑は恐ろしい力である。あらゆる力の中でも最も強いもので、他にその比がないくらいである。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』ゾシマ長老の言葉。)
「愛はこの世でもっとも効果的な力だ。にもかかわらずもっとも謙虚である。」
(マハトマ・ガンジーの言葉。)
〔記:23/02/28〕
527
「ああ、どうして人間はこんなに意地が悪いのだろう? 善良な人間になるということはこんなにもすばらしい、こんなにも気持ちのいいことなのに、どうしてわたしはしょっちゅう意地の悪い人間になってしまうのだろう?」
(ドストエフスキー『ステパンチコヴォ村とその住人』より。)
「その上俺がどうしても我慢できないのは、美しい心と優れた理性を持った立派な人間までが、往々(おうおう)、聖母(マドンナ)の理想をいだいて踏み出しながら、結局ソドムの理想をもって終るという事なんだ。いや、まだまだ恐ろしい事がある。つまりソドムの理想を心にいだいている人間が、同時に聖母の理想をも否定しないで、まるで純潔な青年時代のように、真底から美しい理想の憧憬を心に燃やしているのだ。いや実に人間の心は広い、あまり広過ぎるくらいだ。俺は出来る事なら少し縮めてみたいよ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』の長男ドミートリイの言葉。)
「悪行愚行をしてはいけないと百も承知していながら、それでもやってしまうのが人間なのだ。
幾度やってもね。 」
(エドガー・アラン・ポーの言葉。)
〔記:23/02/24〕
526
「人間についての最良の定義は、感謝を知らない二本足の動物だと思う。」
(ドストエフスキーの言葉。)
「感謝をすることの為に座禅はあるんだという風に思っております。」
(美輪明宏(タレント)の言葉。)
〔記:23/02/22〕
525
「全体のために働けばよいのである。未来のために仕えればよいのである。しかし、決して報いを求めてはならぬ。 しいて求めずとも、すでにこの世において、偉大なる報いが与えられている、――すなわち、正しき者のみが所有しうる心の喜びである。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。)
「善い行いをすれば気分が良いし、悪いことをすれば気分が悪い。それが私の信じるところだ。」
(エイブラハム・リンカーン(第16代アメリカ合衆国大統領)の言葉。)
〔記:23/02/17〕
524
「動物を愛せ、植物を愛せ、この世の全てを愛すのだ。全てを愛せば、ものごとに神聖な神秘が宿る。それにより、日々がより良いものだと感じるようになる。そしてついには、持てる限りの愛情でこの世のすべてを愛するだろう。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。)
「愛があるところに人生がある。」
(マハトマ・ガンジーの言葉。)
〔記:23/02/14〕
523
「地上の地獄とは愛のない生のことだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「愛の欠如こそ、今日の世界における最悪の病です」
(マザー・テレサの言葉。)
〔記:23/02/10〕
522
「時間とは何か。時間というものは存在しない。」
(「創作ノート」より。)
「永遠とは、時間の延長ではなく、時間の不在だと言える。」
(グレアム・グリーン(イギリスの作家)の言葉。)
〔記:23/02/07〕
521
「金はあっても理想のない社会は崩壊します。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「理想無ければ道徳無し。」
(黒岩涙香(ジャーナリストの言葉。)
〔記:23/02/04〕
520
「単純ということは実際は最も込み入ったはかりごとなのだ。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「諸物の多様さと混乱のうちにではなく、つねに単純さのうちに真理は見出される。」
(アイザック・ニュートンの言葉。)
〔記:23/02/01〕
519
「コロンブスが幸福であったのは、彼がアメリカを発見した時ではなく、それを発見しつつあった時である。幸福とは生活の絶え間なき永遠の探求にあるのであって、断じて発見にあるのではない。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「空虚な目標であれ、目標をめざして努力する過程にしか人間の幸福は存在しない。」
(三島由紀夫の言葉。)
〔記:23/01/28〕
518
「理想と熱意がなかったら、どんなことだって紋切り型のくりかえしになってしまう。」
(ドストエフスキー『ペテルブルグの夢』より。)
「意欲と愛は偉大な行為にみちびく両翼である。」
(ゲーテの言葉。)
〔記:22/01/25〕
517
「沈黙はいつも美しい。黙っている人はしゃべっている人よりつねに美しい。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「口数は少ないほどよい。」
(ディッケンズの言葉。)
〔記:22/01/21〕
516
「宗教的精神にもとづく自己完成が、国民生活におけるいっさいの基礎である。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「あらゆる価値ある働きは、信仰にもとづいた行為である。」
(シュバイツァーの言葉。)
〔記:22/01/18〕
515
「あらゆる堕落の中で最も軽蔑すべきものは、他人の首にぶらさがることだ。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「神に頼るとはなんたることだ。自らの力で自らを助けたまえ。」
(ベートーベンの言葉。)
〔記:22/01/14〕
514
「愛情に満ちあふれた心には、悲しみもまた多いものである。」
(ドストエフスキーの『小さな英雄』より。)
「仁者は憂(うれ)えず。」
(『論語』の孔子の言葉より。)
〔記:22/01/11〕
513
「希望を持たずに生きるのは悲しいことですね。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「希望があるから前に進めるのだ。」
(アレキサンダー大王(古代マケドニアの王)の言葉。)
〔記:22/01/07〕
512
「幸福は幸福の中にあるのではなく、それを手に入れる過程の中だけにある。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「終着点はどうだっていい。そこへ行くまでの道のりがすべてよ。」
(ウィラ・キャザー(アメリカ合衆国の女流作家))
〔記:23/01/04〕
511
「人間には幸福のほかに、それとまったく同じだけの不幸がつねに必要である。」
(ドストエフスキー『悪霊』より。)
「人間には不幸か、貧困か、病気が必要だ。でないと人間はすぐに思いあがる。」
(ツルゲーネフの言葉。)
〔記:22/12/31〕
510
「愛は労働だ。愛もまた学びとらねばならないものだ。」
( ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「愛はそれが自己犠牲であるときのほかは、愛の名に値しない。」
(ロマン・ロランの言葉。)
〔記:22/12/28〕
509
「もし神さまがいらっしゃらなかったら、私などがどうして大尉でいられよう?」
(ドストエフスキーの『悪霊』での、ある大尉の言葉。)
「自分がこうして生きていること自体が、ものすごい奇跡なのである。」
(ながれ おとや(言葉遊び研究家)の言葉。)
〔記:22/12/24〕
508
「わたしはもちろん、哲学者じゃないけれど、しかしどんな人間でも、見かけよりずっと余計に善良さを持ち合わせているもんだと、わたしは思うね。」
(ドストエフスキー『ステパンチコヴォ村とその住人』より。)
「辛い現実はあるものの、私は、今でも人間の心は本質的に善であると信じている。」
(アンネ・フランク『アンネの日記』より。)
〔記:22/12/21〕
507
「人間というものは罪深いものだ。」
(ドストエフスキー評論「ロシア文学論」より。)
「平生(へいぜい)はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に変わるんだから恐ろしい。」
(夏目漱石の言葉。)
〔記:22/12/17〕
506
「心底から真理を獲得しようと思い立ったものは誰でも、すでに非常に強力なものとなったのである。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「朝(あした)に道を聞けば夕(ゆうべ)に死すとも可(か)なり。」
(孔子の言葉。 ・朝(あした)=早朝に。 ・可(か)なり=構わない。)
〔記:22/12/14〕
505
「真理は百年もテーブルの上に置かれ、人まえに出されているが、人びとはそれに見むきもせず、人間の頭によって考え出されたものを追っている。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「なんだ、あれが僕たちの探している青い鳥なんだ。僕達はずいぶん遠くまで探しに行ったけど、本当はいつもここにいたんだ。」
(モーリス・メーテルリンク『青い鳥』より。)
〔記:22/12/10〕
504
「ああ、諸君、ああ、かわいい親友、人生を恐れてはいけません!なんでも正直ないいことをしたときには、人生はなんと美しいものに思われることでしょう。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のアリョーシャの言葉。)
「自分の使命を思うと、人生もこわくないわ。」
(チェーホフの戯曲『かもめ』より。)
〔記:22/12/07〕
503
「苦痛こそ生活なのだ。苦痛がなければ、いったい、人生にどんな快楽があろう。なにもかもが一様に、きりもなくだらだらと続く祈祷(きとう)になってしまう。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「賢者は快楽を求めず、苦痛なきを求める。」
(アリストテレスの言葉。)
〔記:22/12/03〕
502
「人生はすばらしい。醜悪だったのは我々の方なのだ。」
(『作家の日記』より。)
「人間は醜い。だが人生は美しい。」 –
(ロートレック(画家)の言葉。)
〔記:22/11/30〕
501
「人間は到達を好むくせに、完全に行きついてしまうのは苦手なのだ。もちろん、これは、おそろしく滑稽なことには相違ないが。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「旅の過程にこそ価値がある。」
(スティーブ・ジョブズの言葉。)
〔記:22/11/26〕
500
「愛情に満ちあふれた心には、悲しみもまた多いものである。」
(ドストエフスキー『小さな英雄』より。)
「優しい人にばかり/悲しみが降り掛かる」
(馬場俊英の曲「スタートライン」より。)
〔記:22/11/23〕
499
「心底から真理を獲得しようと思い立ったものは誰でも、すでに非常に強力なものとなったのである。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「朝、人間の生きるべき道を聞いて会得することができたなら、夕方死んでも心残りはない。」
(孔子の言葉(現代口語訳)。)
〔記:22/11/19〕
498
「よき妻、また、特によき母となること――これは女性の使命としては最高のものです。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「美婦は目を楽しませ、良妻は心を楽しませる。」
(ナポレオン・ボナパルトの言葉。)
〔記:22/11/16〕
497
「神は永遠に愛しうる唯一の存在だというだけの理由でも、私にとってなくてかなわぬものです。
(途中、略) もし私が神を愛し、かつ自分の愛に喜びを感じたら、神が私という人間も、また私の愛も消滅さして、無に帰(き)せしめるということが、ありうるでしょうか?もし神があるなら、私はすでに不死なのです!」
(ドストエフスキー『悪霊』のステパン氏の言葉。)
「神を敬う心は、人間の死とともに滅びず。人間の生死に関りなく、それは不滅なり。」
(ソフォクレス『ピロクテテス』より。)
〔記:22/11/12〕
496
「よく考えてみれば、諸君、二二(ににん)が四というのは、もう生ではなくて、死の始まりではないだろうか、すくなくとも人間は、なぜかいつもこの二二が四を恐れてきたし、僕などは今でもそれがこわい。」
(ドストエフスキー地下室の手記』より。)
「自由が失われたとき、生命は無味乾燥になってしまった。」
(ジョゼフ・アディソン(英のエッセイスト・詩人・劇作家・政治家)の言葉。)
〔記:22/11/09〕
495
「真理は百年もテーブルの上に置かれ、人まえに出されているが、人びとはそれに見むきもせず、人間の頭によって考え出されたものを追っている。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「万事、外に向かってあれこれ求めてはならない。ただ手近なところを正(ただ)せばよいのだ。」
(吉田兼好『徒然草』より。)
〔記:22/11/05〕
494
「各個人の自己完成が《いっさいのみなもと》であるばかりでなくいっさいの継続であり結末である。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「結果にこだわるな、成功にこだわるな、成長にこだわれ。」
(本田圭佑(サッカー選手)の言葉。)
〔記:22/11/02〕
493
「現代では、もっとも道徳的と見えた人間が、急にまったくの悪人となる。」
(ドストエフスキー『ペテルブルグ年代記』より。)
「平生(へいぜい)はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に変わるんだから恐ろしい。」
(夏目漱石の言葉。)
〔記:22/10/29〕
492
「幸福は徳行の中にこそ含まれているものである。」
(ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より。)
「人生を恐れてはいけません!
なんでも正直ないいことをしたときには、人生はなんと美しいものに思われることでしょう。 」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「本当の幸福とは善行がもたらす喜びである。」
(ベルグソン(フランスの哲学者)の言葉。)
「幸福とは、人格のことである。」
(ゲーテ(ドイツの文豪)の言葉。)
〔記:22/10/26〕
491
「笑うことがいちばんですよ! 笑うにまさる福なしです。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「笑う門に福来たる」
(諺)
〔記:22/10/22〕
490
「賢い人間が本気で何者かになることなどできはしない。何かになれるのは馬鹿だけだ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「賢い人間だけが自由である。すべての愚者は奴隷である。」
(諺)
〔記:22/10/19〕
489
「人間の情け深さと人間の相互愛を確信することよりも、大きな幸福はない。これは、信仰だ。まったく一生をかけての信仰だ! この信仰よりも大きな幸福があろうか!」
(ドストエフスキー 『作家の日記』より。)
「愛し合ってるかい?」
(忌野清志郎の言葉。ステージでのお決まりのフレーズ。)
「思い合う心があれば、かならず幸せに近づけると存じます。」
(ふみ(NHK大河ドラマ「花燃ゆ」のヒロイン)の言葉。)
〔記:22/10/15〕
488
「人生はすばらしい。醜悪だったのは我々の方なのだ。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「心が開いている時、この世は美しい。」
(ゲーテ(ドイツの文豪)の言葉。)
〔記:22/10/12〕
487
「神のない良心は恐怖そのものである。そんな良心は、最も不道徳なところにまで迷いかねない。」
(ドストエフスキー「メモ・ノート」より。)
「正しく考えるとき我々は神の中にある。正しく生きるとき神が我々の中にある。」
(アウグスチヌス(古代ローマの教父)の言葉。)
〔記:22/10/08〕
486
「中庸を失った人間は破滅する。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「中庸の生き方ができれば、幸せになれる。」
(アリストテレスの言葉。)
〔記:22/10/05〕
485
「宗教的精神にもとづく自己完成が、国民生活におけるいっさいの基礎である。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「あらゆる価値ある働きは、信仰にもとづいた行為である。」
(シュバイツァーの言葉。)
〔記:22/10/01 過去の掲載分〕
484
「自由は、大多数の者を、他人の思想への隷従にみちびくにすぎない。なぜなら人間は、既成のものを、あてがわれるのが好きだからだ。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「もっとも危険な誘惑。それは、なにものにも似まいとすることだ。」
(カミュ(フランスの作家)の言葉。)
〔記:22/09/28〕
483
「われわれ自身の精神とその内容が豊富になればなるほど、われわれの住んでいるむさくるしい片隅や生活も、またそれだけ美しくなっていくものです。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「あなたの精神が健康か否かを計る尺度は、どこにでも良いことを見つけられるか否かである。」
(エマーソン(アメリカの思想家・詩人)の言葉。)
〔記:22/09/28〕
482
「愛は労働だ。愛もまた学びとらねばならないものだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「愛は行動なのよ。言葉だけではだめなの。言葉だけですんだことなど一度だってなかったわ。私たちには生まれたときから愛する力が備わっている。それでも筋肉と同じで、その力は鍛えなければ衰えていってしまうの…。」
(オードリー・ヘップバーン(女優)の言葉。)
〔記:22/09/21〕
481
「幸福な人間はつねに善良である。」
( ドストエフスキー『未成年』より。)
「不幸ばかりがつづくと、人はみんな狼になる。」
(ストリンドベリ(スウェーデンの劇作家)の戯曲『父』より。)
〔記:22/09/17〕
480
「晴れた空、清い空気、若い草、愛らしい小鳥、自然は限りない美の世界である。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「美しいものを見る機会を逃してはなりません。美は神様が自らの手でお作りになったものですから。路傍にも神秘的なものがあります。全ての美貌、晴れた空、そしてきれいな花の中に美を感じ、喜びましょう。そして恵みの一杯として神様に感謝しましょう。」
(エマーソン(アメリカの思想家・詩人)の言葉。)
〔記:22/09/14〕
479
「世の中にはまったく立派な人間が実に大勢いるものなのですね。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「人間、なんという高尚な音をたてることだろう!
人間は憐れむべきものではない、尊敬すべきものだ。」
(ゴーリキー『どん底』より。)
〔記:22/09/10〕
478
「哲学は必要なものでございますよ。ことに現代にあっては、その実際的応用がじつに必要なんでございますが、みんなそれをなおざりにしておりますので。いや、まったくですもの。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「哲学というものは、たしかに結構なものだよ。ひとが若い年頃に、ほどよくそれに触れておくぶんにはね。しかし、必要以上にそれにかかずらっていると、人間を破滅させてしまうことになるのだ。」
(プラトンの言葉。)
〔記:22/09/07〕
477
「惚(ほ)れるってことは、愛するって意味じゃないぜ。惚れるのは、憎みながらでもできることだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のドミートリイの言葉。)
「愛の悲劇というものはない。愛がないことのなかにのみ悲劇がある。」
(テスカ(フランスの作家)の言葉。)
〔記:22/09/03〕
476
「心底から真理を獲得しようと思い立ったものは誰でも、すでに非常に強力なものとなったのである。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「朝(あした)(=朝)に道を聞けば夕(ゆうべ)に死すとも可(か)なり。」
(孔子の言葉。)
〔記:22/08/31〕
475
「地獄とは何か、それはもはや愛せないという苦しみだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「自分自身を愛することを忘れるな。」
(キルケゴール(デンマークの思想家)の言葉。)
「人はおのれ自身を愛することを学ばなければならない。」
(ニーチェ『ツァラトゥストラ』より。)
〔記:22/08/27〕
474
「今日、世間では、自由ということを放縦(ほうじゅう)の意味にとっている。しかしながら真の自由は、自分の意志にうちかつこと、克己にあるのだ。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「己(おのれ)を制し得ぬ者は自由人とは言えない。」
(エピクテトス(古代ギリシャの哲学者)の言葉。)
「自制心のない者に、自由はない。」
(ピタゴラス(古代ギリシャの数学者)の言葉。)
〔記:22/08/20〕
473
「人間の後半生は、通常、その前半生で蓄積された習慣のみで成り立つ。」
(ドストエフスキー『悪霊』より。)
「人生はズバリ「習慣」です。習慣が変われば、間違いなく人生は変わります。」
(佐藤 伝『魔法の習慣』より。)
〔記:22/08/17〕
472
「笑うことがいちばんですよ! 笑うにまさる福なしです。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「笑う門(かど)には福来(きた)る」
(諺。)
〔記:22/08/13〕
471
「同情こそは、もっとも大切な、そしておそらくは唯一の、全人類の掟(おきて)なのだ。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「思い合う心があれば、かならず幸せに近づけると存じます。」
(ふみ(NHK大河ドラマ「花燃ゆ」のヒロイン)の言葉。)
〔記:22/08/10〕
470
「どんなに堕落した人間の心の中にも、きわめて高尚な人間的な感情が残されていないものでもない。人間の心の深部は究(きわ)めつくせないものである、だから頭から堕落した人間を軽蔑してはならない。いや、むしろ反対に、その美点を探し出して更生させてやらなければならない。一般に認められている善悪とか、道徳の標準などはあてにならないものである。」
(ドストエフスキー『ステパンチコヴォ村とその住人』より。)
「悪い物事にも何らか善の本源がこもっているのだから、それを心して抽出すべきだ。」
(シェークスピア(英の劇作家)の言葉。)
〔記:22/08/06〕
469
「たとえ、まちがったものにせよ、美の理想をもつ者は、幸福である!」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「美は幸福を約束するものにほかならない。」
(スタンダール(フランスの作家)の言葉。)
〔記:22/08/03〕
468
「幸福は徳行の中にこそ含まれているものである。」
(ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より。)
「本当の幸福とは善行がもたらす喜びである。」
(ベルグソン(仏の哲学者)の言葉。)
〔記:22/07/30〕
467
「気分のうえで決して年をとらないようにしてください、そして人生になにが起ころうとも人生に対する曇(くも)りのない目を失わないで下さい、永遠の若さよ万歳! 人間の若さは時間と生活の力に支配されるとともに、またわたしたちの力にも左右されるものであることをお信じください。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「20歳だろうが80歳だろうが、とにかく学ぶことをやめてしまったものは老人である。
学び続ける者は、みな若い。人生において一番大切なことは、頭を若く保つことだ。」
(ヘンリー・フォード(米国の実業家)の言葉。)
「希望に生きる者はつねに若い。」
(三木清(哲学者)の言葉。)
〔記:22/07/27〕
466
「各個人の自己完成が《いっさいのみなもと》であるばかりでなく、いっさいの継続であり結末である。」
( ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「まずは自分の足元から始め、自分の幸福を築かなければならない。その結果、全体の幸福も生まれてくるだろう。」
(ゲーテ(ドイツの文豪)の言葉。)
〔記:22/07/23〕
465
「人間は秘密の存在です。この秘密を解かなくてはなりません。一生をこの秘密の解明に費やしたとしても、時間を無駄にしたとは言えない。自分はそういう秘密に取り組んでいるのです。なぜなら、人間になりたいから。」
(ドストエフスキーの書簡より。18歳の時の手紙の一節。)
「あらゆる人間の知識のうちで最も有用でありながら、最も進んでいないものは、人間に関する知識であるように思われる。」
(ルソー(フランスの啓蒙思想家・作家)の言葉。)
〔記:22/07/20〕
464
「人間が不幸なのは、ただ自分の幸福なことを知らないからです。それだけのこと、断じてそれだけです、断じて!
それを自覚した者は、すぐ幸福になる、一瞬の間に。」
(ドストエフスキー『悪霊』のキリーロフの言葉。)
「人間というものは、不幸のほうだけを並べたてて、幸福のほうは数えようとしないものなんだ。ちゃんと数えてみさえすれば、だれにだって幸福が授かっていることが、すぐわかるはずなのにね。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「人生は楽園です。われわれはみんな楽園にいるのです。ただわれわれがそれを知ろうとしないだけなのです。もしそれを知ろうとする気になりさえすれば、あすにもこの地上が楽園となるのです。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』の回心を遂げたマルケールの言葉より。)
「私には、幸福とはどうも――人生に対する明るい見方と曇(くも)りのない心の中にあるものであって、外面的なものにあるのではないように思われます。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「幸せを数えたら、あなたはすぐに幸せになれる。」
(ショーペンハウエル(哲学者)の言葉。)
「心が開いている時、この世は美しい。」
(ゲーテ(ドイツの文豪)の言葉。)
「心暗きときは、すなわち遇(あ)うところことごとく禍(わざわ)いなり(=である)。眼(まなこ)明らかなれば途(みち)にふれて(=道すがら)、目にふれるものはみな宝なり(=である)。」
(空海上人(平安時代初期の僧)の言葉。)
「発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。新しい目を持つことなのだ。」
(マルセル・プルースト(仏の小説家)の言葉。)
「常に明るさを失わず努力する人には、神はちゃんと未来を準備してくれます。」
(稲盛和夫(実業家)の言葉。)
「どんな時にも人生前向き、肯定的になったら、いい事ばかりです。」
(田中信生(牧師・カウンセラー)の言葉。)
〔追記:22/07/17〕
463
「流刑囚は神さまなしには生きて行けない。流刑囚でないものよりいっそう生きて行けないのだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のドミートリイの言葉。)
「わしはどうしてもキリストをさけることができない、最後に、孤独になった人々のあいだに、キリストを想像しないではおられないのだよ。」
(ドストエフスキー『未成年』のヴェルシーロフの言葉。)
「一人いる時は二人、二人の時は三人と思ってくだされ。うれしい時も悲しい時も、決してあなたは一人ではないのだよ。いつもそばに親鸞がいるからね。」
(親鸞上人の遺言より。)
〔記:22/07/13〕
462
「よく考えてみれば、諸君、二二が四というのは、もう生ではなくて、死のはじまりではないのだろうか。すくなくとも人間は、なぜかいつもこの二二が四を恐れてきたし、わたしなどはいまでもそれがこわい。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「人間は到達を好むくせに、完全に行きついてしまうのは苦手なのだ。もちろん、これは、おそろしく滑稽なことには相違ないが。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「算数の心に従うときは泰(やす)し(=心は安らぐ)、従わざるときは苦しむ。」
(建部賢弘(江戸時代中期の数学者)の言葉。)
「自由とは必然性の洞察である。」
(エンゲルス(経済学者・哲学者)の言葉。※ある対象の必然性(=仕組みや法則などのこと)を知れば知るほど、その対象を支配でき、その対象に対して我々は「自由」になれるということ。)
〔追記:22/07/10〕
461
「われわれ自身の精神とその内容が豊富になればなるほど、われわれの住んでいるむさくるしい片隅や生活も、またそれだけ美しくなっていくものです。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「地上の地獄とは、愛のない生のことである。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「人の一生は――贈物です、人生は――幸福です。そのそれぞれの瞬間が幸福になりうるものなのです。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「あなたの精神が健康か否かを計る尺度は、どこにでも良いことを見つけられるか否かである。」
(エマーソン(アメリカの思想家・詩人)の言葉。)
「幸福とは、身辺のあらゆるものに興味を感じ、よろこびを感ずることである。」
(石川達三(作家)の言葉。)
「この世は興味あるもので満ち満ちている。こんなすばらしい世界で、だらだらと人生を送るのは、もったいない。」
(デール・カーネギー(米の作家・評論家)の言葉。)
〔追記:22/07/07〕
460
「神は永遠に愛しうる唯一の存在だというだけの理由でも、私にとってなくてかなわぬものです。 (途中、略) もし私が神を愛し、かつ自分の愛に喜びを感じたら、神が私という人間も、また私の愛も消滅さして、無に帰(き)せしめるということが、ありうるでしょうか?もし神があるなら、私はすでに不死なのです!」
(ドストエフスキー『悪霊』のステパン氏の言葉。)
「おい、アリョーシャ」
とイヴァンはしっかりした声で言いだした。
「もしぼくがほんとに粘っこい若葉を愛せるとするなら、それはおまえを思い起こすことによって、はじめてできることなのだ。おまえがこの世界のどこかにいると思っただけで、ぼくには十分だし人生に愛想もつかさないでいられる。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のイヴァンの言葉。米川正夫訳。)
「宗教とは、永遠に生きている神を信じることである。いいかえれば宇宙を支配し人類と道徳的関係を保持している神的精神と意志を信じることである。」
(カルロ・マリ・マルティーニ(大ローマ布教所長)の言葉。)
「私には完璧な信仰心がある。」
(フェルディナント・ツェッペリン(独の飛行機の発明家)の最期の言葉。)
「幸福は、自分は何ものかに絶対的に愛されているのだという確信の中に存する。」
(ヴィクトル・ユゴー(仏の文豪)の言葉。)
〔記:22/07/02〕
459
「堪え忍べ、働け、祈れ、そしてつねに希望を持て。これがわたしが全人類に一度に吹き込もうと願っている真理なのです。」
(ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より。)
「神のない生活は――苦しみでしかないのだよ。」
(ドストエフスキー『未成年』のマカール老人の言葉。)
「全体のために働けばよいのである。未来のために仕えればよいのである。しかし、決して報いを求めてはならぬ。
しいて求めずとも、すでにこの世において、偉大なる報いが与えられている、――すなわち、正しき者のみが所有しうる心の喜びである。」
(ドストエフスキー『カラ兄弟』のゾシマ長老の言葉より。)
「情熱もなく、仕事もなく、楽しみもなく、精神の集中もなく、完全な休息状態にあるほど、人間にとって耐えられないことはない。その時、人間は、自分の虚無、自分の見捨てられたさま、自分の足りなさ、自分の頼りなさ、自分の無力、自分の空虚をひしと感じる。たちまち、人間のたましいの奥底から、退屈、憂い、悲しみ、悩み、怨み、絶望が湧きだしてくる。」
(パスカル『パンセ』より。)
「ただ一人でいること、神々なしにいること、それこそが死である。」
(ヘルダーリン(ドイツの詩人)の言葉。)
「われわれの本性は怠惰へ傾いている。だが、われわれは活動へと心をはげます限り、その活動に真の悦びを感ずる。」
(ゲーテ『若きヴェルテルの悩み』より。)
〔記:22/06/29〕
458
「現代では、もっとも道徳的と見えた人間が、急にまったくの悪人となる。」
(ドストエフスキー『ペテルブルグ年代記』より。)
「平生(へいぜい)はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に変わるんだから恐ろしい。」
(夏目漱石の言葉。)
〔記:22/06/25〕
457
「きみは自意識を鼻にかけているが、要するにぐずをきめこんでいるだけだ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「あちこち動きまわらねえと、あれもこれも考えはじめるもんだぜ。」
(スタインンベック『怒りの葡萄』より。)
〔記:22/06/22〕
456
「わたしにはいつも、最大の幸福とは、少なくともなぜ不幸なのかを知るということだと思われた。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「悪を原因によって知る人は決して人を呪いもせず、絶望もしないことを学ぶであろう。」
(アラン(フランスの哲学者)の言葉。)
〔記:22/06/22〕
455
「自己犠牲よりも大きな幸福はどこにもない。」
(ドストエフスキー『悪霊』より。)
「愛はそれが自己犠牲であるときのほかは、愛の名に値しない。」
(ロマン・ロラン(仏の作家)の言葉。)
〔記:22/06/15〕
454
「家畜をあわれむことを知った百姓は、きっと自分の妻をもあわれむようになるに違いない。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「ひとりの人間を心の底から愛すれば、ほかのすべての人にも好意をもてるようになる。」
(ゲーテの言葉。)
〔記:22/06/11〕
453
「神の御意志によることは、どんな力でも変えられるものてはありません。――運命というものはたいていこの世界を、まるで玩具(おもちゃ)のようにもてあそんでいるものなのです。――運命は人類にそれぞれの役を振り当てますが……しかし運命は何も見ていません。――けれども神様はきっとあらゆる種類の不幸から逃れることのできる道を示してくださることでしょう。」
(ドストエフスキーの書簡より。小沼文彦訳。)
「宗教とは、永遠に生きている神を信じることである。いいかえれば宇宙を支配し人類と道徳的関係を保持している神的精神と意志を信じることである。」
(カルロ・マリ・マルティーニ(大ローマ布教所長)の言葉。)
〔記:22/06/08〕
452
「だが、それで神は君に何をしてくれた?」
(ドストエフスキー『罪と罰』より。信仰をとくソーニャに対してのラスコーリニコフの問いかけ。)
「神の存在を信ずること、人間の幸福はこの一語につきる。」
(トルストイの戯曲『生ける屍』より。)
〔記:22/06/04〕
451
「人間存在の法則は、ことごとく一点に集中されています。ほかでもない、人間にとっては、常に何か無限に偉大なものの前にひざまずくことが必要なのです。人間から無限に偉大なものを奪ったなら、彼らは生きていくことができないで、絶望の中に死んでしまうに相違ない。無限にして永久なるものは、人間にとって、彼らが現に棲息(せいそく)しているこの微少な一個の遊星と同様に、必要欠くべからざるものなのです。」
(ドストエフスキー『悪霊』のステパン氏の言葉。)
「真の宗教とは、人間が彼らをとりまく無限の大生命に対して彼らの生活を、この大無限に結合させ、それによって自己の行為を指導するという関係を確立することである。」
(トルストイ『宗教とは何か』より。)
〔記:22/06/01〕
450
「限りない神さまの愛を使いはたしてしまおうとするような人間に、そんな大きな罪が犯せるものではない。それとも神さまの愛でさえ追っつかぬような罪があるじゃろうか!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。)
「神様が私をお見捨てになりませんように」
(ブレーズ・パスカル(仏の科学者・思想家)の最期の言葉。)
〔記:22/05/28〕
449
「地上の地獄とは愛のない生のことだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「地獄とは何か、それはもはや愛せないという苦しみだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「どこにいたって、愛がありゃあ、天国なんじゃないの? そういうもんだよ。」
(映画『男はつらいよ』第33作の寅さんの言葉。)
「諸君がからだを病み、心弱く、打挫(うちくじ)かれ、生活の幻滅を感じ、意気を喪(うしな)い、苦悩と孤独に陥る時、その時にこそ、諸君は愛への決意をとれ、その決意を新しくせよ。―――愛はすべてを克服する。」
(カール・ヒルティ(スイスの法学者・思想家)の言葉。)
〔記:22/05/25〕
448
「愛情に満ちあふれた心には、悲しみもまた多いものである。」
(ドストエフスキー『小さな英雄』より。)
「優しい人にばかり/悲しみが降りかかる。」
(馬場俊英の曲「スタートライン」より。)
〔記:22/05/21〕
447
「人はとかく慣れやすいものだ。国家的、政治的関係でもそうだ。習慣がおもなる原動力なんだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のコーリャの言葉。)
「習慣が人間生活の主導者であるのだから、人々はぜひとも、よい習慣を身につけるように努力するがよい。」
(フランシス・ベーコン(イギリスの哲学者・政治家)の言葉。)
「人生はズバリ「習慣」です。習慣が変われば、間違いなく人生は変わります。」
(佐藤
伝『魔法の習慣』より。)
〔記:22/05/21〕
446
「人生はどうしてこんなに短いのか、わしにはどうしてもわからない。そりゃむろん、退屈させないためにちがいない。人生もやはり造物主の芸術作品だからな。プーシキンの詩のような、非のうちどころのない完全な作品だよ。短いということは芸術の第一条件だ。でも、退屈しない者には、もっと長い生命をあたえてやってもよさそうなものだ。」
(ドストエフスキー『未成年』のニコライ老公爵の言葉。)
「長生きするためには、ゆっくり生きることが必要である。」
(キケロ(古代ローマの政治家)の言葉。)
〔記:22/05/14〕
445
アリョーシャ「地上に住むすべての人は、まず第一に生を愛さなければならないと思いますよ。」
イヴァン「生の意義以上に生そのものを愛するんだね?」
アリョーシャ「むろん、そうでなくちゃなりません。あなたのおっしゃるように論理以前にまず愛するんです。ぜひとも論理以前にですよ。そこでこそ初めて意義もわかってゆきます。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「人生にはたくさんの奇跡があると思うの。
ここにこうして生きていることも奇跡だし。奇跡にみんな気がついてないのよ。」
(ダコタ・ファニング(アメリカの女優)の言葉。)
「何のために意味なんか求めるんだ? 人生は願望だ、意味じゃない。」
(チャップリン(英出身の喜劇俳優)の言葉。)
〔記:22/05/11〕
444
「人生を恐れてはいけません!
なんでも正直ないいことをしたときには、人生はなんと美しいものに思われることでしょう。 」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のアリョーシャの言葉。)
「誰だって、ほんとにいいことをしたら、いちばん幸せなんだねえ。」
(宮沢賢治『銀河鉄道の夜』より。)
「人はただ善い事をしようと心がけるべきである。考えがその方向へ向けられていれば、常にその機会は見つかる。このようにすれば人生は大変楽になる。特に逆境にある時ほどそうである。」
(カール・ヒルティ(スイスの思想家)の言葉。)
「正しく考えるとき我々は神の中にある。正しく生きるとき神が我々の中にある。」
(アウグスティヌス(古代末期キリスト教会の教父・哲学者)の言葉。)
〔記:22/05/08〕
443
「苦痛こそ生活なのだ。苦痛がなければ、いったい、人生にどんな快楽があろう。なにもかもが一様に、きりもなくだらだらと続く祈祷(きとう)になってしまう。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「重要なのは、病から癒えることではなく、病みつつ生きることだ。」
(カミュ(フランスの作家)の言葉。※、この言葉の解釈例( 1
)。)
〔記:22/05/04〕
442
「いちばん大事なのは、自分を愛するように他人を愛するということだ。これがいちばん大事なのだ。これがすべてであって、これよりほかには何も必要でない。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「つとめて自分の隣人を進んで怠(おこた)りなく愛するようにしてごらんなされ。その愛の努力が成功するにつれて、神の存在も自分の霊魂の不死も確信されるようになりますじゃ(=なりますよ)。もし隣人にたいする愛が完全な自己犠牲に到達したら、そのときこそもはや疑いもなく信仰を獲得されたので、いかなる疑惑も、あなたの心に忍び入ることはできません。これはもう実験をへた正確な方法じゃでな(=なのだよ)。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。米川正夫訳。)
「他人のために他人と共に生きること、それだけが生きることだ。」
(ハイベルク(ノルウェーの劇作家)の言葉。)
「人生における、全ての失敗の原因は、自分の事しか考えていないことにある。」
(アルフレッド・アドラー(オーストリア出身の心理学者)の言葉。)
「自分自身を愛することを忘れるな。」
(キルケゴール(デンマークの思想家)の言葉。)
「自分を尊敬できる人は、他人も尊敬できる。」
(加藤諦三(社会学者・評論家)の言葉。)
「諸君がからだを病み、心弱く、打挫(うちくじ)かれ、生活の幻滅を感じ、意気を喪(うしな)い、苦悩と孤独に陥る時、その時にこそ、諸君は愛への決意をとれ、その決意を新しくせよ。―――愛はすべてを克服する。」
(カール・ヒルティ(スイスの思想家)の言葉。)
〔追記:22/05/01〕
441
「人生はすばらしい。醜悪だったのは我々の方なのだ。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「人生を明るいと思う時も、暗いと思う時も、私は決して人生をののしるまい。」
(ヘルマン・ヘッセ(ドイツの作家)の言葉。)
〔記:22/04/27〕
440
「生より尊いものが、なにがあろう! なにもないのだ、なにも!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「生命はあらゆる財宝の最高のものである。」
(ハインリヒ・ハイネ(ドイツの詩人・作家)の言葉。)
「生への畏敬こそ、倫理の根本原理をわたしに啓示するものである。それは、善は生命を維持し促進し高めることのうちにあり、それを破壊し損傷し妨げることは悪であるということだ。」
(アルベルト・シュヴァイツァー(フランスの医師・神学者)の言葉。)
〔記:22/04/23〕
439
「キリストの来臨までは戦争が絶えることはないだろう。これは予言されたことである。」
(ドストエフスキー「メモ・ノート」より。)
「金持ちが戦争を起こし、貧乏人が死ぬ。」
(サルトル(フランスの作家)の言葉。)
「生物学的に考察すると、人間は最も怖ろしい猛獣であり、しかも、同じ種族を組織的に餌食にする唯一の猛獣である。」
(ウィリアム・ジェームズ『回想と研究』より。)
〔記:22/04/23 過去の掲載分〕
438
「堪え忍べ、働け、祈れ、そしてつねに希望を持て。これがわたしが全人類に一度に吹き込もうと願っている真理なのです。」
(ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より。)
「人間は毅然として、現実の運命に耐えていくべきだ。そこに一切の真理が潜(ひそ)んでいる。」
(ゴッホ(画家)の言葉。)
〔記:22/04/16〕
437
「人の一生は――贈物です、人生は――幸福です。そのそれぞれの瞬間が幸福になりうるものなのです。 」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「私には、幸福とはどうも――人生に対する明るい見方と曇(くも)りのない心の中にあるものであって、外面的なものにあるのではないように思われます。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「すべての日がそれぞれの贈り物を持っている。」
(マルティアリス(古代ローマの詩人)の言葉。)
「心が明るいから、幸せへの感性も鋭くなる。しあわせを容易に発見するから、心がまた明るくなる、という循環をくり返すわけである。幸福な人とはみなそういうものなのであろう。」
(桜木健古(著述家)の言葉。)
〔記:22/04/13〕
436
「社会主義というものは単なる労働問題、あるいはいわゆる第四階級の問題ではなくて、主として無神論の問題であり、無神論に現代的な肉づけをした問題である。つまり、地上から天上界に達するためにではなく、天上界をこの地上に引き下ろすために、神なくして建てられつつあるバビロンの塔の問題にほかならないのである。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「ああした気違いじみた社会主義者や共産主義者が、それと同時にそろいもそろって、とても信じられないほどにけちんぼで、金儲け主義で、欲ばりなのは、あれはいったいなぜだろうね?」
(ドストエフスキー『罪と罰』より。)
「元来、共産主義の如くに、理想を知って、現実を知らず、その自らの反現実性に批判精神の欠如せるものは、専制、ファッショの徒(と)にほかならぬである。」
(坂口安吾(作家)の言葉。)
〔記:22/04/09〕
435
「わたしはふとこんなことを思ったことがあった。つまり、もっとも凶悪な犯人でも震えあがり、それを聞いただけでぞっとするような、恐ろしい刑罰を加えて、二度と立ち上がれぬようにおしつぶしてやろうと思ったら、労働を徹底的に無益で無意味なものにしさえすれば、それでよい。いまの監獄の苦役が囚人にとって興味がなく、退屈なものであるとしても、内容そのものは、仕事として、益(えき)も意味もある。囚人は煉瓦(れんが)を焼いたり、畑を耕したり、壁を塗ったり、家を建てたりさせられているが、この労働には意味と目的がある。苦役の囚人が、どうかするとその仕事に熱中して、もっとうまく、もっとぐあいよく、もっとりっぱに仕上げようなどという気をさえ起こす。ところが、たとえば、水を一つの桶(おけ)から他の桶へ移し、またそれをもとの桶にもどすとか、砂を搗(つ)くとか、土の山を一つの場所から他の場所へ移し、またそれをもとへもどすとかいう作業をさせたら、囚人はおそらく、四、五日もしたら首をくくってしまうか、あるいはたとい死んでも、こんな屈辱と苦しみからのがれたほうがましだなどと考えて、やけになって悪事の限りを尽くすかもしれない。」
(ドストエフスキー『死の家の記録』より。)
「労働なくしては、人生はことごとく腐ってしまう。」
(アルベール・カミュの言葉。)
「人生で仕事が大きなパートを占めていくだろうけど、本当に満足する唯一の方法は、素晴らしいと信じる仕事をすることです。」
(スティーブ・ジョブスの言葉。)
〔記:22/04/06〕
434
「幻想的な生活にあっては生の営みもすべて幻想的である。」
(ドストエフスキーの評論集より。)
「現実というものは、どんなときでも、土足のにおいがする。」
(ドストエフスキー『未成年』より。※土足(どそく)=土でよごれたままの足。泥足。)
「生きる以上は、純粋に、生そのものを生きなければならぬ。」
(福永武彦(作家)の言葉。)
「生活するとは、この世で一番稀(ま)れなことだ。たいていの人は、存在しているだけである。」
(オスカー・ワイルド(英の作家)の言葉。)
〔記:22/04/02〕
433
「人間だれだって憐(あわれ)んでもらうことが必要です。」
(ドストエフスキー「創作ノート」より。)
「幸福は、自分は何ものかに絶対的に愛されているのだという確信の中に存する。」
(ヴィクトル・ユゴー(フランスの文豪)の言葉。)
〔記:22/03/30〕
432
「お母さん、ぼくはさらに進んでこう言います、――ぼくたちはだれでもすべての人にたいして、すべてのことについて罪があるのです。そうのうちでもぼくが一ばん罪が深いのです。―途中、略― ぼくがすべてのものにたいして罪人となるのは、自分でそうしたいからですよ。ただ、腑(ふ)に落ちるように説明ができないだけなんです。だって、それらのものを愛するにはどうしたらいいか、それすらわからないんですもの。ぼくはすべてのものに罪があったってかまやしません、その代わり、みんながぼくをゆるしてくれます。それでもう天国が出現するのです。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の兄マルケルの言葉。)
「許すことは最も高貴で、最も美しい愛の形です。」
(ロバート・モラー(米の法律家)の言葉。)
431
「愛は人間を平等にする。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「愛は人を平等にする。」
(アーロン・ヒル(元大リーグの内野手)の言葉。)
〔記:22/03/23〕
430
「世の中にはまったく立派な人間が実に大勢いるものなのですね。 」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「人間はすべて善でもあり悪でもある。極端はほとんどなく、すべて中途半端だ。」
(ポープ(英の詩人)の言葉。)
〔記:22/03/19〕
429
「しかし、神はロシアを救ってくださるであろう。なぜなれば、いかに民衆が堕落して、悪臭ふんぷんたる罪業を脱することができぬとしても、彼らは神が自分の罪業をのろっておられる、自分はよからぬ行ないをしている、ということを承知しているからである。わが国の民衆は、まだまだ一生けんめいに真理を信じている。神を認めて感激の涙を流している。ところが、上流社会の人はぜんぜんそれと趣きを異にしている。彼らは科学に追従して、おのれの知恵のみをもって正しい社会組織を実現せんとしている。もはや以前のごとくキリストの力を借りようとせず、もはや犯罪もない罪業もないと高言している。もっとも、彼らの考え方をもってすれば、それはまったくそのとおりである。なぜなれば、神がない以上、もう犯罪などのあろう道理がない!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。)
「二種の人間があるだけだ。一つは、自分を罪人だと思っている善人、他方は、自分を善人だと思っている罪人。」
(ブレーズ・パスカル『パンセ』より。)
〔記:22/03/19〕
428
「限りない神さまの愛を使いはたしてしまおうとするような人間に、そんな大きな罪が犯せるものではない。それとも神さまの愛でさえ追っつかぬような罪があるじゃろうか!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。米川正夫訳。)
「それでよいのじゃ。みな助かっているのじゃ……善い、調和した世界じゃ。」
(倉田百三(劇作家・評論家)著『出家とその弟子』の末部の親鸞上人の臨終の言葉。)
〔記:22/03/12〕
427
「キリストの来臨までは戦争が絶えることはないだろう。これは予言されたことである。」
(ドストエフスキー「メモ・ノート」より。)
「人類は戦争に終止符を打たなければならない。それでなければ戦争が人類に終止符を打つことになろう。」
(J・F・ケネディの言葉。)
「良い戦争や悪い平和なんてあったためしがない。」
(ベンジャミン・フランクリン(アメリカの政治家・学者)の言葉。〕
〔記:22/03/09〕
426
「私は心配することをやめた。そうすると全ての問題は消え去ったのだ。」
(ドストエフスキーの言葉。)
「あまりに意識しすぎるのは、病気である。正真正銘の完全な病気である。人間、日常の生活のためには、世人一般のありふれた意識だけでも、充分すぎるくらいなのだ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「私は老人だ。これまでに山のように心配をしてきた。そのほとんどは実際には起こらなかったんだがね。」
(マーク・トウェイン(米の作家)の言葉。)
「人の生涯に憂(うれ)いの伴わないことはありえない。憂いと共にありながら、それどころか往々にしていくたの憂いを持ちながら、しかも憂いなしに生活していくこと、これこそ我々の修得すべき生活の技術なのだ。」
(カール・ヒルティ(スイスの思想家)の言葉。)
「あちこち動きまわらねえと、あれもこれも考えはじめるもんだぜ。」
(スタインンベック『怒りの葡萄』より。)
〔記:22/03/05〕
425
「土地が変われば、私たちはみんな元気になるだろう。土地が変わるということは、何もかもが変わるということだからね。」
(ドストエフスキー『虐げられた人びと』より。)
「大切なのは、場所を変えるのではなく、自分自身が変わること。」
(斎藤茂太(精神科医)の言葉。)
〔記:22/03/03〕
424
「神のない良心は恐怖そのものである。そんな良心は、最も不道徳なところにまで迷いかねない。」
(ドストエフスキーの晩年のメモより。小沼文彦訳。)
「正しく考えるとき我々は神の中にある。正しく生きるとき神が我々の中にある。」
(アウグスティヌス(古代末期キリスト教会の教父・哲学者)の言葉。)
「真の宗教とは、人間が彼らをとりまく無限の大生命に対して彼らの生活を、この大無限に結合させ、それによって自己の行為を指導するという関係を確立することである。」
(トルストイ『宗教とは何か』より。)
〔記:22/02/26〕
423
「ああ、どうして人間はこんなに意地が悪いのだろう?善良な人間になるということはこんなにもすばらしい、こんなにも気持ちのいいことなのに、どうしてわたしはしょっちゅう意地の悪い人間になってしまうのだろう?」
(ドストエフスキー『ステパンチコヴォ村とその住人』のフォマー・フォーミッチ・オピースキンの言葉。)
「その上俺がどうしても我慢できないのは、美しい心と優れた理性を持った立派な人間までが、往々(おうおう)、聖母(マドンナ)の理想をいだいて踏み出しながら、結局ソドムの理想をもって終るという事なんだ。いや、まだまだ恐ろしい事がある。つまりソドムの理想を心にいだいている人間が、同時に聖母の理想をも否定しないで、まるで純潔な青年時代のように、真底から美しい理想の憧憬(どうけい)を心に燃やしているのだ。いや実に人間の心は広い、あまり広過ぎるくらいだ。俺は出来る事なら少し縮めてみたいよ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』の長男ドミートリイの言葉。)
「悪とは善の欠如である。」
(F.・ペレス(哲学者)の『悪の形而上学』より。)
「悪人=人類の進歩にもっとも重要な要素。」
(A-ビアス『悪魔の辞典』より。)
「善の究極は悪であり、悪の究極は善である。」
(ラ・ロシュフーコー(フランスの箴言作家)の言葉。)
「人間は天使でも、獣(けだもの)でもない。そして不幸なことには、天使のまねをしようと思うと、獣になってしまう。」
(パスカル『パンセ』より。)
「世には悪のために悪をなす者はいない。みんな悪によって利益・快楽・名誉をえようと思って悪をなす。」
(フランシス・べーコン『随筆集』より。)
「悪を原因によって知る人は決して人を呪いもせず、絶望もしないことを学ぶであろう。」
(アラン(フランスの哲学者)の言葉。)
〔記:22/02/24〕
422
「幸福な人間はつねに善良である。」
( ドストエフスキー『未成年』より。)
「不幸な時にこそ、人は道徳的になる。」
(マルセル・ブルースト(フランスの作家)の言葉。)
「不幸はその人の偉大さを証明するものである。」
(ブレーズ・パスカル(フランスの思想家・科学者)の言葉。この言葉の解釈例。)
〔記:22/02/19〕
421
「十歳ぐらいのころ、冬になるというと、わざと目をつぶって、よく木の葉を想像したしたものです。葉脈がくっきりと浮きだした、あざやかな若葉で、太陽の光がさんさんと降りそそいでいる。それからまた目を開けるんですが、するとなんだか信じられない気がしたもんです。だって、ほんとうに美しかったから。で、また目を閉じるんです。」
(ドストエフスキー『悪霊』のキリーロフの言葉。)
「あらたふと/青葉若葉の/日の光」
(「おくの細道」の旅中の日光東照宮に詣でた際に松尾芭蕉が詠んだ名句。
《語注》 ・あらたふと=ああ、尊いことよ。・日の光=日光東照宮の日光にも掛けている。)
〔記:22/02/16〕
420
「節度を知りなさい。時宜を心得なさい。それを学びなさい。」
(ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。亀山郁夫訳。)
「自分を抑えることなしには、善の生活は存在しないし、存在することはできない。」
(トルストイの言葉より。)
〔記:22/02/12〕
419
「金は鋳造された自由である。だから自由をすっかり剥奪された人間にとっては十倍も尊い。金がポケットの中でちゃらちゃら鳴っていさえすれば、彼はもう、それを使うことができなくても、なかば慰安を与えられているのだ。」
(ドストエフスキー 『死の家の記録』より。)
「真に重大な自由はただ一つです。それは経済的な自由なのです。」
(サマセット・モーム(イギリスの作家)の言葉。)
〔記:22/02/09〕
418
「女、女こそ男を完成させる唯一のものである。」
(ドストエフスキーの言葉。)
「やっぱり女っていいこと言うもん。俺以上に俺のこと見てるもん。それはすごいと思うね。男って、女を通して世の中を見たり、自分自身を見たりするわけでさ。女ってそういう才能あるからね。うん、だから恋愛をたくさんこなしたヤツは強いよ。」
(桑田佳祐(「サザン」)の言葉。)
〔記:22/02/05〕
417
「地上の地獄とは愛のない生のことだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「どこにいたって、愛がありゃあ、天国なんじゃないの? そういうもんだよ。」
(映画『男はつらいよ』第33作の寅さんの言葉。)
(記:22/02/02)
416
「よしんば(=仮に)まちがったものにせよ、美の理想をもつ者は、幸福である!」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「美は幸福を約束するものにほかならない。」
(スタンダールの言葉。)
(記:22/01/29)
415
「生より尊いものが、なにがあろう! なにもないのだ、なにも!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「生への畏敬こそ、倫理の根本原理をわたしに啓示するものである。それは、善は生命を維持し促進し高めることのうちにあり、それを破壊し損傷し妨げることは悪であるということだ。」
(シュヴァイツァーの言葉。)
(記:22/01/26)
414
「愛をともなう謙抑は恐ろしい力である。あらゆる力の中でも最も強いもので、他にその比がないくらいである。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉より。)
「エネルギーの中で最もパワフルな力を持つのは感謝の気持ちです。どんなことにも感謝の気持ちをもって接すれば感情の質が変わってきます。生きていること、息をしていること……感謝の対象は何でもかまいません。」
(ジョー・ヴィターレ(米の著述家)の言葉。)
(記:22/01/22)
413
「他人に尊敬されたいのなら自分自身を敬うがいい。自分自身に敬意を払うことによってのみ他人はあなたを敬うようになるだろう。」
(ドストエフスキーの言葉より。)
「自分を蔑(さげす)まない。その一点で人生は開ける。」
(為末 大(陸上競技選手)の言葉。)
(記:22/01/19)
412
「それにしても文学というものはいいものですね、ワーレンカ、実にいいものですよ。これは一昨日あの人たちのところではじめて知ったことなのです。なんとも言えぬ深みのあるものですよ!人間の心の支えになり、教訓を与えてくれるものです。」
(『貧しき人びと』のジェーヴシキンの言葉より。)
「よい文学があれば、世界は救われるであろう。」
(マラルメ(フランス詩人)の言葉。)
(記:22/01/15)
411
「不死の観念こそ――まさに生命そのものであり、生きた人生であり、その最終的な公式であり、人類にとって真理と正しい認識の最大の根源なのだ。」
〔ドストエフスキー『作家の日記』より。〕
「神のうちに不死もまた存するのです。」
〔ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のアリョーシャの言葉。)
「神の存在を信ずること、人間の幸福はこの一語につきる。」
〔トルストイの戯曲『生ける屍』より。〕
(記:22/01/12)
410
「わたしにはいつも、最大の幸福とは、少なくともなぜ不幸なのかを知るということだと思われた。」
〔ドストエフスキー『作家の日記』より。〕
「悪を原因によって知る人は決して人を呪いもせず、絶望もしないことを学ぶであろう。」
〔アラン(フランスの哲学者)の言葉。〕
(記:22/01/08)
1〜409
1
「愛なしにはなにも認識できない。愛によって多くのものを認識できる。」
(ドストエフスキー「メモノート」より)
「知は愛、愛は知。」
(西田幾多郎(哲学者)の言葉)
〔記・04/03/08〕
2
「人間の後半生は、通常、その前半生で蓄積された習慣のみで成り立つ。」
(ドストエフスキー『悪霊』より)
「習慣が人間生活の主導者であるのだから、人々はぜひとも、よい習慣を身につけるように努力するがよい。」
(フランシス・ベーコン(イギリスの哲学者・政治家)の言葉)〔記・03/12〕
3
「苦悩と苦痛は、広い意識と深い心の持ち主にはつねに必然的なものなのだ。」
(ドストエフスキー『罪と罰』より)
「人の生涯に憂(うれ)いの伴わないことはありえない。憂いと共にありながら、それどころか往々にしていくたの憂いを持ちながら、しかも憂いなしに生活していくこと、これこそ我々の修得すべき生活の技術なのだ。」
(カール・ヒルティ(スイスの思想家)の言葉)〔記・03/16〕
4
「あまりに意識しすぎるのは、病気である。正真正銘の完全な病気である。人間、日常の生活のためには、世人一般のありふれた意識だけでも、充分すぎるくらいなのだ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より)
「すべてを問題にすれば、すべてが危うくなる。」
(アミエル(スイスの哲学者)の言葉)〔記・03/20〕
5
「もっとも単純なものは、もうそれだけで美しい。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「省略の美。判断の美。」
(パスカル『パンセ』より)〔記・03/24〕
6
「偉大な思想は偉大な知性からよりもむしろ偉大な感情から生まれる。」
(ドストエフスキー『永遠の夫』より)
「偉大な思想は、心情から出て来る。」
(ヴォーヴナルグ(フランスの作家)の言葉)〔記・03/28〕
7
「現代では、もっとも道徳的と見えた人間が、急にまったくの悪人となる。」
(ドストエフスキー『ペテルブルグ年代記』より)
「平生(へいぜい)はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に変わるんだから恐ろしい。」
(夏目漱石の言葉。小説「こころ」より)〔記・04/03〕
8
「愛より尊いものがあるでしょうか?愛は存在よりも高く、愛は存在の輝ける頂点です。」
(ドストエフスキー『悪霊』より)
「愛せよ。人生においてよいものはそれのみである。」
(ジョルジュ・サンド(フランスの女流作家)の言葉)〔記・04/07〕
9
「地上の地獄とは、愛のない生のことだ。」
(ドストエフスキーの言葉)
「ただ一人でいること、神々なしにいること、それこそが死である。」
(ヘルダーリン(ドイツの詩人)の言葉)〔記・04/15〕
10
「なんでも正直ないいことをしたときには、人生はなんと美しいものに思われることでしょう。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「誰だって、ほんとにいいことをしたら、いちばん幸せなんだねえ。」
(宮沢賢治『銀河鉄道の夜』より)〔記・04/25〕
11
「弱い人間に自由をやってごらんなさい。自分でその自由を縛(しば)りあげて、返しにきますよ。」
(ドストエフスキー『主婦』より)
「あまりに自由なのは、よくない。」
(パスカル『パンセ』より)〔記・05/08〕
12
「生より尊いものがなにがあろう!なにもないのだ、なにも!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「生命のあるかぎり、希望はあるものだ。」
(セルバンテス(スペインの小説家)の言葉)〔記・05/15〕
13
「人生はすばらしい。醜悪だったのは我々の方なのだ。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「心が開いている時、この世は美しい。」
(ゲーテ(ドイツの文豪)の言葉)〔記・05/22〕
14
「その上俺がどうしても我慢できないのは、美しい心と優れた理性を持った立派な人間までが、往々(おうおう)、聖母(マドンナ)の理想をいだいて踏み出しながら、結局ソドムの理想をもって終るという事なんだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「人間は天使でも、獣(けだもの)でもない。そして不幸なことには、天使のまねをしようと思うと、獣になってしまう。」
(パスカル『パンセ』より)〔記・05/29〕
15
「愛はまことにこの上ない尊いもので、それがあれば世界中を買うことでもできる。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「まことに仁に志せば、悪しきことなし。」
(『論語』の孔子の言葉より)〔記・06/06〕
16
「希望を持たずに生きるのは悲しいことですね。」
(ドストエフスキーの書簡より)
「人は希望なしには一日も活(い)き得ない。」
(姉崎正治(宗教学者)の言葉より)〔記・06/13〕
17
「人間には幸福のほかに、それとまったく同じだけの不幸がつねに必要である。」
(ドストエフスキー『悪霊』より)
「幸運は偉大な教師である。不運はそれ以上に偉大な教師である。」
(ハズリット(イギリスの評論家)の言葉)〔記・06/20〕
18
「金はあっても理想のない社会は崩壊します。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「理想無ければ道徳無し。」
(黒岩涙香(ジャーナリスト)の言葉)〔記・06/27〕
19
「時間とは何か。時間というものは存在しない。」
(ドストエフスキー「創作ノート」より)
「君、時というものは、それぞれの人間によって、それぞれの速さで走るものなのだよ。」
(シェークスピア『お気に召すまま』より)〔記・07/11〕
20
「人間を真に支え守る力は、その個人の孤立した努力にではなく、人びととの共(とも)なる一体感の中にある。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「人を愛せずして生きることはできず、また、愛されずして生きることはできない。」
(徳富蘆花(小説家)の言葉より)〔記・07/19〕
21
「それにしても、喜びと幸福は、なんと人間を美しくするものか!なんと心は愛にわき立つものか!」
(ドストエフスキー『白夜』より)
「人間は恋をすると、かぎりない豊かさを自分のうちに見いだす。すなおさとやさしさにあふれてくる。」
(チェーホフ(ロシアの作家)の言葉より)〔記・08/02〕
22
「苦しみと涙、それもまた生なのだ。」
(ドストエフスキー『罪と罰』より)
「涙とともにパンを食べた者でなければ人生の味はわからない。」
(ゲーテ(ドイツの文豪)の言葉より)〔記・08/19〕
23
「地上に住むすべての人は、まず第一に生を愛さなければならないと思いますよ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「生きる以上は、純粋に、生そのものを生きなければならぬ。」
(福永武彦(作家)の小説より)〔記・09/12〕
24
「神と悪魔が闘っている。その戦場こそは人間の心なのだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「神は自分の中にある働きだ、と私は考えているのです。」
(遠藤周作の言葉)〔記・10/17〕
25
「哲学は必要なものでございますよ。ことに現代にあっては、その実際的応用がじつに必要なんでございますが、みんなそれをなおざりにしておりますので。いや、まったくですもの。」
(ドストエフスキー『白痴』より)
「哲学者たちにとって最も難しい仕事のひとつは、思想の世界から現実的な世界の中へ降りていくことである。」
(マルクス、エンゲルス『ドイツイデオロギー』より)〔記・12/11〕
26
「最大の幸福は――すくなくとも、何故に不幸であるかを知ることだ。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「世の中には幸福も不幸もない。ただ、考え方でどうにでもなるのだ。」
(シェークスピアの言葉)〔記・12/29〕
27
「敵に対する恐怖は、敵に対する憎悪をも根絶やしにしてしまうものである。」
(ドストエフスキー『悪霊』より)
「恐怖の念を持つと、それはやがて憎しみに変わる。」
(竜門冬二『名将に学ぶ人間学』より)〔記・05/01/30〕
28
「人間は死を恐れる。それは生を愛するからである。」
(ドストエフスキー『悪霊』より)
「万緑や死は一弾を以(もっ)て足る」
(上田五千石の詠んだ俳句。)〔記・03/21〕
29
「人間だれだって憐(あわれ)んでもらうことが必要です。」
(ドストエフスキー「創作ノート」より)
「人間をいちばん残酷にするものは、愛されているという意識だよ。愛されない人間の残酷さなんて知れたもんだ。たとえば、ヒューマニストというやつはきまって醜男だ。」
(三島由紀夫の小説『禁色』より)〔記・05/7〕
30
「神のない生活は――苦しみでしかないのだよ。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「人間が自由でありうるためには、神があってはならない。」
(シェリング(ドイツの哲学者)の言葉)〔記・08/11〕
31
「いや実に人間の心は広い、あまり広過ぎるくらいだ。俺は出来る事なら少し縮めてみたいよ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「心というものは、それ自身一つの独自の世界なのだ。地獄を天国に変え、天国を地獄に変えうるものなのだ。」
(ミルトン『失楽園』より)〔記・10/06〕
32
「親しい人たちと、縁者たちと、愛する人たちと心を許しあって暮らす――これが天国だよ。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「動物たちは気持ちのいい友だちだ――彼らは質問は一切しないし、批評も一切しない。」
(G・エリオット(英の女性作家)の言葉)〔記・06/01/01〕
33
「我々は過ちを重ねることによってのみ真理に到達するものなのである。」
(ドストエフスキーの評論より)
「あやまちを犯す自由を含まないならば、自由はもつに値しない。」
(ガンジー(インドの聖人)の言葉)〔記・01/08〕
34
「生より尊いものが何があろう!何もないのだ、何も!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「生命以外に富はない。」
(ラスキン(イギリスの評論家)の言葉)〔記・03/26〕
35
「人間にとっては、常に何か無限に偉大なものの前にひざまずくことが必要なのです。」
(ドストエフスキー『悪霊』より)
「しかし、有限なものが、どうして無限なものを把握し得るのか?」
(ドライデン(イギリスの詩人)の言葉)〔記・06/03〕
36
「イヴァン「ぼくが考えてみるに、もし悪魔が存在しないとすれば、つまり人間が作り出したものということになるね。そうすれば人間は自分の姿や心に似せて、悪魔を作ったんだろうじゃないか。」
アリョーシャ「そんなことを言えば、神さまだって同じことです。」」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「人間のなかには、何かしら悪魔的なものもあると同様、神に似た何ものかが存在する。」
(ネルー(インドの政治家)の言葉)〔記・08/23〕
37
「きみは自意識を鼻にかけているが、要するにぐずをきめこんでいるだけだ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より)
「あちこち動きまわらねえと、あれもこれも考えはじめるもんだぜ。」
(スタインンベック『怒りの葡萄』より)〔記・11/27〕
38
「愛情に満ちあふれた心には、悲しみもまた多いものである。」
(ドストエフスキー『小さな英雄』より)
「優しい人にばかり/悲しみは降りかかる」
(馬場俊英の曲「スタートライン」より)〔記・07/01/01〕
39
「彼らは自由を強調していて、これは、最近に至って、ことに、はなはだしいが、このいわゆる自由の中に発見しうるものはなんであろう。ただ、隷属と自滅にすぎぬではないか!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「吾人は自由を欲して自由を得た。自由を得た結果、不自由を感じて困っている。」
(夏目漱石の言葉)〔記01/08〕
40
「神のない良心は恐怖そのものである。そんな良心は、最も不道徳なところにまで迷いかねない。」
(ドストエフスキー「メモノート」より)
「人々が馬鹿げたことを信仰している限り、人々は残酷な行為をなし続けるであろう。」
(ヴォルテールの言葉)〔記02/10〕
41
「限りない神さまの愛を使いはたしてしまおうとするような人間に、そんな大きな罪が犯せるものではない。それとも神さまの愛でさえ追っつかぬような罪があるじゃろうか!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「悪人がいくら害悪を及ぼすからといっても、善人の及ぼす害悪にまさる害悪はない。」
(ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』より)〔記02/25〕
42
「愛は人間を平等にする。」
(ドストエフスキー『白痴』より)
「社会一切の問題は皆人の問題である。」
(河上肇『貧乏物語』より)〔記05/14〕
43
「人間と人間社会にとって、自由ほど堪えがたいものは、いまだかつてなかった!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「自由は、山巓の空気に似ている。どちらも弱い人間には堪えることができない。」
(芥川龍之介『侏儒の言葉』より)〔記12/12〕
44
「人間の知恵は自分の望むところに到達するために授けられているのである。しかし、なにがなんでも一足とびに目的に到達しようというのは、私に言わせれば、知恵でもなんでもないのである。」
(ドストエフスキー『冬に記す夏の印象』より)
「大切なのは目的地ではない。現に歩いているその歩き方である。」
(小林秀雄の言葉より)〔記12/23〕
45
「もちろんカネは絶対的な力である。と同時に、平等の極致でもある。カネの持つ偉大な力は、まさにそこにあるのだ。カネはすべての不平等を平等にする。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「お金は、ほとんどの人を操るわ。」
(ヒッチコックの映画「泥棒成金」より)〔記08/01/12〕
46
「よく考えてみれば、諸君、二二(ににん)が四というのは、もう生ではなくて、死の始まりではないだろうか、すくなくとも人間は、なぜかいつもこの二二が四を恐れてきたし、僕などは今でもそれがこわい。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より)
「疑うことのない信仰は、死んだ信仰である。」
(ウナムーノ(スペインの哲学者)の言葉)〔記01/26〕
47
「結局のところ、諸君、何もしないのがいちばんいいのだ!意識的な惰性がいちばん!だから、地下室万歳!というわけである。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』の主人公の言葉より)
「活動だけが恐怖と心配を追い払う。」
(ゲーテの言葉)〔記02/15〕
48
「地獄とはなにか?それは、もはや愛することができない、という苦しみである。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉より)
「革命の基本的な動機は、天国を建設することではなくて地獄を破壊することである。」
(C・オグルスピー(政治学者)の言葉)〔記03/19〕
49
「わたしたちは悪い人間だけど、いい人間なのよ。悪くもあればよくもあるのよ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のグルーシェンカの言葉)
「人間は生まれながら神の性と、悪魔の性と、誰でも二つ持っている。」
(吉川英治の小説『宮本武蔵』より)〔記04/06〕
50
「節度を知りなさい。時宜を心得なさい。それを学びなさい。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉)
「私たちがみんなで、小さい礼儀作法に気をつけたなら、この人生はもっと暮らしやすくなる。」
(チャップリンの言葉)〔記04/27〕
51
「われわれ自身の精神とその内容が豊富になればなるほど、われわれの住んでいるむさくるしい片隅や生活も、またそれだけ美しくなっていくものです。」
(ドストエフスキーの書簡より)
「心暗きときは、すなわち遇(あ)うところことごとく禍(わざわ)いなり。眼(まなこ)明らかなれば途(みち)にふれてみな宝なり。」(空海の言葉)〔記05/11〕
52
「晴れた空、清い空気、若い草、愛らしい小鳥、自然は限りない美の世界である。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「天にありては星、地にありでは花、人にありては愛、これ世にて美しきものの最(さい)たらずや。」
(高山樗牛の言葉)〔記06/30〕
53
「愛情があれば、幸福なしでも生きていける。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より)
「愛する喜びを知れば、快楽を求める気持ちなど起こらなくなる。人間とはそういうものである。」
(アラン『幸福論』より)〔記08/29〕
54
「わしはどうしてもキリストをさけることができない、最後に、孤独になった人々のあいだに、キリストを想像しないではおられないのだよ。」
(ドストエフスキー『未成年』より。ヴェルシーロフの言葉)
「宗教とは、個人が彼自身の孤独をなんとか処理するためのものだ。」
(A・N・ホワイトヘッド(哲学者・数学者)の言葉)〔記10/14〕
55
「聖者というものは、非常に高価なダイヤモンドだからね。こういうひとりの人間は、ときによると、一つの星座ほどの値うちがあるよ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。イヴァンの悪魔の言葉)
「宝石。愛の代弁者。」
(S・ダニエル(英国の詩人)の詩より)〔記11/23〕
56
「土地が変われば、私たちはみんな元気になるだろう。土地が変わるということは、何もかもが変わるということだからね。」
(ドストエフスキー『虐げられた人びと』より)
「『汝自身を知れ』はよいことだが、他人を知るのはもっとよいことだ。」
(メナンドロス(古代ギリシャの喜劇作家)の言葉)〔記12/30〕
57
「自然とのふれあいこそが、あらゆる進歩の最後の言葉である。」
(ドストエフスキー「作家の日記」より)
「自然は認識の対象でもなく、意志の素材でもない。自然はそのうちに人間を包んで生きているのである。」
(唐木順三(評論家)の言葉)〔記09/02/01〕
58
「人間がもっとも恐れているのは、新しい一歩、新しい自分の言葉だ。」
(ドストエフスキー『罪と罰』のラスコーリニコフの言葉)
「もっとも危険な誘惑。それは、なにものにも似まいとすることだ。」
(A・カミュ「手帳」より)〔記03/07〕
59
「愛は自己犠牲なしには考えられないものである。」
(ドストエフスキーの評論集より)
「祈る=取るに足らないことが明々白々なたった一人の嘆願者のために、宇宙の全法則を廃棄してくれるように頼む。」
(A-ビアス『悪魔の辞典』より)〔記03/20〕
60
「人間だれだって憐(あわれ)んでもらうことが必要です。」
(ドストエフスキー「創作ノート」より)
「どんな人だって、愛するものや愛されるものを一人も持たなければ、心は死んでしまう。」
(田辺聖子(作家)の言葉)〔記04/06〕
61
「文学――それは絵である。つまり、一種の絵であり鏡である。情熱の表現であり、きわめて鋭い批評であり、道徳に対する教訓であり、同時にまた人生の記録である。」
(ドストエフスキー『貧しき人々』より)
「文学の面白さは、慰みもののそれとは異なり、人生的な面白さである。」
(桑原武夫『文学入門』より)〔記10/12〕
62
「言葉―民衆、わが国の言葉ではこれは同義語である。そしてこの中にはなんと豊かな深い思想が含まれていることか!」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「民衆との結びつきを常に意識せよ。自分たちを生み、養い、育ててくれた民衆とのつながりを失わないかぎり、我らは無敵となる。」
(クワメ・エンクルマ(ガーナ初代大統領)の言葉)〔記12/10〕
63
「愛は労働だ。愛もまた学びとらねばならないものだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「愛は忍耐強い。」
(聖パウロ「コリント人への手紙」より)〔記10/02/08〕
64
「自由とは、生きようと死のうとおなじになったとき、得られるものです。」
(ドストエフスキー『悪霊』のキリーロフの言葉)
「生死の相にあづからずといはば、実の理を得たりといふべし。」
(吉田兼好『徒然草』第九十三段より)〔記03/07〕
65
「頭から堕落した人間を軽蔑してはならない。いや、むしろ反対に、その美点を探し出して更生させてやらなければならない。」
(ドストエフスキー『ステパンチコヴォ村とその住人』より)
「仁者は常に人の是を見る。不仁者は常に人の非を見る。」
(伊藤仁斎(江戸時代の儒学者)の言葉より)〔記06/15〕
66
「真理は百年もテーブルの上に置かれ、人まえに出されているが、人びとはそれに見むきもせず、人間の頭によって考え出されたものを追っている。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「もっとも深い真理は、ただもっとも深い愛のみにひらく。」
(ハイネの言葉)〔記10/31〕
67
「よき時代は天から降ってくるものではなくて、わたしたちが自分でつくり出すものです。それはわたしたちの心の中にあるものなのですよ。」
(ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より)
「理想はわれわれ自身の中にある。同時に、理想の達成を阻むもろもろの障害もまた、われわれ自身の中にある。」
(トマス・カーライルの言葉)〔記11/01/01〕
68
「人間の自尊心というものは、どんな手品をもやってのけるものである。」
(ドストエフスキー『白痴』より)
「虚栄心は人を饒舌にし、自尊心は沈黙にする。」
(ショーペンハウエル(哲学者)の言葉)〔記05/08〕
69
「この一瞬のためなら、世界中でも、くれてやる。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。ドミートリイの逢瀬の際の言葉)
「朝(あした)に道を聞かば、夕べに死すとも可なり。」
(『論語』の孔子の言葉)〔記09/16〕
70
「しだいに高くそびえてゆく建物を見る喜びは、たとえ今までのところ、その建物にわずか一粒の砂を運んだにすぎない人でも、必ずや心の渇きをいやしてくれるはずである。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」
(イチロー選手の言葉)〔記12/30〕
71
「宗教的精神にもとづく自己完成が、国民生活におけるいっさいの基礎である。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「自分自身を大切にすることこそが道徳だ。」
(ゲーテの言葉)〔記12/01/20〕
72
「賢い人間が本気で何者かになることなどできはしない。何かになれるのは馬鹿だけだ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より)
「ヤクザは馬鹿でなれず利口でなれず、中途半端じゃ尚(なお)なれず、ってなこいつを忘れるんじゃねえぞ。」
(任侠映画「修羅の群れ」での鶴田浩二の科白。)〔記02/10〕
73
「人間というものは、不幸のほうだけを並べたてて、幸福のほうは数えようとしないものなんだ。ちゃんと数えてみさえすれば、だれにだって幸福が授かっていることが、すぐわかるはずなのにね。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より)
「幸せを数えたら、あなたはすぐに幸せになれる。」
(ショーペンハウエル(哲学者)の言葉)〔記02/25〕
74
イヴァン「ぼくが考えてみるに、もし悪魔が存在しないとすれば、つまり人間が作り出したものということになるね。そうすれば人間は自分の姿や心に似せて、悪魔を作ったんだろうじゃないか。」
アリョーシャ「そんなことを言えば、神さまだって同じことです。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「人間が神のしくじりに過ぎないのか、神が人間のしくじりに過ぎないのか。」
(ニーチェ『曙光』より)〔記03/05〕
75
「心底から真理を獲得しようと思い立ったものは誰でも、すでに非常に強力なものとなったのである。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「世界について最も理解できないことは、世界が理解できるということだ。」
(アインシュタインの言葉)〔記03/12〕
76
「地獄とは、愛のない生活のことである。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「私たちはどうやって滅ぶか。愛なきため。」
(ゲーテの言葉)〔記03/19〕
77
「今日、世間では、自由ということを放縦の意味にとっている。しかしながら真の自由は、自分の意志にうちかつこと、克己にあるのだ。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「自分自身の支配権を握ることなく、ただ無造作に精神を解放すれば、破壊と堕落をもたらすだけである。」
(ゲーテの言葉)〔記05/10〕
78
「抽象的に人類を愛するということは、ほとんど例外なく自分ひとりを愛することになるのでございます。」
(ドストエフスキー『白痴』のナスターシャ・フィリッポヴナの言葉より)
「ひとりの人間を心の底から愛すれば、ほかのすべての人にも好意をもてるようになる。」
(ゲーテの言葉)〔記08/03〕
79
「もっとも単純なものは、もうそれだけで美しい。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「文章は簡単ならざるべからず。もっとも簡単なる文章がもっとも面白きものなり。」
(正岡子規の言葉)〔記09/21〕
80
「子供時代から保たれてきた何かそのような美しい神聖な思い出こそが、おそらく、この上ない良い教育なのです。生きるに当って、もしそのような思い出を沢山集めえたならば、人は生涯にわたって救われるのです。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「少成は天性のごとし(=幼い頃に形成された人格は天が与えてくれた才能のようなものである)。」
(孔子の言葉)〔記11/10〕
81
「きっと真理は、いつもそうですが、どこか中間どころにあるんでしょう。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「過ぎたるは猶(なお)及ばざるがごとし(=何事でもやりすぎることはやり足りないことと同じようによくない)。」
(孔子の言葉)〔記11/18〕
82
「人間にとってはその良心の自由ほど魅惑的なものはないが、しかしまたそれほど苦しいものもほかにはないのだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
※、良心の自由=自分の立場や考えなどを自分で自由に選び決めることができ
ること。思想・信条の自由。
「優柔不断(不決断)こそ最大の害悪である。」
(デカルトの言葉)〔記11/24〕
83
「あの言葉はもちろん、思わず口からこぼれたのだが、思わず言っただけによけい重大なのだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「物言えば唇寒し秋の風」
(松尾芭蕉の句。)〔記12/02〕
84
「犯罪には「環境」というものが大きな意味を持っている。」
(ドストエフスキー『罪と罰』より)
「人間の意識がその存在を規定するのではなくて、逆に、人間の社会的存在がその意識を規定するのである。」
(カール・マルクス「経済学批判」の序より)〔記12/09〕
85
「完全というものは愛しうるものではない。完全というものは、ただ完全なものとしてながめられるだけのものである。」
(ドストエフスキー『白痴』より)
「アトムは完全ではないぜ。なぜなら、悪い心を持たねえからな。」
(手塚治虫の言葉)〔記12/17〕
86
「人間の最も偉大な功績は、あるいは、人生においてつねに自分を脇役のみに限定しうるということにあるのかもしれない。」
(ドストエフスキー『虐げられた人びと』より)
「真の意味における自由とは、全体のなかにあって、適切な位置を占める能力
のことである。」
(福田恆存の言葉)〔記12/24〕
87
「われわれにもっと多く自主性を与え、われわれを自由に行動させ、活動範囲をひろげ、監督をゆるめてみたまえ。われわれはすぐにまた、もとどおり監督してくださいとたのむにきまっている。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より)
「人間は自由であり、つねに自分自身の選択によって行動すべきものである。」
(サルトルの言葉)〔記12/30〕
88
「おい、アリョーシャ」
とイヴァンはしっかりした声で言いだした。
「もしぼくがほんとに粘っこい若葉を愛せるとするなら、それはおまえを思い起こすことによって、はじめてできることなのだ。おまえがこの世界のどこかにいると思っただけで、ぼくには十分だし人生に愛想もつかさないでいられる。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「 君がいるとどんなことでも/乗りきれるような気持ちになってる/こんな日々がいつまでもきっと/続いてくことを祈っているよ/」
(中島美嘉の曲「雪の華」(作詞・Satomi)より)〔記13/01/06〕
89
「各個人の自己完成が《いっさいのみなもと》であるばかりでなく、いっさいの継続であり結末である。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「まずは自分の足元から始め、自分の幸福を築かなければならない。その結果、
全体の幸福も生まれてくるだろう。」
(ゲーテの言葉)〔記01/13〕
90
「今すべての人はできるだけ自分を切り放そうと努め、自分自身の中に生の充実を味わおうと欲しています。ところで、彼らのあらゆる努力の結果はどうかというと、生の充実どころか、まるで自殺にひとしい状態がおそうて来るのです。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「自由でもヨユウでも/一人じゃ虚(むな)しいわ/」
(宇多田ヒカルの曲「PrisonerOfLove」より)〔記02/01〕
91
「この世の中にいる人はみんないい人なのよ。ひとり残さずいい人なのよ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のグルーシェンカの言葉)
「凡夫は体の三身にして本仏ぞかし、仏は用の三身にして迹仏(しゃくぶつ)なり」
(日蓮上人の言葉)〔記02/09〕
92
「人間は到達を好むくせに、完全に行きついてしまうのは苦手なのだ。もちろん、これは、おそろしく滑稽なことには相違ないが。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より)
「空虚な目標であれ、目標をめざして努力する過程にしか人間の幸福は存在しない。」
(三島由紀夫『小説家の息子』より)〔記02/22〕
93
「よく考えてみれば、諸君、二二が四というのは、もう生ではなくて、死のはじまりではないのだろうか。すくなくとも人間は、なぜかいつもこの二二が四を恐れてきたし、ぼくなどはいまでもそれがこわい。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より)
「算数の心に従うときは泰(やす)し(=心は安らぐ)、従わざるときは苦しむ。」
(建部賢弘(江戸時代中期の数学者)の言葉)〔記03/03〕
94
「人間なんて永久に変わらないものだし、人間を作り変えるなんて誰の手にも負えるものではない、骨折り損のくたびれもうけというもんだ!そうだ、確かにそのとおりだ!これが人間の法則なのだ……。」
(ドストエフスキー『罪と罰』より)
「人間とは、自分の運命を支配する自由な者のことである。」
(カール・マルクスの言葉)〔記03/13〕
95
「男というものは、精神的に完全な女の奴隷である。しかも心が寛大であればなおさら、そうである。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「家庭とはいついかなるときにおいても女房が亭主を尻に敷くにきまっている。」
(尾崎士郎(昭和期の小説家)の言葉)〔記03/20〕
96
「自分の家の中に、自分の目の前に(その対象が)あることが一番多いのに、なにも人間愛の大偉業を求めてがむしゃらにどこか遠いところへ突っ走ることはありません。」
(ドストエフスキーの書簡より)
「世界平和のために何ができるかですって?家に帰って、あなたの家族を愛しなさい。」
(マザー・テレサ(カトリック聖職者)の言葉)〔記04/02〕
97
「わたしにはいつも、最大の幸福とは、少なくともなぜ不幸なのかを知るということだと思われた。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「悪を原因によって知る人は決して人を呪いもせず、絶望もしないことを学ぶであろう。」
(アラン(フランスの哲学者)の言葉)〔記04/16〕
98
「人間は秘密の存在です。この秘密を解かなくてはなりません。一生をこの秘密の解明に費やしたとしても、時間を無駄にしたとは言えない。ぼくはそういう秘密に取り組んでいるのです。なぜなら、人間になりたいから。」
(ドストエフスキーの18歳時のドストエフスキーの書簡より)
「あらゆる人間の知識のうちで最も有用でありながら、最も進んでいないものは、人間に関する知識であるように思われる。」
(ルソー(フランスの思想家)の言葉)〔記04/28〕
99
「私を静かにさせておいてくれ。私が静かにそっとしておれるものなら、いますぐにでも、全世界をだって、タダの一文で売り渡したいくらいものだ。」
(ドストエフスキー「?」より)
「ひとりにならないためだったら、どんなにお金を使ってもいいわ。」
(ココ・シャネル(ブランド創業者)の言葉)〔記05/09〕
100
「十歳ぐらいのころ、冬になるというと、わざと目をつぶって、よく木の葉を想像したしたものです。葉脈がくっきりと浮きだした、あざやかな若葉で、太陽の光がさんさんと降りそそいでいる。それからまた目を開けるんですが、するとなんだか信じられない気がしたもんです。だって、ほんとうに美しかったから。で、また目を閉じるんです。」
(ドストエフスキー『悪霊』のキリーロフの言葉より)
「あらとうと青葉若葉の日の光」
※あらとうと=ああ尊いことよ。
(日光東照宮に参詣して松尾芭蕉が詠んだ俳句。)〔記05/27〕
101
「私には、幸福とはどうも――人生に対する明るい見方と曇(くも)りのない心の中にあるものであって、外面的なものにあるのではないように思われます。」
(ドストエフスキーの書簡より)
「幸福な人間とは、客観的に生きる人である。自由な愛情と広やかな興味を持てる人である。」
(バートランド・ラッセル(イギリスの哲学者・数学者)の『幸福論』より)〔記06/05〕
102
「宗教的感情の本質というものは、どんな理性的判断とも、どんな過ちや犯罪とも、またどんな無神論とも、関係のないものなのだ。」
(ドストエフスキー『白痴』のムイシュキン公爵の言葉)
「神を感じるのは心情であって、理性ではない。信仰とは、そのようなものである。」
(パスカルの『パンセ』より)〔記06/16〕
103
「人間と人間社会にとって、自由ほど堪(た)えがたいものは、いまだかつてなかった。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』の大審問官の言葉)
「君は自由だ。選びたまえ。つまり創りたまえ。」
(サルトル(フランスの哲学者)の言葉)〔記08/27〕
104
「限りない神さまの愛を使いはたしてしまおうとするような人間に、そんな大きな罪が犯せるものではない。それとも神さまの愛でさえ追っつかぬような罪があるじゃろうか!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉)
「大悪起これば大善来たる(=来ることよ)」
(日蓮聖人の言葉)〔記10/07〕
105
「それにしても、喜びと幸福は、なんと人間を美しくするものか!なんと心は愛にわき立つものか!」
(ドストエフスキー『白夜』より)
「われわれが他人の幸福を考えねばならないのは当然だが、自分を愛してくれている人たちのためになし得る最善事は、やはり自分が幸福になることだ、ということは十分にいいつくされてはいない。」
(アラン『幸福論』より)〔記14/01/01〕
106
「晴れた空、清い空気、若い草、愛らしい小鳥、自然は限りない美の世界である。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「死滅しないものとは何か、自然であり、美である。」
(武者小路実篤の言葉)〔記01/12〕
107
「言葉にあらわれるものよりも、内部に残っているもののほうが桁外(けたはず)れに多いのだ。人間の思想は、それがりっぱなものでなくても、心のうちにとどまっている間は、つねに深遠なものであるが、言葉にあらわれてしまうと、それは滑稽で不当なものになる。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「やまとうたは、人の心を種(たね)として、万(よろず)の言の葉(ことのは)とぞなれりける(=となったのだ)。」
(紀貫之『古今集』仮名序より)〔記02/22〕
108
「世の中にはまったく立派な人間が実に大勢いるものなのですね。」
(ドストエフスキー書簡より)
「すべての人にはその個性の美しさがある。」
(エマーソン(アメリカの思想家・詩人)の言葉)〔記03/02〕
109
「お祈りはいいものだよ。心がさわやかになる、眠るまえにも、朝起きたときも、夜中にふっと目がさめたときも。」
(ドストエフスキー『未成年』のマカール老人の言葉)
「祈る=取るに足らないことが明々白々なたった一人の嘆願者のために、宇宙の全法則を廃棄してくれるように頼む。」
(A・ビアス著『悪魔の辞典』より)〔記03/11〕
110
「他人の心は闇である。そしてロシア人の心は特に闇である。多くの人間にとって闇なのである。」
(ドストエフスキー『白痴』より)
「昼の光に、夜の闇の深さが分かるものか。」
(ニーチェの言葉)〔記04/12〕
111
「自由とは、生きようと死のうとおなじになったとき、得られるものです。」
(ドストエフスキー『悪霊』のキリーロフの言葉)
「生を必(ひっ)する(=生きていたいと思って戦場へ行く)者は死し、死を必する(=死の覚悟を持って戦う)者は生(い)く(=生きて帰ってくるものだ)。」
(上杉謙信の言葉)〔記06/28〕
112
「地上の地獄とは、愛のない生のことだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「どこにいたって、愛がありゃあ、天国なんじゃないの?そういうもんだよ。」
(映画『男はつらいよ』第33作の寅さんの言葉)〔記09/22〕
113
「我々は過ちを重ねることによってのみ真理に到達するものなのである。」
(ドストエフスキーの評論集より)
「過ちて改めざる、是を過ちという。」
(孔子の言葉)〔記12/14〕
114
「もっとも単純なものは、もうそれだけで美しい。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「身辺は、単純明快で良い。」
(秋山好古(陸軍軍人)の言葉)〔記15/01/02〕
115
「人間というものは、不幸のほうだけを並べたてて、幸福のほうは数えようとしないものなんだ。ちゃんと数えてみさえすれば、だれにだって幸福が授かっていることが、すぐわかるはずなのにね。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より)
「目の見える人間は、見えるという幸福を知らずにいるのだ。」
(アンドレ・ジイド(フランスの作家)の言葉)〔記01/09〕
116
「神と悪魔が闘っている。その戦場こそは人間の心なのだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「人間は、神と悪魔との間に浮遊する。」
(パスカル『パンセ』より)〔記01/18〕
117
「聖者というものは、非常に高価なダイヤモンドだからね。こういうひとりの人間は、ときによると、一つの星座ほどの値うちがあるよ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。イヴァンの言葉)
「人間はみな、なにほどかの純金を持って生まれている。聖人の純金もわれわれの純金も変わりはない。」
(吉田松陰の言葉より)〔記01/25〕
118
「人間は死を恐れる。それは生を愛するからである。」
(ドストエフスキー『悪霊』より。キリーロフの言葉)
「人間はまだ十分に幸福ではなかったからこそ死を恐れるのである。最高の幸福に恵まれれば、すぐに死にたいと思う。」
(エンゼ女史(ドイツの文芸評論家エンゼの妻。文芸サロンを主催。)の言葉)〔記02/01〕
119
「言葉―民衆、わが国の言葉ではこれは同義語である。そしてこの中にはなんと豊かな深い思想が含まれていることか!」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「言を知らざれば、以(もっ)て人を知ること無きなり。」
(『論語』の孔子の言葉)〔記02/09〕
120
「芸術が問題にするのは、世態風俗にあらわれた偶然でなくて、その普遍的な理念である。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「よい文学があれば、世界は救われるであろう。」
(マラルメ(フランスの詩人)の言葉)〔記02/16〕
121
「愛はまことにこの上ない尊いもので、それがあれば世界中を買うことでもできる。自分の罪は言うまでもない、人の罪でさえ、あがなうことができるくらいじゃ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉より)
「まったくこの愛というやつはどんな大きな過ちの言いわけにもなりうるのです。」
(セルバンテス(スペインの作家)の言葉)〔記02/23〕
122
「世界を救うものは、美だ。」
(ドストエフスキー『白痴』のムイシュキン公爵の言葉より)
「美は幸福を約束するものにほかならない。」
(スタンダール(フランスの作家)の言葉)〔記03/03〕
123
「あまりに意識しすぎるのは、病気である。正真正銘の完全な病気である。人間、日常の生のためには、世人一般のありふれた意識だけでも、充分すぎるくらいなのだ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より)
「われわれの視野・活動範囲・接触範囲が狭いほど、われわれの幸福は大きい。それらが広いほど、われわれは煩わしく、また不安に感ずる度合いが大きい。というのは、それらとともに心配・願望・恐怖が増大し、拡がるからである。」
(ショーペンハウエル(哲学者)の言葉)〔記03/11〕
124
「いちばん大事なのは、自分を愛するように他人を愛するということだ。これがいちばん大事なのだ。これがすべてであって、これよりほかには何も必要でない。」
(ドストエフスキー『昨夏の日記』より)
「思い合う心があれば、かならず幸せに近づけると存じます。」
(ふみ(ドラマ「花燃ゆ」のヒロイン)の言葉)〔記03/17〕
125
「愛をともなう謙抑は恐ろしい力である。あらゆる力の中でも最も強いもので、他にその比がないくらいである。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉より)
「大いに屈する人を恐れよ、いかに剛にみゆるとも、言動に余裕と味のない人は大事をなすにたらぬ。」
(伊藤博文(政治家)の言葉)〔記04/01〕
126
「世の中には妙な友情がある。二人の友達が、互いに取って食いそうにしていながら、そのくせ別れることができないで、一生そのまま暮らしている。いや、別れるのはぜんぜん不可能なくらいである。もし絶交ということになれば、気まぐれを起こして絶交した方の友達が、まず第一に病気になり死んでしまうだろう。」
(ドストエフスキー『悪霊』より)
「離れればいくら親しくってもそれきりになる代わりに、いっしょにいさえすれば、たとい敵同志でもどうにかこうにかなるものだ。つまりそれが人間なんだろう。」
(夏目漱石『道草』」より)〔記04/11〕
127
「同情こそは、もっとも大切な、そしておそらくは唯一の、全人類の掟(おきて)なのだ。」
(ドストエフスキー『白痴』より)
「相手が自分のことを理解してくれないと嘆くのではなく、自分が相手のことを十分に理解しようとしていないことを憂えるべきである。」
(『論語』の孔子の言葉)〔記04/21〕
128
「中庸を失った人間は破滅する。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「中庸の徳というものは、人として至高のものである。」
(『論語』の孔子の言葉)〔記04/29〕
129
「単純ということは実際は最も込み入ったはかりごとなのだ。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「物事は全て、出来る限り単純にすべきだ。」
(アインシュタインの言葉)〔記05/06〕
130
「沈黙はいつも美しい。黙っている人はしゃべっている人よりつねに美しい。」
(ドストエフスキー『白痴』より)
「沈黙は、賢者の美徳、愚者の知恵。」
(ソロモン(古代イスラエルの王)の言葉)〔記05/14〕
131
「幸福な人間はつねに善良である。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「恒産(こうさん)なくして恒心なし(=生活の経済的基盤がしっかりしていなければ、信念に貫かれた安定的な精神を保つことはできない)。」
(孟子の言葉をもとにした格言。)〔記05/23〕
132
「わたしは人類を愛するが、自分で自分に驚くのだ。人類全体を愛すれば愛するほど、個々の人間に対する愛が薄らぐのだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉より)
「たとえば/誰かのためじゃなく/あなたのために/歌いたい/この歌を」
(伊藤由奈の曲「endlessstory」の一節。)〔記06/06〕
133
「人間というものは、不幸のほうだけを並べたてて、幸福のほうは数えようとしないものなんだ。ちゃんと数えてみさえすれば、だれにだって幸福が授かっていることが、すぐわかるはずなのにね。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より)
「ひとつのドアが閉まっている時、もっとたくさんのドアが開いているんだよ。」
(ボブ・マーリー(ジャマイカのレゲエ歌手)の言葉)〔記06/14〕
134
「人間の頭は中身がからっぽであればあるほど、それをみたそうとする渇望を感じることがますます少なくなるものである。」
(ドストエフスキーの小説『鰐』より)
「学識=書物からカラッポの頭蓋骨の中に振るいおとされた埃(ほこり)。」
(A-ビアス著『悪魔の辞典』より)〔記06/28〕
135
「金は鋳造された自由である。だから自由をすっかり剥奪された人間にとっては十倍も尊い。金がポケットの中でちゃらちゃら鳴っていさえすれば、彼はもう、それを使うことができなくても、なかば慰安を与えられているのだ。」
(ドストエフスキー『死の家の記録』より)
「金をつかい、かつ貯金する人は、もっとも仕合わせな人である。」
(サミュエル・ジョンソン(英国の文学者)の言葉)〔記07/08〕
136
「おい、アリョーシャ」
とイヴァンはしっかりした声で言いだした。
「もしぼくがほんとに粘っこい若葉を愛せるとするなら、それはおまえを思い起こすことによって、はじめてできることなのだ。おまえがこの世界のどこかにいると思っただけで、ぼくには十分だし人生に愛想もつかさないでいられる。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「なんて人生は素晴らしいんだ。君がこの世にいるのなら。」
(エルトン・ジョン(ミュージシャン)の曲「YourSong」の一節。)〔記07/19〕
137
「人生はすばらしい。醜悪だったのは我々の方なのだ。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「愛の悲劇というものはない。愛がないことのなかにのみ悲劇がある。」
(テスカ(フランスの作家)の言葉)〔記07/29〕
138
「民衆の中へはいって信頼され(特にこういう囚人たちの場合はなおのことだ)、愛されるようになることほど、むずかしいことはない。」
(ドストエフスキー『死の家の記録』より)
「ザマ見ろぃ、人間はね、理屈なんかじゃ動かねえんだよ。」
(映画「男はつらいよ」の寅さんの言葉)〔記08/06〕
139
「金はあっても理想のない社会は崩壊します。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「義のない出世なら、いりません。」
(NHK大河ドラマ「花燃ゆ」32話の伊藤利助の言葉)〔記08/15〕
140
「いちいち計算して生きるなんてことは、なぜか、不可能です。」
(ドストエフスキー『白痴』より)
「すべてを問題にすれば、すべてが危うくなる。」
(アミエル(スイスの哲学者)の言葉)〔記08/26〕
141
「もし神さまがいらっしゃらなかったら、私などがどうして大尉でいられよう?」
(ドストエフスキー『悪霊』より)
「ただ一人でいること、神々なしにいること、それこそが死である。」
(ヘルダーリン(ドイツの詩人)の言葉)〔記08/31〕
142
「愛情があれば、幸福なしでも生きていける。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より)
「愛とは、幸福に生きるための最高の技術である。」
(エーリッヒ・フロム(ドイツの社会心理学者)の言葉)〔記09/11〕
143
「美は謎です。」
(ドストエフスキー『白痴』「より)
「若くて美しいことは、自然のいたずら。年をとっても美しいことは芸術です。」
(エレノア・ルーズベルト(アメリカの社会運動家)の言葉)〔記09/27〕
144
「神のない良心は恐怖そのものである。そんな良心は、最も不道徳なところにまで迷いかねない。」
(ドストエフスキーの晩年の「メモ」より)
「知を好めども学を好まざれば其の蔽や蕩。信を好めども学を好まざれば其の蔽や賊。」
(『論語』の孔子の言葉)〔記10/09〕
145
「それにしても、喜びと幸福は、なんと人間を美しくするものか!なんと心は愛にわき立つものか!」
(ドストエフスキー『白夜』より)
「希望に生きる者はつねに若い。」
(三木清(哲学者)の言葉)〔記10/16〕
146
「人の一生は――贈物です、人生は――幸福です。そのそれぞれの瞬間が幸福になりうるものなのです。」
(ドストエフスキーの書簡より)
「そうだ、人生は素晴らしい。恐れの気持ちさえ持たなければ、だ。」
(チャールズ・チャップリンの映画『ライムライト』より)〔記10/24〕
147
「ふたりを復活させたのは愛だった。おたがいの心に、もうひとつの心にとっての尽きることのない生の泉が秘められていたのだ。」
(ドストエフスキー『罪と罰』のエピローグより)
「あの人が私を愛してから、自分が自分にとってどれほど価値のあるものとなったことだろう。」
(ゲーテ『若きウェルテルの悩み』より)〔記11/02〕
148
「自由は、大多数者を、他人の思想への隷従にみちびくにすぎない。なぜなら人間は、既成のものを、あてがわれるのが好きだからだ。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「もっとも危険な誘惑。それは、なにものにも似まいとすることだ。」
(A・カミュ「『手帳』より)〔記11/11〕
149
「ああ、どうして人間はこんなに意地が悪いのだろう?善良な人間になるということはこんなにもすばらしい、こんなにも気持ちのいいことなのに、どうしてわたしはしょっちゅう意地の悪い人間になってしまうのだろう?」
(ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より)
「人間が神のしくじりに過ぎないのか、神が人間のしくじりに過ぎないのか。」
(ニーチェ『曙光』より)〔記11/21〕
150
「地獄とは、愛のない生活のことである。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「愛に住(じゅう)すれば人生に意義あり、愛を離(はな)るれば、人生は無意義なり。」
(二葉亭四迷の小説『平凡』より)〔記11/30〕
151
「土地が変われば、私たちはみんな元気になるだろう。土地が変わるということは、何もかもが変わるということだからね。」
(ドストエフスキー『虐げられた人びと』より)
「存在が意識を決定する。」
(カール・マルクスの言葉)〔記12/12〕
152
「キリストの来臨までは戦争が絶えることはないだろう。これは予言されたことである。」
(ドストエフスキー「メモ・ノート」より)
「平和―国際関係で、戦争と戦争との間のだましあいの期間。」
(A-ビアス著の『悪魔の辞典』より)〔記12/19〕
153
「自分自身を愛するように人を愛することは、不可能だ。しかし、人間はその理想をめざして進んでいる。」
(ドストエフスキー「メモ・ノート」より)
「聖人は積まず、既(ことごと)く以(もっ)て人のためにしておのれいよいよ有し、既く以て人に与えておのれいよいよ多し。」
(『老子』より)
〔記16/01/01〕
154
「幸福な人間は善良である。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「不幸ばかりがつづくと、人はみんな狼になる。」
(ストリンドベリ(スウェーデンの作家)の戯曲『父』より)
〔記01/08〕
155
「あらゆる偉大な幸福はいくらかの苦悩を内包している。というのは、それがわれわれのこころに、より高い意識を呼び起こすからである。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「生涯の幸福!それに耐えうる人間は生きていけない。それは地上における地獄となろう。」
(バーナード・ショウ(アイルランドの作家)の戯曲『人と超人』より)
〔記01/17〕
156
「今日、世間では、自由ということを放縦の意味にとっている。しかしながら真の自由は、自分の意志にうちかつこと、克己にあるのだ。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「人間は束縛によってのみ、自己を絶滅から救いうる。」
(アンドレ・ジード(フランスの作家)の言葉)
〔記01/25〕
157
「まったく、習慣てやつは、人間をどんなふうにもしてしまうものなのだ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より)
「良い習慣から抜け出すことが、悪い習慣から抜け出すことよりもやさしいのは困ったことだ。」
(サマセット・モーム(イギリスの作家)の言葉)
〔記02/03〕
158
「まったく人間なんて退屈だとなにをやるか知れたものじゃありませんよ。」
(ドストエフスキー『貧しき人びと』より)
「道徳を云々する者にとっては、退屈こそひとつの重要問題である。というのは、人類の罪悪の少なくとも半分は、退屈を恐れるあまり犯されるものであるから。」
(バートランド・ラッセル(イギリスの思想家)の言葉)
〔記02/13〕
159
「自然とのふれあいこそが、あらゆる進歩の最後の言葉である。」
(ドストエフスキー「作家の日記」より)
「人間は二つの方法によって生きる。社会に従うか、自然に従うかである。」
(ヴィクトル・ユーゴー(フランスの文豪)の言葉)
〔記02/20〕
160
「生は苦痛です、生は恐怖です、だから人間は不幸なんです。」
(ドストエフスキー『悪霊』のキリーロフの言葉より)
「活動だけが恐怖と心配を追い払う。」
(ゲーテ(ドイツの文豪)の言葉)
〔記02/28〕
161
「愛は自己犠牲なしには考えられないものである。」
(ドストエフスキー『評論集』より)
「他人のために尽くす人生こそ、価値ある人生だ。」
(アインシュタインの言葉)
〔記03/08〕
162
「家畜をあわれむことを知った百姓は、きっと自分の妻をもあわれむようになるに違いない。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「一人の人を愛する心は、どんな人をも憎むことができません。」
(ゲーテの言葉)
〔記03/21〕
163
「人間というものは罪深いものだ。」
(ドストエフスキー『評論集』より)
「他人を傷つけない範囲で正直でいられることをやっと学んだよ。」
(バート・ランカスター(アメリカの男優)の言葉)
〔記03/28〕
164
「恋の喜びは偉大ですが、その苦しみはあまりにも恐ろしいものなので、むしろ恋などは絶対にしない方がいいと思われるほどです。」
(ドストエフスキーの書簡より)
「逢(あひ)見ての後の心にくらぶれば(=比べると)昔は物を思(おも)はざりけり(=会う前の恋心なぞ、たいしたことではなかったことよ)」
(権中納言敦忠の和歌。)
〔記04/05〕
165
「人間の最も偉大な功績は、人生においてつねに自分を脇役のみに限定しうるということにあるのかもしれない。」
(ドストエフスキーの『虐げられた人びと』より)
「真の意味における自由とは、全体のなかにあって、適切な位置を占める能力のことである。」
(福田恒存(評論家)の言葉)
〔記04/14〕
166
「アリョーシャ「地上に住むすべての人は、まず第一に生を愛さなければならないと思いますよ。」
イヴァン「生の意義以上に生そのものを愛するんだね?」
アリョーシャ「むろん、そうでなくちゃなりません。あなたのおっしゃるように論理以前にまず愛するんです。ぜひとも論理以前にですよ。そこでこそ初めて意義もわかってゆきます。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「人生を明るいと思う時も、暗いと思う時も、私は決して人生をののしるまい。」
(ヘルマン・ヘッセの言葉)
〔記04/24〕
167
「青春は、それが青春という理由だけでもう清らかなのである。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「青年は未来があるというだけで幸福である。」
(ニコライ・ゴーゴリの言葉)
〔記05/03〕
168
「愛より尊いものがあるでしょうか?愛は存在よりも高く、愛は存在の輝ける頂点です。」
(ドストエフスキー『悪霊』のステパン氏の言葉)
「財産も地位も、愛にくらべたら塵芥のようなものだ。」
(グラッドストン(19世紀の英の政治家)の言葉)
〔記05/10〕
169
「泣いている子供は、やりきれないほどいやなものだ。だが、ゆかいに笑っている子供、これはまさに天国からの光だ。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「子供達が毎日を楽しく生きているかどうか。それが平和かどうかということです。」
(永六輔(タレント)の言葉)
〔記05/19〕
170
「かれの愛の性質はつねに活動的なものであった。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「惚れていることは一つの状態であり、愛することは一つの行為である。」
(ルージュモン(スイスの思想家)の言葉)
〔記05/29〕
171
「わたしは、生を生のために愛している。」
(ドストエフスキー「ノート」より)
「私たちは死の心配によって生を見出し、生の心配によって生を乱している。」
(モンテーニュの言葉)
〔記06/07〕
172
「苦しみと涙、それもまた生なのだ。」
(ドストエフスキー『罪と罰』より)
「苦痛は短く、悦びは永遠である。」
(シラーの戯曲『オルレアンの少女』より)
〔記06/19〕
173
「愛はすべてをあがない、すべてを救う。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「愛なしに真の幸福はありえない。愛があれば完全な永続する不幸というものは決してないのだ。」
(カール・ヒルティの言葉)
〔記16/06/30〕
174
「自由、新しい生活、死からの復活……ああ、なんというすばらしい瞬間だ!」
(ドストエフスキー『死の家の記録』の末部より)
「人間は生まれたときは自由である。しかるに人間はいたる所で鉄鎖につながれている。」
(ルソー『社会契約論』より)
〔記16/07/15〕
175
「愛は労働だ。愛もまた学びとらねばならないものだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「尊貴な学位も想像力も、その両方を足したものも、天才の誕生には至らない。愛、愛、愛。それこそが天才の神髄なんだ。」
(モーツァルトの言葉)
〔記16/07/30〕
176
「問題は時間にあるのではなく、あなた自身にあるのです。」
(ドストエフスキー『罪と罰』より)
「君子は諸(これ)を己(おのれ)に求め、小人(しょうじん)は諸を人に求む。」
(『論語』の孔子の言葉)
〔記16/08/25〕
177
「抽象的な言い方を好むのは利己主義者だけですよ。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「辞(じ)は達するのみ(=言葉は正しく伝わりさえすればそれで十分なのだ)。」
(『論語』の孔子の言葉)
〔記16/09/05〕
178
「言葉にあらわれるものよりも、内部に残っているもののほうが桁外(けたはず)れに多いのだ。人間の思想は、それがりっぱなものでなくても、心のうちにとどまっている間は、つねに深遠なものであるが、言葉にあらわれてしまうと、それは滑稽で不当なものになる。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「言葉は考えを隠すために人間に与えられたものである。」
( スタンダール『赤と黒』より)
〔記16/09/25〕
179
「神と悪魔が闘っている。その戦場こそは人間の心なのだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「悪魔のいる天国」
(星 新一のショートショートの題名。)
〔記16/10/07〕
180
「どうにも暇(ひま)をもてあましたら、誰かか、あるいはなにかを、愛するようにつとめることだな、ただなにかに熱中するのもよかろう。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「人間の幸福の敵は、苦痛と退屈である。」
( ショーペンハウアー(哲学者)の言葉)
〔記16/10/16〕
181
「全体のために働けばよいのである。未来のために仕えればよいのである。しかし、決して報いを求めてはならぬ。しいて求めずとも、すでにこの世において、偉大なる報いが与えられている、――すなわち、正しき者のみが所有しうる心の喜びである。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「善をなせ、人は人を幸せにするために生まれてきたのだから。」
( トルストイの言葉)
〔記16/11/05〕
182
「あまりに意識しすぎるのは、病気である。正真正銘の完全な病気ある。人間、日常の生のためには、世人一般のありふれた意識だけでも、充分すぎるくらいなのだ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より)
「一生懸命になっては、とても根気が続かん。」
(勝海舟の言葉)
〔記16/12/01〕
183
「自分の家の中に、自分の目の前に(対象が)あることが一番多いのに、なにも人間愛の大偉業を求めてがむしゃらにどこか遠いところへ突っ走ることはありません。」
(ドストエフスキーの書簡より)
「万事、外に向かってあれこれ求めてはならない。ただ手近なところを正(ただ)せばよいのだ。」
(吉田兼好『徒然草』より)〔記16/12/19〕
184
「金は鋳造された自由である。だから自由をすっかり剥奪された人間にとっては十倍も尊い。金がポケットの中でちゃらちゃら鳴っていさえすれば、彼はもう、それを使うことができなくても、なかば慰安を与えられているのだ。」
(ドストエフスキー『死の家の記録』より)
「ともかくお金を持てば、人も世の中も恐ろしく思わぬものだ。逆に一文なしになれば、世の中も恐ろしいものである。」
(前田利家(戦国時代の武将)の言葉)
〔記17/01/03〕
185
「人間というものは時として、心の中でどんなことをしゃべるかわかったものではない。」
(ドストエフスキーの短編小説『いやな話』より)
「物言えば唇寒し秋の風」
(諺。松尾芭蕉の句。)
〔記17/01/29〕
186
「もし全世界を征服せんと欲せば、まず汝みずからを征服せよ。」
(ドストエフスキー『悪霊』のシャートフの言葉)
「己を制し得ぬ者は自由人とは言えない。」
(ピタゴラスの言葉)
〔記17/02/12〕
187
「犯罪には《環境》というものが大きな意味を持っている。」
(ドストエフスキー『罪と罰』より)
「罪は事件にあって、人にはない。」
(吉田松陰の言葉)
〔記17/02/19〕
188
「地獄とは何か、それはもはや愛せないという苦しみだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「愛なくて人は生きねばならなかったら、人生は遂に地獄のなかの地獄である。」
( 武者小路実篤の言葉)
〔記17/02/26〕
189
「《いちいち計算して》生活するなんてことは、実際にはできないことなんですのね。どういうわけかわかりませんが、とにかくできないことなんですのね。」
(ドストエフスキー『白痴』より)
「自己を運びて万法を修証するを迷いとす。万法すすみて自己を修証するは悟りなり。」
(道元の言葉)
〔記17/03/07〕
190
「この世では誰よりも自分をうまくだませたものが、誰よりも愉快に暮らしていける。」
(ドストエフスキー『罪と罰』より)
「自分自身に正直であることはなんと困難なことだろう。他人に正直である方がはるかにやさしい。」
( エドワード・F・ベンソン(イギリスの作家)の言葉)
〔記17/04/05〕
191
「なぐりあいのけんかをしている人たちが、それと同時に愛しあえないというわけがどこにあろう!」
(ドストエフスキー「作家の日記」より)
「おれがやるんだよ」「なんだよ、このやろう」「チュッ」
( 口ゲンカ・どつきあいから、、、キス(仲直り)。ダチョウ倶楽部のギャグ( 1 2 )。)
〔記17/04/17〕
192
「キリストの来臨までは戦争が絶えることはないだろう。これは予言されたことである。」
(ドストエフスキー「メモ・ノート」より)
「人類は戦争に終止符を打たなければならない。それでなければ戦争が人類に終止符を打つことになろう。」
(J・F・ケネディの言葉)
〔記17/04/26〕
193
「いかなる国民といえども、科学と理性のみに基づいて国を建設し得たものは、今日まで一つもない。ほんの一時的に馬鹿げた偶然で出来たものは別として、そういう例は一度もない。」
(ドストエフスキー『悪霊』より)
「共和国は贅沢によって滅び、独裁国は貧窮によって滅ぶ。」
(モンテスキュー『法の精神』より)
〔記17/05/05〕
194
「完全な無神論の方が、俗世間の無関心な態度より、ずっと尊敬に値しますよ。完全な無神論者は完全な信仰に達する最後の一つ手前の段に立っておる(それを踏み越す越さないは別として)。」
(ドストエフスキー『悪霊』のチーホン僧正の言葉より)
「自己を捨てて神に走るものは神の奴隷である。」
(夏目漱石の言葉)
〔記17/05/17〕
195
「親しい人たちと、縁者たちと、愛する人たちと心を許しあって暮らす――これが天国だよ。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「人生最大の幸福は一家の和楽である。円満なる親子、兄弟、師弟、友人の愛情に生きるより切なるものはない。」
(野口英世の言葉)〔記17/05/31〕
196
「幸福な人間はつねに善良である。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「人は不幸になると道徳的になる。」
(ブルースト(フランスの作家)の言葉)
〔
記17/06/10 〕
197
「もし神さまがいらっしゃらなかったら、私などがどうして大尉でいられよう?」
(ドストエフスキー『悪霊』より)
「人間が神のしくじりにすぎないのか、神が人間のしくじりにすぎないのか。」
( ニーチェ 『曙光』より)
〔 記17/06/18 〕
198
「他人に尊敬されたいのなら自分自身を敬うがいい。自分自身に敬意を払うことによってのみ他人はあなたを敬うようになるだろう。」
(ドストエフスキーの言葉)
「自分を尊敬できる人は、他人も尊敬できる。」
(加藤諦三(著述家)の言葉)
〔 記17/06/25 〕
199
「人間の情け深さと人間の相互愛を確信することよりも、大きな幸福はない。これは、信仰だ。まったく一生をかけての信仰だ!
この信仰よりも大きな幸福があろうか!」
(ドストエフスキー 『作家の日記』より)
「幸福は、自分は何ものかに絶対的に愛されているのだという確信の中に存する。」
(
ヴィクトル・ユゴーの言葉)
〔 記17/07/09 〕
200
「わたしは人類を愛するが、自分で自分に驚くのだ。人類全体を愛すれば愛するほど、個々の人間に対する愛が薄らぐのだ。」
(ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟』より)
「仁遠からんや。我、仁を欲すれば、ここに仁至る。」
(孔子の言葉)
〔 記17/07/23 〕
201
「専制主義のないところに自由も平等も、いまだかってあったためしがない。」
(ドストエフスキー『悪霊』より)
「民主主義は専制政治に陥る。」
(プラトンの言葉)
〔 記17/08/11 〕
202
「人間というものは罪深いものだ。」
(ドストエフスキー「ロシア文学論」より)
「悪人=人類の進歩にもっとも重要な要素。」
(A-ビアス『悪魔の辞典』より)
〔 記17/08/29 〕
203
「自由は、大多数者を、他人の思想への隷従にみちびくにすぎない。なぜなら人間は、既成のものを、あてがわれるのが好きだからだ。」
(ドストエフスキー「作家の日記」より)
「もっとも危険な誘惑。それは、なにものにも似まいとすることだ。」
(A・カミュ「手帳」より)
〔 記17/09/07 〕
204
「幸福は徳行の中にこそ含まれているものである。」
(ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より)
「恨みに報いるに徳を以(もっ)てす。」
(老子の言葉)
〔 記17/09/26 〕
205
「だれでもみなおたがいに罪を犯しているのです。」
(ドストエフスキー『悪霊』のステパン氏の言葉)
「罪を憎んで、人を憎まず。」
(諺。)
〔 記17/12/02 〕
206
「人類を愛することは簡単である。しかし隣人を愛することは容易ではない。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「私たちは、大きいことはできません。小さなことを大きな愛をもって行うだけです。」
(マザー・テレサの言葉。)
〔 記18/01/01 〕
207
「完全というものは愛しうるものではない。完全というものは、ただ完全なものとしてながめられるだけのものである。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「すべての人にはその個性の美しさがある。」
(エマーソン(アメリカの思想家・詩人)の言葉]
〔 記18/01/08 〕
208
「人の一生は――贈物です、人生は――幸福です。そのそれぞれの瞬間が幸福になりうるものなのです。 」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「幸福というものは受けるべきもので、求めるべき性質のものではない。求めて得られるものは幸福にあらずして快楽だ。」
(志賀直哉(作家)の言葉。)
〔 記18/01/19 〕
209
「幸福な人間はつねに善良である。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「衣食足りて礼節を知る
」
(『管子』より。)
〔 記18/01/27 〕
210
「人間の情け深さと人間の相互愛を確信することよりも、大きな幸福はない。これは、信仰だ。まったく一生をかけての信仰だ!
この信仰よりも大きな幸福があろうか!」
(ドストエフスキー 『作家の日記』より)
「苟(まこと)に仁に志せば悪しきことなし。 」
(孔子の言葉。)
〔 記18/02/08 〕
211
「土地が変われば、私たちはみんな元気になるだろう。土地が変わるということは、何もかもが変わるということだからね。」
(ドストエフスキー『虐げられた人びと』より。)
「人は自分の問題を環境のせいにばかりしている。私は環境など信じない。世間で頭角を現す人物は、自分の望む環境を自ら探し求める人物であり、もしそれが見つからない時は自分で創り出す人物である。」
(バーナード・ショーの言葉。)
〔 記18/02/17 〕
212
「われわれは文学をほかのものに見替えるようなことはしないし、われわれはそれを高く評価している……文学は――人間のあらゆる生活の表現である。」
(ドストエフスキー「メモ・ノート」より。)
「言葉で表現できなくなった時、音楽が始まる。」
(ドビュッシーの言葉。)
〔 記18/02/24 〕
213
「まったく、習慣てやつは、人間をどんなふうにもしてしまうものなのだ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。」
(マザー・テレサの言葉。)
〔 記18/03/03 〕
214
「苦しみと涙、それもまた生なのだ。」
(ドストエフスキー『罪と罰』より。)
「地獄も極楽も必ずあるぞ。地獄があることを忘れず、奉公に励め。」
(大久保彦左衛門の言葉。)
〔 記18/03/10 〕
215
「限りない神さまの愛を使いはたしてしまおうとするような人間に、そんな大きな罪が犯せるものではない。それとも神さまの愛でさえ追っつかぬような罪があるじゃろうか!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「神は、乗り越えられる試練しか与えない。」
(ドラマ「JIN‐仁‐」の中の言葉。)
〔 記18/03/17 〕
216
「その上俺がどうしても我慢できないのは、美しい心と優れた理性を持った立派な人間までが、往々、聖母(マドンナ)の理想をいだいて踏み出しながら、結局ソドムの理想をもって終るという事なんだ。いや、まだまだ恐ろしい事がある。つまりソドムの理想を心にいだいている人間が、同時に聖母の理想をも否定しないで、まるで純潔な青年時代のように、真底から美しい理想の憧憬を心に燃やしているのだ。いや実に人間の心は広い、あまり広過ぎるくらいだ。俺は出来る事なら少し縮めてみたいよ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のドミートリイの言葉。)
「人間はいくら望んでも、絶対的善人にも絶対的悪人にもなりえない。」
(ピエール・シャロン(16世紀のフランスのモラリスト)の言葉。)
〔 記18/03/25 〕
217
「苦痛こそ生活なのだ。苦痛がなければ、いったい、人生にどんな快楽があろう。なにもかもが一様に、きりもなくだらだらと続く祈祷(きとう)になってしまう。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「人の生涯に憂(うれ)いの伴わないことはありえない。憂いと共にありながら、それどころか往々にして(=しばしば)いくたの(=いくつもの)憂いを持ちながら、しかも憂いなしに生活していくこと、これこそ我々の修得すべき生活の技術なのだ。」
(
カール・ヒルティ(スイスの思想家)の言葉。)
〔 記18/04/01 〕
218
「人間を真に支え守る力は、その個人の孤立した努力にではなく、人びととの共なる一体感の中にある。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「他人のために他人と共に生きること、それだけが生きることだ。」
(ハイベルク(ノルウェーの劇作家)の言葉)
〔 記18/04/08 〕
219
「弱い人間に自由をやってごらんなさい。自分でその自由を縛りあげて、返しにきますよ。」
(ドストエフスキー『主婦』より。)
「人間は自由であり、つねに自分自身の選択によって行動すべきものである。」
(サルトルの言葉。)
〔 記18/04/15 〕
220
「人間というものは、不幸のほうだけを並べたてて、幸福のほうは数えようとしないものなんだ。ちゃんと数えてみさえすれば、だれにだって幸福が授かっていることが、すぐわかるはずなのにね。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「与えられているものを受けよ。与えられているものを活(い)かせ。」
(エピクテトス(古代の哲学者)の言葉。)
〔
記18/04/22 〕
221
「自由とは、生きようと死のうとおなじになったとき、得られるものです。」
(ドストエフスキー『悪霊』より。)
「大事なものを捨てると、道が開けるようになる。」
(空也上人(平安時代の僧)の言葉。)
〔 記18/04/29 〕
222
「幸福は徳行の中にこそ含まれているものである。」
(ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より。)
「幸福とは、人格のことである。」
(ゲーテ(ドイツの文豪)の言葉。)
〔 記18/05/06 〕
223
「自分は、もしかしたら、あの人たちに対してずいぶん罪なことをしているのかもしれない!……みんな罪がある、みんな罪があるんだ……だから、みながそのことに気がつきさえすれば!……」
(ドストエフスキー『悪霊』より。)
「君子は之(これ)を己(おのれ)に求む、小人(しょうじん)は之を人に求む。」
(孔子の言葉。)
〔記18/05/13 〕
224
「それにしても、喜びと幸福は、なんと人間を美しくするものか!なんと心は愛にわき立つものか!」
(ドストエフスキー『白夜』より)
「人間は恋をすると、かぎりない豊かさを自分のうちに見いだす。すなおさとやさしさにあふれてくる。」
(チェーホフ(ロシアの作家)の言葉より)
〔記18/05/20 〕
225
「自分自身を愛するように人を愛することは、不可能だ。しかし、人間はその理想をめざして進んでいる。」
(ドストエフスキー「メモ・ノート」より)
「♪誰かを愛すことなんて/本当はとても簡単だ/♪〜〜/♪誰かを愛すことなんて/時々とても困難だ」
(YUKIの曲「JOY」より)
〔記18/05/27 〕
226
「問題は時間にあるのではなく、あなた自身にあるのです。」
(ドストエフスキー『罪と罰』より)
「自己を運びて万法を修証するを迷いとす。万法すすみて自己を修証するは悟りなり。」
(道元禅師の言葉)
〔記18/06/03 〕
227
「人間は秘密の存在です。この秘密を解かなくてはなりません。一生をこの秘密の解明に費やしたとしても、時間を無駄にしたとは言えない。自分はそういう秘密に取り組んでいるのです。」
(18歳の時のドストエフスキーの手紙の一節)
「あらゆる人間の知識のうちで最も有用でありながら、最も進んでいないものは、人間に関する知識であるように思われる。」
(ルソーの言葉)
〔記18/06/10 〕
228
「われわれは文学をほかのものに見替えるようなことはしないし、われわれはそれを高く評価している……文学は――人間のあらゆる生活の表現である。」
(ドストエフスキー「メモ・ノート」より。)
「物語は、世の中の物のあはれのかぎりをかき集めて、読む人を深く感ぜしめんと作れる物なり。」
(紫式部の言葉)
〔記18/06/17 〕
229
「神のない良心は恐怖そのものである。そんな良心は、最も不道徳なところにまで迷いかねない。」
(ドストエフスキー「メモ・ノート」より。)
「思いて学ばざれば則(すなは)ち殆(あやう)し。」
(孔子の言葉)
〔記18/06/24 〕
230
「あまりに意識しすぎるのは、病気である。正真正銘の完全な病気である。人間、日常の生のためには、世人一般のありふれた意識だけでも、充分すぎるくらいなのだ。」
「弱い人間に自由をやってごらんなさい。自分でその自由を縛りあげて、返しにきますよ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』『主婦』より)
「人には余裕というものがなくては、とても大事はできないよ。」
「一生懸命になっては、とても根気が続かん。」
(勝海舟の言葉)
〔記18/07/01 〕
231
「愛は自己犠牲なしには考えられないものである。」
(ドストエフスキー『評論集』より)
「人のために生きる時、人生はより困難になる。しかし、より豊かで幸せにもなれる。」
(シュバイツァーの言葉)
〔記18/07/08 〕
232
「尊敬のない愛っていったいなんだろう!」
(ドストエフスキーの書簡より)
「万事に先立ち、汝自身を尊敬せよ。」
(ピタゴラスの言葉)
〔記18/07/15 〕
233
「わしはときどき、神がなくて人間がどんなふうに生きていくのだろう、いつかそんなことの可能な時代が来るのだろうか、と考えてみないわけにはいかなかった。わしの心はそのたびに不可能だという結論をくだしたよ。しかし、ある時期が来れば可能かもしれない……」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「ただ一人でいること、神々なしにいること、それこそが死である。」
(ヘルダーリン(ドイツの詩人)の言葉)
〔記18/07/22 〕
234
「節度を知りなさい。時宜を心得なさい。それを学びなさい。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉より)
「自分自身の支配権を握ることなく、ただ無造作に精神を解放すれば、破壊と堕落をもたらすだけである。」
(ゲーテの言葉)
〔記18/07/30 〕
235
「真理は百年もテーブルの上に置かれ、人まえに出されているが、人びとはそれに見むきもせず、人間の頭によって考え出されたものを追っている。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「どんな賢明なことでもすでに考えられている。それをもう一度考えてみる必要があるだけだ。」
(ゲーテの言葉)
〔記18/08/05 〕
236
「哲学は必要なものでございますよ。ことに現代にあっては、その実際的応用がじつに必要なんでございますが、みんなそれをなおざりにしておりますので。いや、まったくですもの。」
(ドストエフスキー『白痴』のレーベジェフの言葉)
「哲学というものは、たしかに結構なものだよ。ひとが若い年頃に、ほどよくそれに触れておくぶんにはね。しかし、必要以上にそれにかかずらっていると、人間を破滅させてしまうことになるのだ。」
(プラトン編『ゴルギアス』より)
〔記18/08/12 〕
237
「世の中にはまったく立派な人間が実に大勢いるものなのですね。」
(ドストエフスキーの書簡より)
「生まれつきの善人よりも、努力してなった善人のほうが多い。」
(クリティアス(古代ギリシャの政治家)の『断片』より)
〔記18/08/20 〕
238
「愛をともなう謙抑は恐ろしい力である。あらゆる力の中でも最も強いもので、他にその比がないくらいである。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「愛は自慢せず、高ぶらない。」
(「新約聖書」コリントの信徒への手紙第13章より)
〔記18/08/26 〕
239
「わたしにはいつも、最大の幸福とは、少なくともなぜ不幸なのかを知るということだと思われた。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「悪を原因によって知る人は決して人を呪いもせず、絶望もしないことを学ぶであろう。」
(アラン(フランスの哲学者)の言葉)
〔記18/09/02 〕
240
「真理は百年もテーブルの上に置かれ、人まえに出されているが、人びとはそれに見むきもせず、人間の頭によって考え出されたものを追っている。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「大事なことがわかって/悪い夢から覚めれば」
(Charaさんの曲「FANTASY」より)
〔記18/09/09 〕
241
「人間の情け深さと人間の相互愛を確信することよりも、大きな幸福はない。これは、信仰だ。まったく一生をかけての信仰だ!
この信仰よりも大きな幸福があろうか!」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「悪を原因によって知る人は決して人を呪いもせず、絶望もしないことを学ぶであろう。」
(アラン(フランスの哲学者)の言葉)
〔記18/09/16 〕
242
「愛より尊いものがあるでしょうか?
愛は存在よりも高く、愛は存在の輝ける頂点です。」
(ドストエフスキー『悪霊』より)
「愛なくて人は生きねばならなかったら、人生は遂に地獄のなかの地獄である。」
(武者小路実篤(作家)の言葉)
〔記18/09/23 〕
243
「各個人の自己完成が《いっさいのみなもと》であるばかりでなく、いっさいの継続であり結末である。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「自分自身を大切にすることこそが道徳だ。」
(ゲーテの言葉)
〔記18/09/30 〕
244
「神と悪魔が闘っている。そして、その戦場こそは人間の心なのだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「人間のなかには、何かしら悪魔的なものもあると同様、神に似た何ものかが存在する。」
(ネルー(インドの政治家)の言葉)
〔記18/10/07 〕
245
「どうにも暇をもてあましたら、誰かか、あるいはなにかを、愛するようにつとめることだな、ただなにかに熱中するのもよかろう。」
(ドストエフスキー『未成年』より)
「確実に幸福な人となるただ一つの道は、人を愛することだ。」
(トルストイの言葉)
〔記18/10/14 〕
246
「人類を愛することは簡単である。しかし隣人を愛することは容易ではない。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「私は隣人に対する愛を諸君には勧めない。私が諸君に勧めるのは遠き者に対する愛である。」
(ニーチェ『ツァラトゥストラはこう語った』より。)
〔記18/10/22 〕
247
「人々は自由を目して、欲望の増進と満足というふうに解釈することによって、自分の自然性を不具にしているのだ。それは、自己の中に無数の愚かしい無意味な希望や、習慣や、思いつきを生み出すからである。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「君は自由だ。選びたまえ。つまり創りたまえ。」
(サルトル(フランスの哲学者)の言葉)
〔記18/10/28 〕
248
「今日、世間では、自由ということを放縦の意味にとっている。しかしながら真の自由は、自分の意志にうちかつこと、克己にあるのだ。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より)
「自分自身の支配権を握ることなく、ただ無造作に精神を解放すれば、破壊と堕落をもたらすだけである。」
(ゲーテの言葉)
〔記18/11/04 〕
249
「ああ、どうして人間はこんなに意地が悪いのだろう?善良な人間になるということはこんなにもすばらしい、こんなにも気持ちのいいことなのに、どうしてわたしはしょっちゅう意地の悪い人間になってしまうのだろう?」
(ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より)
「人間とはパラドックスの体現であり、矛盾の塊である。」
(オーギュスト・コント(社会学者)の言葉)
〔記18/11/11 〕
250
「人間は到達を好むくせに、完全に行きついてしまうのは苦手なのだ。もちろん、これは、おそろしく滑稽なことには相違ないが。 」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「人生には二つの悲劇がある。一つは願いがかなわぬこと、もう一つはその願いがかなうこと。」
(バーナード・ショー(劇作家)の言葉)
〔記18/11/19 〕
251
「惚れるというのは愛することとは違うんだ。惚れるだけなら憎しみながらだってできることだ。覚えとけよ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のドミートリイの言葉。米川正夫訳。)
「愛の悲劇というものはない。愛がないことのなかにのみ悲劇がある。」
(テスカ(フランスの作家)の言葉。)
〔記18/11/26 〕
252
「節度を知りなさい。時宜を心得なさい。それを学びなさい。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。亀山郁夫訳。)
「豊かさは節度の中にだけある。」
(ゲーテの言葉。)
〔記18/12/04 〕
253
「人間存在の法則は、ことごとく一点に集中されています。ほかでもない、人間にとっては、常に何か無限に偉大なものの前にひざまずくことが必要なのです。人間から無限に偉大なものを奪ったなら、彼らは生きていくことができないで、絶望の中に死んでしまうに相違ない。無限にして永久なるものは、人間にとって、彼らが現に棲息しているこの微少な一個の遊星と同様に、必要欠くべからざるものなのです。」
(ドストエフスキー『悪霊』のステパン氏の言葉。米川正夫訳。)
「ただ一人でいること、神々なしにいること、それこそが死である。」
(ヘルダーリン(ドイツの詩人)の言葉。)
〔記18/12/11 〕
254
「つとめて自分の隣人を進んで怠りなく愛するようにしてごらんなされ。その愛の努力が成功するにつれて、神の存在も自分の霊魂の不死も確信されるようになりますじゃ。もし隣人にたいする愛が完全な自己犠牲に到達したら、そのときこそもはや疑いもなく信仰を獲得されたので、いかなる疑惑も、あなたの心に忍び入ることはできません。これはもう実験をへた正確な方法じゃでな。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉より。米川正夫訳。)
「他人のための行いにこそ価値があり、それが人生の重要な秘訣のひとつだ。」
(ルイス・キャロル(イギリスの作家)の言葉。)
〔記18/12/16 〕
255
「人間というものは、不幸のほうだけを並べたてて、幸福のほうは数えようとしないものなんだ。ちゃんと数えてみさえすれば、だれにだって幸福が授かっていることが、すぐわかるはずなのにね。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「足るを知る者は富む。」
(老子の言葉。)
〔記18/12/23 〕
256
「おい、アリョーシャ」
とイヴァンはしっかりした声で言いだした。
「もしぼくがほんとに粘っこい若葉を愛せるとするなら、それはおまえを思い起こすことによって、はじめてできることなのだ。おまえがこの世界のどこかにいると思っただけで、ぼくには十分だし人生に愛想もつかさないでいられる。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「明日を疑って戸惑う夜には/瞳を閉じてあなたを想う/遠く離れていても/君だけだよって言って 愛してるって/あなただけのメロディーで/近くに居ることを確かめたい/いつでも あなただけを」
(国分友里恵の曲「憧憬」より。)
〔記18/12/30 〕
257
「わしはときどき、神がなくて人間がどんなふうに生きていくのだろう、いつかそんなことの可能な時代が来るのだろうか、と考えてみないわけにはいかなかった。わしの心はそのたびに不可能だという結論をくだしたよ。しかし、ある時期が来れば可能かもしれない……」
(ドストエフスキー『未成年』のヴェルシーロフの言葉)
「ただ一人でいること、神々なしにいること、それこそが死である。」
(ヘルダーリン(ドイツの詩人)の言葉)
〔記19/01/06 〕
258
アリョーシャ「地上に住むすべての人は、まず第一に生を愛さなければならないと思いますよ。」
イヴァン「生の意義以上に生そのものを愛するんだね?」
アリョーシャ「むろん、そうでなくちゃなりません。あなたのおっしゃるように論理以前にまず愛するんです。ぜひとも論理以前にですよ。そこでこそ初めて意義もわかってゆきます。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「人生を明るいと思う時も、暗いと思う時も、私は決して人生をののしるまい。」
(ヘルマン・ヘッセの言葉)
〔記19/01/13 〕
259
「あれはどこで?」
ラスコーリニコフは歩きながら考えた。
「どこで読んだんだっけ?なんでも死刑を宣告された男が、死の一時間前に言ったとか、考えたとかいうんだった。もしどこか高い岸壁の上で、それも、やっと二本の足で立てるくらいの狭い場所で、絶壁と、大洋と、永遠の闇と、永遠の孤独と、永遠の嵐に囲まれて生きなければならないとしても、そして、その一尺四方の場所に一生涯、千年も万年も、永久に立ちつづけなければならないとしても、それでも、いま死んでしまうよりは、そうやって生きたほうがいい、というんだった。なんとか生きていたい、生きて、生きていたい!
どんな生き方でもいいから、生きていたい! ……なんという真実だろう!ああ、なんという真実の声だろう!」
(ドストエフスキー『罪と罰』より。)
「生きているからLUCKYだ」
(はっぱ隊の曲「YATTA!」より。)
〔記19/01/20 〕
260
「われわれは文学をほかのものに見替えるようなことはしないし、われわれはそれを高く評価している……文学は――人間のあらゆる生活の表現である。」
(ドストエフスキー「メモ・ノート」より。)
「文学は、言語のユートピアである。」
(ロラン・バルト『エクリチュールの零度』より。)
〔記19/01/27 〕
261
「他人に対してもっとやさしく、もっと気をつかい、もっと愛情を持つことです。他人のために自分を忘れること、そうすればその人たちもあなたを思い出してくれます。自分も生き、他人をも生かすようにする――これが私の信条です!」
(ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より。)
「優しくなりなさい。あなたの出会う人々は皆、困難な戦いに挑んでいるのだから。」
(プラトンの言葉より。)
〔記19/02/03 〕
262
「それにしても文学というものはいいものですね、ワーレンカ、実にいいものですよ。これは一昨日あの人たちのところではじめて知ったことなのです。なんとも言えぬ深みのあるものですよ!人間の心の支えになり、教訓を与えてくれるものです。」
(『貧しき人びと』のジェーヴシキンの言葉より。)
「よい文学があれば、世界は救われるであろう。」
(マラルメ(フランス詩人)が知人に語ったとされる言葉。)
〔記19/02/10 〕
263
「神のない良心は恐怖そのものである。そんな良心は、最も不道徳なところにまで迷いかねない。」
(ドストエフスキーの晩年のメモより。)
「思ひて学ばざれば則(すなわ)ち殆(あやう)し。」
(孔子の言葉。)
〔記19/02/17 〕
264
「人間と人間社会にとって、自由ほど堪(た)えがたいものは、いまだかつてなかった。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』の大審問官の言葉より。)
「私は孤独で自由だ。だが、自由はどこかしら死に似ている。」
(サルトル 『嘔吐』より。)
〔記19/02/24 〕
265
「時間をもっても、空間をもっても、はかることのできない無限の生活において、ある一つの精神的存在物は、地上の出現によって『われあり、ゆえに、われ愛す』という能力を授けられた。彼は実行的な生きた愛の瞬間を、一度、たった一度だけ与えられた。これがすなわち地上生活なのである。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老
の言葉より。)
「人は誰かを愛するそのために/ただ一度きりだけ生まれてきた」
(浜田麻里の曲「Antique」より。)
〔記19/03/03 〕
266
「愛情があれば、幸福なしでも生きていける。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「愛は人生に没我を教える。それ故に愛は人間を苦しみから救う。」
(トルストイの言葉。)
〔記19/03/10 〕
267
「希望を持たずに生きることは、死ぬことに等しい。」
(ドストエフスキーの言葉より。)
「夢があるから前に進めるのだ。」
(アレクサンドロス3世の言葉。)
〔記19/03/18 〕
268
「生の意義以上に生そのものを愛せ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「何のために意味なんか求めるんだ?
人生は願望だ、意味じゃない。」
(チャップリン(喜劇俳優)の言葉。)
〔記19/03/26 〕
269
「私は心配することをやめた。そうすると全ての問題は消え去ったのだ。」
(ドストエフスキーの言葉。)
「人の生涯に憂いの伴わないことはありえない。憂いと共にありながら、それどころか往々にしていくたの憂いを持ちながら、しかも憂いなしに生活していくこと、これこそ我々の修得すべき生活の技術なのだ。」
(カール・ヒルティ(スイスの思想家)の言葉。)
〔記19/03/31 〕
270
「自己犠牲よりも大きな幸福はどこにもない。」
(ドストエフスキー『悪霊』より。)
「人生における、全ての失敗の原因は、自分の事しか考えていないことにある。」
(アルフレッド・アドラー(オーストリア出身の心理学者)の言葉。)
〔記19/04/08 〕
271
「幸福は徳行の中にこそ含まれているものである。」
(ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より。)
「地上の子の最高の幸福は人格である。」
(ゲーテの言葉。)
〔記19/04/14 〕
272
「きみは自意識を鼻にかけているが、要するにぐずを決めこんでいるだけだ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「不決断こそ最大の害悪である。」
(デカルトの言葉。)
〔記19/04/21 〕
273
「人間というものは罪深いものだ。」
(ドストエフスキー評論「ロシア文学論」より。)
「愛の悲劇というものはない。愛がないことのなかにのみ悲劇がある。」
(テスカ(フランスの作家)の言葉)
〔記19/04/28 〕
274
「ああ、もし私が将来幸福になり得るのであれば、今の悲しみや災難などは何でもありません。」
(ドストエフスキーの言葉。)
「しあわせになるために/誰もが生まれてきたんだよ/悲しみの花の後からは/喜びの実が実るように」
(さだまさしの曲「いのちの理由」より。)
〔記19/05/06 〕
275
「愛、実にこれが人生のすべてだよ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「あなたが欲しいあなたが欲しい/愛がすべてが欲しい」
(高橋真梨子の曲「for you・・・」(作詞:大津あきら)より。)
〔記19/05/12 〕
276
「愛なしにはなにも認識できない。愛によって多くのものを認識できる。」
(ドストエフスキー「メモノート」より。)
「あばたもえくぼ」
(諺。)
〔記19/05/19 〕
277
「自然とのふれあいこそが、あらゆる進歩の最後の言葉である。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「自然は人間を嫌う。」
(デカルト「断片」より。)
〔記19/05/26 〕
278
「われわれにもっと多く自主性を与え、われわれを自由に行動させ、活動範囲をひろげ、監督をゆるめてみたまえ。われわれはすぐにまた、もとどおり監督してくださいとたのむにきまっている。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より)
「われわれの視野・活動範囲・接触範囲が狭いほど、われわれの幸福は大きい。それらが広いほど、われわれは煩わしく、また不安に感ずる度合いが大きい。というのは、それらとともに心配・願望・恐怖が増大し、拡がるからである。」
(ショーペンハウエル(哲学者)の言葉)
〔記19/06/02 〕
279
「よしんば(=かりにも)、まちがったものにせよ、美の理想をもつ者は、幸福である!」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「美は幸福を約束するものにほかならない。」
(スタンダール(作家)の言葉)
〔記19/06/10 〕
280
「同情こそは、もっとも大切な、そしておそらくは唯一の、全人類の掟(おきて)なのだ。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「苟(まこと)に仁(じん)に志せば、悪しきこと無し(=人々がお互いに思いやりや愛の心を持って行動していけば、人間関係において悲劇は起こらないのだ)。」
(孔子の言葉。)
〔記19/06/16 〕
281
「愛は労働だ。愛もまた学びとらねばならないものだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「人のために生きる時、人生はより困難になる。しかし、より豊かで幸せにもなれる。」
(シュバイツァーの言葉。)
〔記19/06/23 〕
282
「各個人の自己完成が《いっさいのみなもと》であるばかりでなく、いっさいの継続であり結末である。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「まずは自分の足元から始め、自分の幸福を築かなければならない。その結果、全体の幸福も生まれてくるだろう。」
(ゲーテの言葉。)
〔記19/06/30 〕
283
「弱い人間に自由をやってごらんなさい。自分でその自由を縛りあげて、返しにきますよ。」
(ドストエフスキー『主婦』より。)
「自由とは、より良くなるための機会のことだ。」
(アルベール・カミュ(作家)の言葉。)
〔記19/07/07 〕
284
「他人に尊敬されたいのなら自分自身を敬うがいい。自分自身に敬意を払うことによってのみ他人はあなたを敬うようになるだろう。」
(ドストエフスキーの言葉より。)
「自分自身を愛することを忘れるな。」
(キルケゴール(哲学者)の言葉。)
〔記19/07/14 〕
285
「幸福は徳行の中にこそ含まれているものである。」
(ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より。)
「本当の幸福とは善行がもたらす喜びである。」
(ベルグソン(哲学者)の言葉。)
〔記19/07/22 〕
286
「今日、世間では、自由ということを放縦の意味にとっている。しかしながら真の自由は、自分の意志にうちかつこと、克己にあるのだ。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「自分に打ち勝つことが、最も偉大な勝利である。」
(プラトン(哲学者)の言葉。)
〔記19/07/28 〕
287
「私はすべてのものに罪があったってかまやしません、その代わり、みんなが私をゆるしてくれます。それでもう天国が出現するのです。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のマルケルの言葉。)
「怨(うら)みに報いるに徳を以(もっ)てす。」
(老子の言葉。)
〔記19/08/04 〕
288
「生の意義以上に生そのものを愛せ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「人生において重要なのは生きることであって、生きた結果ではない。」
(ゲーテの言葉。)
〔記19/08/12 〕
289
「愛は労働だ。愛もまた学びとらねばならないものだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「愛は忍耐強い。」
(『新約聖書』の「コリント人への手紙」より。)
〔記19/08/18 〕
290
「人間を真に支え守る力は、その個人の孤立した努力にではなく、人びととの共(とも)なる一体感の中にある。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「ただ一人でいること、神々なしにいること、それこそが死である。」
(ヘルダーリン(ドイツの詩人)の言葉。)
〔記19/08/26 〕
291
「怒りは最も神聖なものであり、怒りを発するためにはハートが必要である。」
(ドストエフスキー「評論集」より。)
「政治において、憤怒は常に最悪の役回りを演じる。」
(レーニンの言葉。)
〔記19/09/01 〕
292
「限りない神さまの愛を使いはたしてしまおうとするような人間に、そんな大きな罪が犯せるものではない。それとも神さまの愛でさえ追っつかぬような罪があるじゃろうか!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。ゾシマ長老 の言葉。)
「音楽のあるところには真の悪は存在できない。」
(セルバンテスの言葉。)
〔記19/09/08 〕
293
「家庭の幸福以上に大事なものはこの世の中にはなにひとつない。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「王様であろうと百姓であろうと、己の家庭で平和を見出す者が一番幸福な人間である。」
(ゲーテの言葉。)
〔記19/09/16 〕
294
「まったく人間なんて退屈だとなにをやるか知れたものじゃありませんよ。」
(ドストエフスキー『貧しき人びと』より。)
「人間の幸福の二つの敵は苦痛と退屈である。」
(ショーペンハウアーの言葉。)
〔記19/09/23 〕
295
「愛情というものは行為によって実証されるものである。ただ愛情があるだけでは不足である。」
(ドストエフスキー『虐げられた人びと』より。)
「誰かを愛すことなんて/時々とても困難だ」
(YUKIさんの曲「JOY」より。)
〔記19/09/29 〕
296
「霊魂の不滅こそ一切の救いの基である。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「私は不死を信じたい、私は永遠に生きたい。」
(ジョン・キーツ(25歳の若さで病死した英の詩人)の言葉。)
〔記19/10/06 〕
297
「私は心配することをやめた。そうすると全ての問題は消え去ったのだ。」
(ドストエフスキーの言葉。)
「活動だけが恐怖と心配を追い払う。」
(ゲーテの言葉。)
〔記19/10/14 〕
298
「神のない生活は――苦しみでしかないのだよ。」
(『未成年』のマカール老人の言葉。)
「ただ一人でいること、神々なしにいること、それこそが死である。」
(ヘルダーリン(ドイツの詩人)の言葉。)
〔記19/10/21 〕
299
「もし神さまがいらっしゃらなかったら、私などがどうして大尉でいられよう?」
(ドストエフスキー『悪霊』より。)
「人生にはたくさんの奇跡があると思うの。
ここにこうして生きていることも奇跡だし。 奇跡にみんな気がついてないのよ。」
(ダコタ・ファニング(米の女優)の言葉。)〔記19/10/27 〕
300
「晴れた空、清い空気、若い草、愛らしい小鳥、自然は限りない美の世界である。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「目の見える人間は、見えるという幸福を知らずにいるのだ。」
(アンドレ・ジイドの言葉。)
〔記19/11/05 〕
301
「中庸を失った人間は破滅する。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「琴の弦は、張り過ぎると切れてしまう。しかし、緩過ぎては綺麗な音は出ない。適度な状態が一番良いのだよ。」
(釈尊の言葉。)
〔記19/11/10 〕
302
「女にとっての復活は、あらゆる破滅からの救いと更生は、愛のなかにある。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「心に愛がある女性は常に成功する。」
(ヴィッキイ・バウム(オーストリアの作家)の言葉。)
〔記19/11/17 〕
303
「神と悪魔が闘っている。そして、その戦場こそは人間の心なのだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「人間のなかには、何かしら悪魔的なものもあると同様、神に似た何ものかが存在する。」
(ネルー(インドの政治家)の言葉。)
〔記19/11/25 〕
304
「愛は自己犠牲なしには考えられないものである。」
(ドストエフスキーの『評論集』より。)
「愛はそれが自己犠牲であるときのほかは、愛の名に値しない。」
(ロマン・ロランの言葉。)
〔記19/12/01 〕
305
「愛、実にこれが人生のすべてだよ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「愛せよ。人生においてよいものはそれのみである。」
(ジョルジュ・サンド(仏の作家)の言葉。)
〔記19/12/08 〕
306
「現実というものは、どんなときでも、土足のにおいがする。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「哲学者たちにとって最も難しい仕事のひとつは、思想の世界から現実的な世界の中へ降りていくことである。」
(マルクス、エンゲルス『ドイツイデオロギー』より。)
〔記19/12/15 〕
307
「わたしにはいつも、最大の幸福とは、少なくともなぜ不幸なのかを知るということだと思われた。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「不幸のないことが、何よりも大きな幸せである。」
(洪自誠『呻吟語』より。)
〔記19/12/22 〕
308
「良心の自由ほど魅惑的なものはないけれど、またこれほど苦しいものはないのだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「正しき思慮こそ、神の最上の贈り物なり。」
(アイスキュロス(古代アテネの悲劇作家)の言葉。)
〔記19/12/29 〕
309
「愛をともなう謙抑は恐ろしい力である。あらゆる力の中でも最も強いもので、他にその比がないくらいである。」
(『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。)
「エネルギーの中で最もパワフルな力を持つのは感謝の気持ちです。どんなことにも感謝の気持ちをもって接すれば感情の質が変わってきます。生きていること、息をしていること……感謝の対象は何でもかまいません。」
(ジョー・ヴィターレ(米の著述家))の言葉。)
〔記20/01/05 〕
310
「今日、世間では、自由ということを放縦の意味にとっている。しかしながら真の自由は、自分の意志にうちかつこと、克己にあるのだ。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「自制心のない者に、自由はない。」
(ピタゴラスの言葉。)
〔記20/01/12 〕
311
「大尉、僕の見たところでは、君はこの四年間少しも変わらないね。」
前よりいくぶん優しい調子で、ニコライはこう言い出した。
「ふつう人間の後半生は、ただ前半生に蓄積した習慣のみで成り立つと言うが、どうやら本当のことらしいね。」
「なんという高遠な言葉でしょう! あなたは人生の謎をお解きになりましたよ!」
なかば悪くふざけながら、なかばわざとならぬ感激に打たれて(彼はこうした警句が大好物だったので、) 大尉は叫んだ。
(ドストエフスキー『悪霊』より。)
「ふだんの言葉と行いが運命になっている。」
(吉田松陰の言葉。)
〔記20/01/19 〕
312
「不幸なのは心のよこしまな人間ばかりです。私には、幸福とはどうも――人生に対する明るい見方と曇(くも)りのない心の中にあるものであって、外面的なものにあるのではないように思われます。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「心が明るいから、幸せへの感性も鋭くなる。しあわせを容易に発見するから、心がまた明るくなる、という循環をくり返すわけである。幸福な人とはみなそういうものなのであろう。」
(桜木健古(著述家)の言葉。)
〔記20/01/27 〕
313
「青春は、それが青春という理由だけでもう清らかなのである。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「青年は未来があるというだけで幸福である。」
(ニコライ・ゴーゴリの言葉。)
〔記20/02/02 〕
314
「よく覚えておくがいい、イギリス人がいなくても人類はなお生存することができる、ドイツ人がなくても同様である、ロシヤ人なんかいなくてもそれこそなんの差しさわりもありやしない、科学がなくても平気だし、パンがなくても大丈夫だ。ただひとつ美がなければそれは絶対に不可能である。なぜならば、この世にまったくなにもすることがなくなってしまうからである!
すべての秘密はここにある、すべての歴史はここにあるのだ! 科学ですらも、美がなかったら一刻も存続することはできないのだ。」
(ドストエフスキー『悪霊』のステパン氏の言葉。)
「美は幸福を約束するものにほかならない。」
(スタンダールの言葉。)
〔記20/02/09 〕
315
「《いちいち計算して》生活するなんてことは、実際にはできないことなんですのね。どういうわけかわかりませんが、とにかくできないことなんですのね。 」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「人には余裕というものがなくては、とても大事はできないよ。」
(勝海舟の言葉。)
〔記20/02/17 〕
316
「まったく、習慣てやつは、人間をどんなふうにもしてしまうものなのだ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「人生は、ズバリ「習慣」です。」
(佐藤伝『魔法の習慣』より。)
〔記20/02/24 〕
317
「生より尊いものが、なにがあろう! なにもないのだ、なにも!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「生命はあらゆる財宝の最高のものである。」
(ハインリヒ・ハイネの言葉。)
〔記20/03/03 〕
318
「いったんキリストを拒否したならば、人間の知恵は驚くべき結果にまで暴走しかねない。これは公理である。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「思いて学ばざれば則(すなは)ち殆(あやう)し。」
(孔子の言葉。)
〔記20/03/09 〕
319
「神は永遠に愛しうる唯一の存在だというだけの理由でも、私にとってなくてかなわぬものです……〔途中、略〕もし私が神を愛し、かつ自分の愛に喜びを感じたら、神が私という人間も、また私の愛も消滅さして、無に帰(き)せしめるということが、ありうるでしょうか?もし神があるなら、私はすでに不死なのです!」
(ドストエフスキー『悪霊』のステパン氏の言葉。)
「真の宗教とは、人間が彼らをとりまく無限の大生命に対して彼らの生活を、この大無限に結合させ、それによって自己の行為を指導するという関係を確立することである。」
(トルストイ『宗教とは何か』より。)
〔記20/03/16 〕
320
「あらゆる堕落の中で最も軽蔑すべきものは、他人の首にぶらさがることだ。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「真悪の定義は人それぞれに違うし状況で変わってくるけど、“他人を踏み台にする人”、これは絶対に、
誰が何と言おうと悪だと思う。」
(荒木 飛呂彦(漫画家)の言葉。)
〔記20/03/22 〕
321
「感覚というものは知力には従わない。」
(ドストエフスキー『虐げられた人びと』より。)
「ザマ見ろぃ、人間はね、理屈なんかじゃ動かねえんだよ。」
(映画「男はつらいよ」の寅さんの言葉。)
〔記20/03/29 〕
322
「けれども神様はきっとあらゆる不幸から逃れることのできる道を示して下さることでしょう。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「神がわれわれに悪を送るとともに、悪を征服する武器をも送る。」
(カロル(イギリスの聖職者)の言葉。)
〔記20/04/06 〕
323
「すべては神の御手に委(ゆだ)ねられていることなので、私はお前にただ、神のお導きに期待をかけながらも、 自分でもせいぜい気をつけるようにする、とだけ答えておく。」
(ドストエフスキーの書簡集より。)
「どれほどひどい状況の中にあろうと、いつでも必ず、希望の歌声は聞こえてくるものだ。」
(エマーソン(米の思想家)の言葉。)
〔記20/04/12 〕
324
「神のない生活は――苦しみでしかないのだよ。」
(ドストエフスキー『未成年』のマカール老人の言葉。)
「正しく考えるとき我々は神の中にある。正しく生きるとき神が我々の中にある。」
(アウグスティヌス(古代キリスト教の神学者)の言葉。)
〔記:20/04/20 〕
325
「ああ、もし私が将来幸福になり得るのであれば、今の悲しみや災難などは何でもありません。」
(ドストエフスキーの言葉。)
「辛抱、辛抱……神の御意(みこころ)の行われんことを。」
(ギッシング(イギリスの作家)の辞世の言葉。)
〔記:20/04/27 〕
326
「希望を持たずに生きることは、死ぬことに等しい。」
(ドストエフスキーの言葉。)
「どんな困難な状況にあっても、解決策は必ずある。救いのない運命というものはない。運命というのは、災難が起きれば、必ず一方の扉を開いて、救いの道を残してくれている。」
(セルバンテスの言葉。)
〔記:20/05/04 〕
327
「今日、世間では、自由ということを放縦の意味にとっている。しかしながら真の自由は、自分の意志にうちかつこと、克己にあるのだ。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「われわれの本性は怠惰へ傾いている。だが、われわれは活動へと心をはげます限り、その活動に真の悦びを感ずる。」
(ゲーテ『若きヴェルテルの悩み』より。)
〔記:20/05/11 〕
328
「土地が変われば、私たちはみんな元気になるだろう。土地が変わるということは、何もかもが変わるということだからね。」
(ドストエフスキー『虐げられた人びと』より。)
「人間の意識がその存在を規定するのではなくて、逆に、人間の社会的存在がその意識を規定するのである。」
(カール・マルクス『経済学批判』の序より。)
〔記:20/05/17 〕
329
「節度を知りなさい。時宜を心得なさい。それを学びなさい。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉、)
「自分自身の支配権を握ることなく、ただ無造作に精神を解放すれば、破壊と堕落をもたらすだけである。」
(ゲーテの言葉。)
〔記:20/05/24 〕
330
「それにしても文学というものはいいものですね、ワーレンカ、実にいいものですよ。これは一昨日あの人たちのところではじめて知ったことなのです。なんとも言えぬ深みのあるものですよ!人間の心の支えになり、教訓を与えてくれるものです。」
(ドストエフスキー『貧しき人びと』より。)
「文学の面白さは、慰みもののそれとは異なり、人生的な面白さである。」
(桑原武夫『文学入門』より。)
〔記:20/06/01 〕
331
「人は思想をとらえようが、思想は常に人間よりも現実的である。」
(ドストエフスキー『罪と罰』より。)
「しっかりと自分のものになり切った強い精神の動きが、本当の意味で思想と呼ぶべきものだと考える。」
(小林秀雄(文芸評論家)の言葉。)
〔記:20/06/09 〕
332
「世の中にはまったく立派な人間が実に大勢いるものなのですね。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「生きとし生けるものは限りなくありますが、救っていくことを誓います。」
(仏教においてすべての仏・菩薩が強く誓った四つの誓いのうちの一つ。)
〔記:20/06/15 〕
333
「愛より尊いものがあるでしょうか? 愛は存在よりも高く、愛は存在の輝ける頂点です。」
(ドストエフスキー『悪霊』のステパン氏の言葉。)
「1番大事なものは健康で、2番目は愛。」
(尾畠春夫(大分県在住のボランティア活動家)氏の言葉)
〔記:20/06/22 〕
334
「人間だれだって憐(あわれ)んでもらうことが必要です。」
(ドストエフスキー「創作ノート」より。)
「人間は、なんという高尚な音をたてることだろう!
人間は憐れむべきものではない、尊敬すべきものだ。」
(ゴーリキー『どん底』より。)
〔記:20/06/29 〕
335
「きみは自意識を鼻にかけているが、要するにぐずをきめこんでいるだけだ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「不決断こそ最大の害悪である。」
(デカルトの言葉)
〔記:20/07/06 〕
336
「しだいに高くそびえてゆく建物を見る喜びは、たとえ今までのところ、その建物にわずか一粒の砂を運んだにすぎない人でも、必ずや心の渇きをいやしてくれるはずである。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「わたしたちのつとめは、この素晴らしい世界になにか貢献すること。」
(イブ・アーデン(米の女優)の言葉。)
〔記:20/07/13 〕
337
「各個人の自己完成が《いっさいのみなもと》であるばかりでなくいっさいの継続であり結末である。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「人生の目的は勝利することではない。成長すること、分け合うことだ。」
(ハロルド・クシャナー(牧師)の言葉。)
〔記:20/07/20 〕
338
「家庭の幸福以上に大事なものはこの世の中にはなにひとつない。」
( ドストエフスキーの書簡より。)
「家族が一緒にいること。みんなが健康で、そこに温かい笑顔があること。それこそが人間の本当の幸福ではないか。」
(黒柳徹子さん(タレント)の言葉。)
〔記:20/07/27 〕
339
「それにしても、喜びと幸福は、なんと人間を美しくするものか!
なんと心は愛にわき立つものか!」
(ドストエフスキー『白夜』より。)
「自分が幸せだと思っていれば、それだけで美しい。」
(RUMIKOさん(メーキャップアーティスト)の言葉。)
〔記:20/08/04 〕
340
「晴れた空、清い空気、若い草、愛らしい小鳥、自然は限りない美の世界である。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「美しいものを見る機会を逃してはなりません。美は神様が自らの手でお作りになったものですから。路傍にも神秘的なものがあります。全ての美貌、晴れた空、そしてきれいな花の中に美を感じ、喜びましょう。そして恵みの一杯として神様に感謝しましょう。」
(エマーソン(米の著述家)の言葉。)
〔記:20/08/10 〕
341
「まずすべての人を、常に赦(ゆる)しましょう……そして、ぼくらも赦してもらえるという希望をもちましょう。そうですよ、だれでもみなおたがいに罪を犯しているものですものね。万人が罪人(つみびと)なのですから!」
(ドストエフスキー『悪霊』のステパン氏の言葉。)
「許すことは最も高貴で、最も美しい愛の形です。」
(ロバート・モラー(米の司法官)の言葉。)
〔記:20/08/17 〕
342
「われわれ自身の精神とその内容が豊富になればなるほど、われわれの住んでいるむさくるしい片隅や生活も、またそれだけ美しくなっていくものです。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。新しい目を持つことなのだ。」
(マルセル・プルースト(仏の小説家)の〕言葉。)
〔記:20/08/24 〕
343
「人生はどうしてこんなに短いのか、わしにはどうしてもわからない。そりゃむろん、退屈させないためにちがいない。人生もやはり造物主の芸術作品だからな。プーシキンの詩のような、非のうちどころのない完全な作品だよ。短いということは芸術の第一条件だ。でも、退屈しない者には、もっと長い生命をあたえてやってもよさそうなものだ。」
(ドストエフスキー『未成年』のニコライ老公爵の言葉。)
「長生きするためには、ゆっくり生きることが必要である。」
(キケロ(古代ローマの政治家・哲学者)の言葉。)
〔記:20/08/30 〕
344
「人間を真に支え守る力は、その個人の孤立した努力にではなく、人びととの共なる一体感の中にある。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「ただ一人でいること、神々なしにいること、それこそが死である。」
(ヘルダーリン(ドイツの詩人)の言葉。)
〔記:20/09/07 〕
345
「節度を知りなさい。時宜を心得なさい。それを学びなさい」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「度を越してはならない。節度を持って取り組め。」
(キケロ(古代ローマの政治家・哲学者)の言葉。)
〔記:20/09/14 〕
346
「時間をもっても、空間をもっても、はかることのできない無限の生活において、ある一つの精神的存在物は、地上の出現によって『われあり、ゆえに、われ愛す』という能力を授けられた。彼は実行的な生きた愛の瞬間を、一度、たった一度だけ与えられた。これがすなわち地上生活なのである。それと同時に、時間と期限が与えられた。ところが、いかなる結果が生じたか?この幸福な生物は限りなくとうとい賜物(たまもの)をこばんで、尊重することも愛好することも知らず、嘲笑の目をもってながめながら、冷笑な態度を持(じ)していた。(以下、略)」
(『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。)
「人は誰かを愛するそのために/ただ一度きりだけ生まれてきた」
(浜田麻里の曲「Antique」より。)
〔記:20/09/21 〕
347
「愛は人間を平等にする。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「教養ある人間は、他の人格を尊重し、したがってつねに寛大で柔和で腰が低いものである。」
(チェーホフの言葉。)
〔記:20/09/28 〕
348
「だが、人間、神なしにどうして善行なんかできるだろう? これが問題だ!
おれは始終そのことを考えるんだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のドミートリイの言葉。)
「正しく生きるとき神が我々の中にある。」
(アウグスチヌスの言葉。)
〔記:20/10/05〕
349
「きみは生活に飢えているくせに、自分では生活上の問題を論理の遊戯で解決しようとしている。 ―途中略― きみは自意識を鼻にかけているが、要するにぐずをきめこんでいるだけだ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「彼は決心した、というのはいい言葉だ。一語で、決心と解決という二つの意味を示している。」
(アラン『幸福論』より。)
〔記:20/10/11〕
350
「すぐ、すぐ、すぐ、すぐ!………」
(ドストエフスキー『悪霊』のキリーロフの言葉。彼がピストル自殺を遂げる際の一連の叫び声。米川正夫訳。)
「万緑や/死は一弾を/以(もっ)て足る」
(上田五千石の詠んだ句。)
〔記:20/10/19〕
351
「各個人の自己完成が《いっさいのみなもと》であるばかりでなくいっさいの継続であり結末である。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)「まずは自分の足元から始め、自分の幸福を築かなければならない。その結果、全体の幸福も生まれてくるだろう。」
(ゲーテの言葉。)
〔記:20/10/25〕
352
「問題は時間にあるのではなく、あなた自身にあるのです。」
(ドストエフスキー『罪と罰』より。)
「君は自由だ。選びたまえ。つまり創りたまえ。」
(サルトルの言葉。)
〔記:20/11/01〕
353
「人間は秘密の存在です。この秘密を解かなくてはなりません。一生をこの秘密の解明に費やしたとしても、時間を無駄にしたとは言えない。ぼくはそういう秘密に取り組んでいるのです。なぜなら、人間になりたいから。」
(ドストエフスキー18歳の時の兄ミハイル宛の書簡の一節。)
「人間は神がつくったということは僕は信じられない。神がつくったものとしては人間は無常すぎ、不完全すぎる。しかし自然が生んだとしたら、あまりに傑作すぎるように思うのだ。」
(武者小路実篤『人生論』より。)
〔記:20/11/09〕
354
「笑うことがいちばんですよ! 笑うにまさる福なしです。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「笑う門には福来たる」
(諺。)
〔記:20/11/15〕
355
「しかし、神はロシアを救ってくださるであろう。なぜなれば、いかに民衆が堕落して、悪臭ふんぷんたる罪業を脱することができぬとしても、彼らは神が自分の罪業をのろっておられる、自分はよからぬ行ないをしている、ということを承知しているからである。わが国の民衆は、まだまだ一生けんめいに真理を信じている。神を認めて感激の涙を流している。ところが、上流社会の人はぜんぜんそれと趣きを異にしている。彼らは科学に追従して、おのれの知恵のみをもって正しい社会組織を実現せんとしている。もはや以前のごとくキリストの力を借りようとせず、もはや犯罪もない罪業もないと高言している。もっとも、彼らの考え方をもってすれば、それはまったくそのとおりである。なぜなれば、神がない以上、もう犯罪などのあろう道理がない!」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。)
「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」
(親鸞上人の言葉。)
〔記:20/11/23〕
356
「あまりに意識しすぎるのは、病気である。正真正銘の完全な病気ある。人間、日常の生のためには、世人一般のありふれた意識だけでも、充分すぎるくらいなのだ。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「世の中に無神経ほど強いものはない。」
(勝海舟の言葉。)
〔記20/11/29 〕
357
「希望を持たずに生きることは、死ぬことに等しい。」
(ドストエフスキーの言葉。)
「生命のあるかぎり、希望はあるものだ。」
(セルバンテスの言葉。)
〔記20/12/08 〕
358
「真理は百年もテーブルの上に置かれ、人まえに出されているが、人びとはそれに見むきもせず、人間の頭によって考え出されたものを追っている。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「自己を燈火とし、自己をよりどころとするがよい。
他のものをよりどころとしては成らない。 真理を燈火とし、真理をよりどころとするがよい。 他のものをよりどころとしてはならない。」
(仏典の言葉。)
〔記20/12/13 〕
359
「しだいに高くそびえてゆく建物を見る喜びは、たとえ今までのところ、その建物にわずか一粒の砂を運んだにすぎない人でも、必ずや心の渇きをいやしてくれるはずである。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)「自分の思い通りにはならない。でも、ひとつひとつの決断や行動が、自分の人生をいい方向に変えていってくれる。」
(アンジェリーナ・ジョリー(女優)の言葉。)
〔記20/12/20 〕
360
「人間は身持ちをよくしなければならない。身持ちが悪いというのは、つまり自分を甘やかしている証拠で、悪い性癖は人間をほろぼし、台なしにしてしまうものだ。」
(ドストエフスキー『貧しき人びと』より。)
「人はただ善い事をしようと心がけるべきである。考えがその方向へ向けられていれば、常にその機会は見つかる。このようにすれば人生は大変楽になる。特に逆境にある時ほどそうである。」
(カール・ヒルティ(スイスの法学者・思想家)の言葉。)
〔記20/12/28 〕
361
「幸福は徳行の中にこそ含まれているものである。」
(ドストエフスキー『スチェパンチコヴォ村とその住人』より。)
「本当の幸福とは善行がもたらす喜びである。」
(ベルグソン(哲学者)の言葉。)
〔記21/01/03 〕
362
「よく考えてみれば、諸君、二二が四というのは、もう生ではなくて、死のはじまりではないのだろうか。すくなくとも人間は、なぜかいつもこの二二が四を恐れてきたし、ぼくなどはいまでもそれがこわい。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より)「算数の心に従うときは泰(やす)し(=心は安らぐ)、従わざるときは苦しむ。」
(建部賢弘(江戸時代中期の数学者)の言葉)
〔記21/01/11 〕
363
「地上の地獄とは愛のない生のことだ。」
(
ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「愛は人生に没我を教える。それ故に愛は人間を苦しみから救う。」
(
トルストイの言葉。)
〔記21/01/17 〕
364
「言葉にあらわれるものよりも、内部に残っているもののほうが桁外(けたはず)れに多いのだ。人間の思想は、それがりっぱなものでなくても、心のうちにとどまっている間は、つねに深遠なものであるが、言葉にあらわれてしまうと、それは滑稽で不当なものになる。」
(ドストエフスキー『未成年』の主人公アルカージイの言葉。)
「言葉は考えを隠すために人間に与えられたものである。」
(スタンダール『赤と黒』より。)
〔記:21/01/25 〕
365
「愛情があれば、幸福なしでも生きていける。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「愛なしに真の幸福はありえない。愛があれば完全な永続する不幸というものは決してないのだ。愛において最も感謝すべき点は、相手もまた愛をもってこたえてくれるということだけではなくて、愛し始めたとたんに自分自身の本質が強められ活気づけられるということだ。」
(カール・ヒルティ(スイスの法学者・思想家)の言葉。)
〔記:21/02/01 〕
366
「気分のうえで決して年をとらないようにしてください、そして人生になにが起ころうとも人生に対する曇(くも)りのない目を失わないで下さい、永遠の若さよ万歳! 人間の若さは時間と生活の力に支配されるとともに、またわたしたちの力にも左右されるものであることをお信じください。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「希望に生きる者はつねに若い。」
(三木清(哲学者)の言葉。)
〔記:21/02/08 〕
367
「すべては神の御手に委(ゆだ)ねられていることなので、私はお前にただ、神のお導きに期待をかけながらも、 自分でもせいぜい気をつけるようにする、とだけ答えておく。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「それでよいのじゃ。みな助かっているのじゃ……善い、調和した世界じゃ。」
(倉田百三『出家とその弟子』の末部の親鸞上人の臨終の言葉。)
〔記:21/02/14 〕
368
「美(び)なるものが世界を救う。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「美婦は目を楽しませ、良妻は心を楽しませる。」
(ナポレオン=ボナパルトの言葉。)
〔記:21/02/23 〕
369
「自分自身を愛するように人を愛することは、不可能だ。しかし、人間はその理想をめざして進んでいる。」
(ドストエフスキー「メモ・ノート」より。)
「愛の悲劇というものはない。愛がないことのなかにのみ悲劇がある。」
(テスカ(フランスの作家)の言葉。)
〔記:21/03/01 〕
370
「人は、限りなくひろがる愛によって幸福になる。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「大きな愛のあるところ、常に奇跡がある。」
(ウィラ・ギャザー(米の女流作家)の言葉。)
〔記:21/03/08 〕
371
「節度を知りなさい。時宜を心得なさい。それを学びなさい。」
( ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。亀山郁夫訳。)
「人間は束縛によってのみ、自己を絶滅から救いうる。」
(アンドレ・ジイド(フランスの作家)の言葉。)
〔記:21/03/15 〕
372
「生の意義以上に生そのものを愛せ。」
( ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「生きる以上は、純粋に、生そのものを生きなければならぬ。」
(福永武彦(作家)の言葉。)
〔記:21/03/21 〕
373
「地上の地獄とは愛のない生活のことだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より)
「私たちはどうやって滅ぶか。愛なきため。」
(ゲーテの言葉。)
〔記:21/03/28 〕
374
「人間というものは、不幸のほうだけを並べたてて、幸福のほうは数えようとしないものなんだ。ちゃんと数えてみさえすれば、だれにだって幸福が授かっていることが、すぐわかるはずなのにね。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より。)
「不幸のないことが、何よりも大きな幸せである。幸せを手に入れようとあくせくするのが、何より大きな不幸である。」
(洪自誠『呻吟語』より。)
〔記:21/04/06 〕
375
「神は永遠に愛しうる唯一の存在だというだけの理由でも、私にとってなくてかなわぬものです。
〔途中、略〕 もし私が神を愛し、かつ自分の愛に喜びを感じたら、神が私という人間も、また私の愛も消滅さして、無に帰(き)せしめるということが、ありうるでしょうか? もし神があるなら、私はすでに不死なのです!」
(ドストエフスキー『悪霊』のステパン氏の言葉。)
「宗教とは、永遠に生きている神を信じることである。いいかえれば宇宙を支配し人類と道徳的関係を保持している神的精神と意志を信じることである。」
(カルロ・マリ・マルティーニ(大ローマ布教所長)の言葉。)
〔記:21/04/11 〕
376
「青春は、それが青春という理由だけでもう清らかなのである。」
(ドストエフスキー『未成年』より。)
「青年は未来があるというだけで幸福である。」
(ニコライ・ゴーゴリ(ロシアの作家)の言葉。)
〔記:21/04/21 〕
377
「人の一生は――贈物です、人生は――幸福です。そのそれぞれの瞬間が幸福になりうるものなのです。
」
〔ドストエフスキーの書簡より。〕
「すべての日がそれぞれの贈り物を持っている。」
〔マルティアリス(古代ローマの詩人)の言葉。〕
(
記:21/04/29 )
378
イヴァン「ぼくが考えてみるに、もし悪魔が存在しないとすれば、つまり人間が作り出したものということになるね。そうすれば人間は自分の姿や心に似せて、悪魔を作ったんだろうじゃないか。」
アリョーシャ「そんなことを言えば、神さまだって同じことです。」
〔ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。〕
「人間は造物主の唯一のミステークである。」
〔ギルバートの喜歌劇『王女アイーダ』一幕より。〕
(
記:21/05/09 )
379
「あまりに意識しすぎるのは、病気である。正真正銘の完全な病気である。人間、日常の生のためには、世人一般のありふれた意識だけでも、充分すぎるくらいなのだ。」
(『地下室の手記』より。)
「完全を求めることは、人間の心を悩ませるこの世で最悪の病である。」
(エマーソン(米の思想家・詩人)の言葉。)
(
記:21/05/16 )
380
「すべては神の御手に委(ゆだ)ねられていることなので、私はお前にただ、神のお導きに期待をかけながらも、
自分でもせいぜい気をつけるようにする、とだけ答えておく。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「幸福への道はただ一つしかない。それは、意志の力でどうにもならない物事は悩んだりしないことである。」
(エピクテトス(古代ギリシャの哲学者)の言葉。)
(
記:21/05/24 )
381
「尊敬のない愛って、いったい、なんだろう!」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「人間、なんという高尚な音をたてることだろう!
人間は憐れむべきものではない、尊敬すべきものだ。」
(ゴーリキー『どん底』より。)
(
記:21/05/30 )
382
「今日、世間では、自由ということを放縦の意味にとっている。しかしながら真の自由は、自分の意志にうちかつこと、克己にあるのだ。」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「自分を抑えることなしには、善の生活は存在しないし、存在することはできない。」
(トルストイの宗教論書「最初の段階」より。)
(
記:21/06/06 )
383
「神と悪魔が闘っている。そして、その戦場こそは人間の心なのだ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「神は自分の中にある働きだと、私は考えているのです。」
(遠藤周作(作家)の言葉。)
〔記:21/06/13 〕
384
「全体のために働けばよいのである。未来のために仕えればよいのである。しかし、決して報いを求めてはならぬ。
しいて求めずとも、すでにこの世において、偉大なる報いが与えられている、――すなわち、正しき者のみが所有しうる心の喜びである。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「どんな信念・信仰の人にとっても、およそ人間を生涯見捨てず、あらゆる不幸に際して常に慰めてくれるただ二つのものがある、仕事と愛、これである。」
(カール・ヒルティ(スイスの思想家)の言葉。)
〔記:21/06/20 〕
385
「神のない生活は――苦しみでしかないのだよ。」
(ドストエフスキー『未成年』のマカール老人の言葉。)
「神の存在を信ずること、人間の幸福はこの一語につきる。」
(トルストイの戯曲『生ける屍』より。)
〔記:21/06/27〕
386
「あれはどこで?」
ラスコーリニコフは歩きながら考えた。
「どこで読んだんだっけ?なんでも死刑を宣告された男が、死の一時間前に言ったとか、考えたとかいうんだった。もしどこか高い岸壁の上で、それも、やっと二本の足で立てるくらいの狭い場所で、絶壁と、大洋と、永遠の闇と、永遠の孤独と、永遠の嵐に囲まれて生きなければならないとしても、そして、その一尺四方の場所に一生涯、千年も万年も、永久に立ちつづけなければならないとしても、それでも、いま死んでしまうよりは、そうやって生きたほうがいい、というんだった。なんとか生きていたい、生きて、生きていたい!
どんな生き方でもいいから、生きていたい! ……なんという真実だろう!ああ、なんという真実の声だろう!」
(ドストエフスキー『罪と罰』より。第2部の6内。)
「生きてるってえな、ありがていな、恭太郎。」
(先週再び観たドラマ『JIN-仁』の完結編(2011年)の最終話より。上野戦争において離脱した橘恭太郎へ向けての勝海舟の言葉。)
〔記:21/07/04〕
387
「人は限りない愛によって幸福になれる。」
(ドストエフスキー『未成年』のマカール老人の言葉。)
「1番大事なものは健康で、2番目は愛。」
(尾畠春夫(大分県在住のボランティア活動家)の言葉。)
〔記:21/10/06〕
388
「人間の情け深さと人間の相互愛を確信することよりも、大きな幸福はない。これは、信仰だ。まったく一生をかけての信仰だ!
この信仰よりも大きな幸福があろうか!」
(ドストエフスキー『作家の日記』より。)
「いつの時代も変わらぬ幸福感とは何か。それは愛です。人を愛し愛されることは、人間にとって一番大切なことです。私たちは人を愛するとき、人生の真の喜びを感じるものです。愛ほど強く大きな幸福感は他にはありません。」
(ドロシー・ロー・ノルト(家庭教育コンサルタント)の言葉。)
〔記:21/10/23〕
389
「ああ、もし私が将来幸福になり得るのであれば、今の悲しみや災難などは何でもありません。」
(ドストエフスキーの言葉。)
「苦難はたいてい未来の幸福を意味し、それを準備してくれるものである。」
(カール・ヒルティ(スイスの思想家)の言葉。)
〔記:21/10/27〕
390
「人間というものは、不幸のほうだけを並べたてて、幸福のほうは数えようとしないものなんだ。ちゃんと数えてみさえすれば、だれにだって幸福が授かっていることが、すぐわかるはずなのにね。」
(ドストエフスキー『地下室の手記』より)「幸せを数えたら、あなたはすぐに幸せになれる。」
(ショーペンハウエル(哲学者)の言葉)
〔記:21/10/30〕
391
「もし神さまがいらっしゃらなかったら、私などがどうして大尉でいられよう?」(『悪霊』に登場する大尉の言葉。)
「すべて存在するものは神のうちにあり、神なくしては何ものも存在しえず、また理解もされない。」
(スピノザ 『エチカ』より。)
〔記:21/11/02〕
392
「節度を知りなさい。時宜を心得なさい。それを学びなさい。」
( 『カラマーゾフの兄弟』のゾシマ長老の言葉。亀山郁夫訳。)
「度を越してはならない。節度を持って取り組め。」
(キケロの言葉。)
〔記:21/11/06〕
393
「愛は労働だ。愛もまた学びとらねばならないものだ。」
( ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』より。)
「愛の失敗を克服するただ一つの方法は、愛の意味を学ぶこと、その第一歩は、生きることが技術であるのと同じく、愛は技術であるということを知ることである。愛の技術を習得するには、理論に精通し、その習練に励み、その技術を習得することが究極の関心事にならなければならない。」
(エーリッヒ・フロム(社会心理学者)『愛するということ』より。)
〔記:21/11/10〕
394
「わたくしの結論は、出発点となった最初の観念と、直角的に反対している。つまり、無限の自由から出発したわたくしは、無限の専制主義をもって論を結んでいるのです。しかし、一言申し添えておきますが、わたくしの到達した結論以外、断じて社会形式の解決法はありえないのです。」
(ドストエフスキーの小説『悪霊』に登場するシガリョフの言葉。)
「一人ひとりの人間が究極の絶対的な自由を持っている。」
(サルトルの言葉。)
〔記:21/11/13〕
395
「弱い人間に自由をやってごらんなさい。自分でその自由を縛(しば)りあげて、返しにきますよ。」
(ドストエフスキーの小説『主婦』より。)
「健康と自由な一日を与えられれば、帝王の栄華も馬鹿らしく思われるほど幸福になれる。」
(エマーソン(アメリカの思想家・著述家)〕
〔記:21/11/17〕
396
「幸福な人間はつねに善良である。」
(ドストエフスキーの小説『未成年』より。)
「不幸ばかりがつづくと、人はみんな狼になる。」
(ストリンドベリ(スウェーデンの劇作家)『父』より。)
〔記:21/11/21〕
397
「人間の情け深さと人間の相互愛を確信することよりも、大きな幸福はない。これは、信仰だ。まったく一生をかけての信仰だ!
この信仰よりも大きな幸福があろうか!」
(ドストエフスキー 『作家の日記』より。)
「辛い現実はあるものの、私は、今でも人間の心は本質的に善であると信じている。」
(アンネ・フランク『アンネの日記』 より。)
〔記:21/11/24〕
398
「神のない生活は――苦しみでしかないのだよ。」
(ドストエフスキー『未成年』のマカール老人の言葉。)
「神の存在を信ずること、人間の幸福はこの一語につきる。」
(トルストイの戯曲『生ける屍』より。)
〔記:21/11/27〕
399
「人間が不幸なのは、ただ自分の幸福なことを知らないからです。それだけのこと、断じてそれだけです、断じて!それを自覚した者は、すぐ幸福になる、一瞬の間に。」
(ドストエフスキー『悪霊』のキリーロフの言葉。)
「足りないものを嘆くのではなく、今あるものを大いに喜ぶ。それが真に賢い者である。」
(エピクテトス(古代ローマの哲学者)の言葉。)
〔記:21/12/01〕
400
「キリストの来臨までは戦争が絶えることはないだろう。これは予言されたことである。」
(ドストエフスキー「メモ・ノート」より。)
「人類は戦争に終止符を打たなければならない。それでなければ戦争が人類に終止符を打つことになろう。」
(J・F・ケネディの言葉より。)
〔記:21/12/04〕
401
「われわれ自身の精神とその内容が豊富になればなるほど、われわれの住んでいるむさくるしい片隅や生活も、またそれだけ美しくなっていくものです。」
(ドストエフスキーの書簡より。)
「心暗きときは、すなわち遇(あ)うところことごとく禍(わざわ)いなり(=災いである)。眼(まなこ)明らかなれば途(みち)にふれて(=道すがら)、目にふれるものはみな宝なり(=宝である)。」
(空海の言葉より。)
〔記:21/12/08〕
402
「惚れるというのは愛することとは違うんだ。惚れるだけなら憎しみながらだってできることだ。覚えとけよ。」
(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』のドミートリイの言葉。米川正夫訳。)
「ほれているから憎いのよ」
(森進一のヒット曲「女のためいき」(作詞:吉川静夫)より。)
〔記:21/12/11〕
403
「不幸なのは心のよこしまな人間ばかりです。私には、幸福とはどうも――人生に対する明るい見方と曇(くも)りのない心の中にあるものであって、外面的なものにあるのではないように思われます。」
〔ドストエフスキーの書簡より。〕
「人は心が愉快であれば終日歩んでも嫌になることはないが、心に憂いがあればわずか一里でも嫌になる。人生の行路もこれと同様で、人は常に明るく愉快な心をもって人生の行路を歩まねばならぬ。」
〔シェークスピアの言葉より。〕
(記:21/12/18)
404
「すべては神の御手に委(ゆだ)ねられていることなので、私はお前にただ、神のお導きに期待をかけながらも、
自分でもせいぜい気をつけるようにする、とだけ答えておく。」
〔ドストエフスキーの書簡より。〕
「それでよいのじゃ。みな助かっているのじゃ……善い、調和した世界じゃ。」
〔倉田百三『出家とその弟子』の末部の親鸞上人の臨終の言葉。〕
(記:21/12/18)
405
「家庭の幸福以上に大事なものはこの世の中にはなにひとつない。」
〔ドストエフスキーの書簡より。〕
「家族が一緒にいること。みんなが健康で、そこに温かい笑顔があること。それこそが人間の本当の幸福ではないか。」
〔黒柳徹子(タレント)の言葉。〕
(記:21/12/22)
406
「美(び)なるものが世界を救う。」
(ドストエフスキー『白痴』より。)
「美は幸福を約束するものにほかならない。」
(スタンダールの言葉。)
〔記:21/12/25〕
407
「それにしても、喜びと幸福は、なんと人間を美しくするものか! なんと心は愛にわき立つものか!」
〔ドストエフスキーの初期の中編小説『白夜』より。〕
「幸福ほど人間の美しさに対する化粧品はない。」
〔ブレッシングトン夫人(アイルランドの小説家)の言葉。〕
〔記:21/12/29〕
408
「人の一生は――贈物です、人生は――幸福です。そのそれぞれの瞬間が幸福になりうるものなのです。」
〔 ドストエフスキーの書簡より。〕
「すべての日がそれぞれの贈り物を持っている。」
〔 マルティアリス(古代ローマの詩人)の言葉。〕
「幸福というものは受けるべきもので、求めるべき性質のものではない。求めて得られるものは幸福にあらずして快楽だ。」
[ 志賀直哉(作家)の言葉。〕
〔記:22/01/01〕
409
「各個人の自己完成が《いっさいのみなもと》であるばかりでなく、いっさいの継続であり結末である。」
〔ドストエフスキー『作家の日記』より。〕
「幸福とは、人格のことである。」
〔ゲーテの言葉。〕
「われわれが他人の幸福を考えねばならないのは当然だが、自分を愛してくれている人たちのためになし得る最善事は、やはり自分が幸福になることだ、ということは十分に言いつくされてはいない。」
〔アラン(フランスの哲学者・モラリスト)の言葉。〕
(記:22/01/05)
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