「作風・手法」論
(更新:24/03/31)
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「ドストエフスキーの小説の
作風・手法」に関して評し
ている古今の文章のうち、
感心したぶん、心ひかれ
たぶんを、事項を掲げて、
挙げました。




ポリフォニー性、カーニ
バル性、イデエが表現
されていく芸術性
バフチンの論

ポリフォニー性
亀山郁夫の論

逆説に満ちている
野中涼の論

(プラス)と負(マイナ
)の電荷のせめぎあい
森和朗の論

ドストエフスキーの頭
の回転の速さ。ディオニ
ソス的・躁宴的に思想に
陶酔しながら鋭さや弁
証法的深さが失われ
ない知性やその思想
ベルジャーエフの論



魂のリアリズム、幻想
的リアリズム、象徴
的リアリズム
望月哲男の論

生成過程にあり、陰
影を持つ(レンブラン
トのように描く)
ジイドの論

読者は登場人物と一体
化させられ、登場人物
の中に、自分自身の
姿を見出す
佐藤泰正の論
埴谷雄高の論

登場人物への作者の
共感力と冷めた目
中村健之介の論

読者たちが共有してい
く大きなテーマ性がある
N-hiroの論



悲劇、演劇性
マウリーナの論



人間と神との関係を追求
作田啓一の論
梅原猛の論

神と悪魔の文学
小沼文彦の論

自由の中での神への反
逆とその悲劇的な帰結(
折や神の恩寵による救い)
を描いている
ベルジャーエフの論
松浪信三郎の論
渋谷大輔の論
.飯島宗享の論
高尾利数の論



近代の病理学の書
川喜田八潮の論
川喜田八潮の論(2)

各登場人物への熱い愛、
卑小な人々の内にもあ
る人間の尊厳を描く
木原武一の論



[主要登場人物の多く
にみられる特徴]


登場人物における「二重
(分裂や矛盾)」の描写
金澤美知子の論

何らかの屈辱が先だ
って体験されている
ジイドの論

自分をもてあます自意
識過剰の厄介者たち
福田和也の論

生活に対する無知、
職業性の欠如
中村健之介の論

女性がほんとに描けて
いる
岡潔の論

英雄よりも、弱者や劣
等者や病者を多く描いた
中村健之介の論



[登場人物の系譜・分類]


加賀乙彦の論



[小説の展開や構成]


事件で始まり、多くのことが
不明の中、話が展開する
ペレヴェルゼフの論

作中の出来事の短時
日性、圧縮された活力
加賀乙彦の論

会話が中心、会話で筋が
展開
勝田吉太郎の論

登場人物の内の善悪の
葛藤の中で、筋が進行する
伊藤整の論

極端や逸脱の中におい
て人間の本質を観察
し洞察している
西谷啓治の論
サマセット・モームの論



文学性、時代風土との
関わりをもっと見るべき
.江川卓の論

ロシアの都会を舞台に
した同時代の文学で
あること(時代小説を
書いていないこと)
キルポーチンの論


ロシア人が見たがらな
いロシア人の恥部を描いた
内村剛介の論



霊媒の助けをかりて書
いたにちがいない、と
いった印象を与える
池内紀の論

作者の内の悪霊祓い
という役割
ルネ・ジラールの論



思想にとりつかれた人間
の描写
小林秀雄の論


感覚に裏打ちされた思想
桶谷秀昭の論



ユーモア性や明朗さにも
注目すべき
五木寛之・原卓也の論
.中村真一郎の論



テキストへの仕掛け、表現
へのこだわり、流行に敏感
江川卓の論



[ドストエフスキーの書
くロシア語原文の特徴]

中村健之介の論



[批判されている作風]


マイナス面にこだわり過ぎ
コリン・ウィルソンの論

苦難に淫(いん)するや
り方、キリストの垂れ流し
ウラジミール・ナボコフの論


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